青に、ふれる。第2話のネタバレと感想｜月刊アクション

「月刊アクション」に掲載されている「青に、ふれる。」第2話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

青に、ふれる。・第2話のネタバレ

新しい担任教師の神田先生は“相貌失認”という症状を患っており、瑠璃子のコンプレックスであるアザを“オーラ”だと思ったなどと言うちょっぴり個性的な教師でした。 そんな神田先生から自分のコンプレックスである顔をジッと見つめられて恥ずかしくなってしまった瑠璃子は、彼の前から走って逃げだしてしまったのですが…。

 

翌日———。 瑠璃子と七美が一緒に登校していると、神田先生が挨拶をしてきます。 昨日の今日でちょっぴり決まずい瑠璃子は思わず咳き込んでしまいました。

ホームルームの最後、日直の瑠璃子は神田先生から学級日誌を手渡されます。

神田先生は本当に他人の顔が理解できていないのか不思議になるほど、ごく自然に他の生徒たちとコミュニケーションをとっていました。

人の顔が判別できない…自分の顔はこんなにまわりとは違う特徴があるのに、一体先生の目にはどう映っているのだろう…？ 瑠璃子は不思議で仕方ありません。

 

 

瑠璃子のクラスメイトの女子が、日直に対して今日の提出物はもう持っていってしまったかと尋ねています。

今日の日直は瑠璃子です。

しかしクラスメイトの女子はクラス替えがあったばかりで瑠璃子が誰なのかわかりません。

別の生徒が「アザの…」と言いかけてハッと口を閉ざします。

すると瑠璃子は明るい様子で、はーいアザの瑠璃子ですと返事をするのでした…。

 

職員室に提出物を届にいくと、神田先生が机の前で棒立ちしていました。 彼は瑠璃子に、コソコソと大久保先生の居場所を尋ねています。

見ればすぐ隣に大久保先生の姿が…。

大久保先生はいい加減顔を覚えてほしいと神田先生に文句を垂れます。

神田先生は、学校での他人の顔の識別にけっこう苦労しているようです。 生徒たちは同じ制服を着ているし、先生たちだってだいたいみんなスーツ姿。 あのお手製のメモなしでは本当に誰が誰だかわからなくなってしまうことでしょうね。

 

その後、瑠璃子が居残りして勉強していると、神田先生がやってきます。

瑠璃子は相貌失認のことについて質問してみることにしました。

神田先生は相貌失認のことを校長以外の誰にも話していないと言います。 誰かにそれを前もって話すということは、“だからもし失礼があっても多めにみてほしい”と言っているようなものだと神田先生は語りました。

神田先生は相貌失認だからといってまわりから特別扱いをされることが嫌だったのです。

太田母斑をコンプレックスに持つ瑠璃子は、神田先生の気持ちが痛いほど理解できました。

神田先生は他人の顔がどう見えているのかを、石に例えて説明します。 同じ種類の石に一つ一つ顔や名前がついていて、おまけに美人とかイケメンとかがあると話す神田先生。

瑠璃子はオチャメな先生の例えに思わず笑いだしてしまいました。

すると神田先生は、瑠璃子のことが分かる理由はきっと笑顔が光っているからだと言い出します。 神田先生は笑顔だけは顔として認識することができるのです。

青山さんて基本が笑顔じゃないですか、と話す神田先生。

しかし瑠璃子はそれを言われてあまりいい気分はしませんでした…。

なんだか複雑な気持ちになる瑠璃子。

神田先生は申し訳なさそうに瑠璃子にハンカチを渡して教室を出ていきます。

もしかして泣いていると思われたかもしれない…。 再び神田先生に気を使わせてしまったことを、瑠璃子はハンカチをぎゅっと握りながら反省するのでした。

 

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青に、ふれる。・第2話の感想

相貌失認…神田先生の場合は怒っているのか泣いているのかも判断しにくい状態なんですね。 それにしても石に例えるのはかなりわかりやすいなと思いました（笑） そりゃあそのへんの石ころに名前がついててひとつひとつ区別して覚えろなんて言われたら絶対に無理ですよね。 よく言われるのが「外人はみんな同じ顔に見える」とか「日本人はみんな同じ顔に見える」とか、国をまたぐととたんに誰しも認識能力が低下しますよね～。

ヒゲとか体系とかに著しく違いがあるのならわかりますけど…学校で皆だいたい同じ背格好でおまけに同じ制服まで着ているのだから、神田先生の苦労は計り知れないです。