【第17話更新】融点・あらすじ（ネタバレあり）考察と感想｜コミックシーモア

「コミックシーモア」に掲載されている「融点」 のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

自分を裏切った友人にちょっとした復讐を果たす美緒

身重の体で母親と口論した拍子に転んでしまった美緒は、念のため病院で処置をしてもらうことになったわけですが……今回のことで母親との溝が深まったり、もう会うことはないと思っていた元見合い相手の伊藤と再会したりと、ハプニングが絶えません。しかも伊藤と美緒の繋がりに嫉妬心を抱いた斎藤に、お仕置きまでされてしまう始末……美緒の受難は絶えません。

そんな中、美緒は何を思ったのか、かつて思いを寄せていた川原先輩の絵画の展覧会に赴きます。川原先輩と美緒は一度は恋仲に発展しそうになりましたが、友人の安藤由美の謀りによって結局2人は結ばれることがありませんでした。

当時の美緒は泣き寝入り状態で由美のことを深く追求しようとはしなかったのですが……今の美緒はどうやら違う模様。美緒はどうやら、あえて過去のトラウマと向き合う事で過去の愚かだった自分に別れを告げようと考えているようです。

高橋由美のは略奪愛をした悪女

これまでも高橋由美はストーリーの中に度々登場してきましたが、彼女が美緒の想い人を奪ったということだけは明記されていたものの、その経緯については一切明かされることがありませんでした。今回は美緒の大学時代のストーリーが回想シーンとして登場し、美緒が由美にどう裏切られたのか、川原先輩斗の恋路をどう阻害されたのかが明らかになります。

騙されやすい川原先輩

大学当時の川原先輩は明らかに美緒に好意がありましたが、由美が流したデマ情報に騙されて美緒の貞操概念に不信感を抱き、2人は恋仲に発展することはありませんでした。全ては美緒と川原先輩が両想いになることを阻害しようとし続けた由美の計画通りに進んでしまったのです。川原先輩は由美に騙されたまま、彼女と結婚までしてしまったわけですね。

今だからこそ由美の悪事をバラす

由美は美緒に対して完全に勝利したつもりでいました。その証拠に、わざわざ自分たちの結婚式や絵画展覧会の招待状を美緒に送りつけてきたのです。しかし、いつもやられてばかりの美緒は今回ばかりは違いました。川原先輩の前で、由美の過去の悪事を今更になってバラしたのです！由美と川原先輩はこれから子供を迎えるといったタイミングだったので、これからこの2人は修羅場が待っていると予想されます……。ちなみに美緒が今更になって由美にちょっとした復讐を果たした理由は、おそらく美緒自身が妊娠をして女として強くならなければいけないと心のどこかで自覚しているからなのだと考えられます。

今回は最高にスカっとする展開でした！いつもやられてばかりの美緒が猛反撃をします。

略奪愛で川原を手に入れた由美ですが、ここにきてその腹黒い本性が夫の川原にバレてしまったわけですね～。由美はおそらく美緒を蔑むために招待したのでしょうが、それが仇となり逆に返り討ちを食らう展開なったのです。今回のことは由美と川原の今後の夫婦仲に大きく支障をきたしそうですね！

川原も、今更後悔したとしても時すでに遅しです。

母親に出産を猛反対される美緒！揉めた拍子に転んでしまって……！？

ついに母親に妊娠の事実がバレてしまった美緒！母親からしたら美緒が斎藤の子供を産んでしまえば、家族に再び暴力団関係者が増えることになってしまいます。どうしてもそれを阻止したい母親は、無理矢理にでも美緒を病院へ連れて行って子供を堕ろさせようとするのですが……。

揉めた表紙に美緒が転んでしまい、腹部に強い痛みを感じました。まさか、お腹の子に何かあったのでしょうか……！？

そんな美緒のピンチを救ってくれたのは、またしても“あの男”でした！

美緒の性格がまたしても明らかに

美緒はおそらく、幼少期から両親に抑圧されて生きてきました。両親やまわりを責める方法を知らずに生きてきたのだと推察できます。反抗の仕方がわからず、代わりに「とにかく自分が我慢」をしたり「自分を責める」ことばかりを覚えていったのです。その結果、美緒は今回の妊娠の件も自分に全面的に非があると考え、1人で全てを抱え込もうとしてしまったようでした。

美緒の心境に変化！初めて誰かを頼る！

しかし、今話ではそんな美緒に変化が起きます。今までは自分一人で子供を育てるつもりなのかと思われた美緒でしたが、母親から出産を猛反対されて我が子の命の危機を感じたのか、美緒は斎藤に「子供を守ってほしい」と正直な気持ちを伝えたのです！美緒が自ら誰かを頼るシーンは、今話が初めてのような気がします。

傍から見たら斎藤と美緒は婚約者同士のようにも見えますが、2人は婚約どころか交際しているわけでもありません。あるのは体の繋がりだけでした。こんな状態では美緒の精神はいつまでたっても安定しなさそうですね。加えて母親からの過干渉や父親からの圧力もあるわけですから、美緒の心労は計り知れません。

斎藤は美緒のことを手放すつもりはないようですが、子供に関しては本当に興味がないようです。自分が親からの愛情を受けずに育ったためか、子供を愛する方法がわからないのでしょう。

斎藤の父性が少しでも目覚めれば、美緒の人生も少しは安定しそうですが……実際に子供を目の当たりにするまで、その期待はもてそうにありません。

美緒の妊娠が両親にバレる？修羅場到来か！

冒頭は美緒と斎藤の濃厚なベッドシーンからスタートしました。相変わらずイラストが綺麗なだけにかなり迫力のある濡れ場です。美緒はどうやらお腹の子を気にして行為に没頭できていない様子？

妊娠に加えて悩みの種が尽きない美緒ですが、カフェの仕事はまだ続けていました。しかし、そこへ招かれざる客が再び訪れます。その相手とは黒沢会長の3番目の妻である黒沢裕子でした。

裕子は先日斎藤が怪我を負った事件の黒幕だと予想されているので、美緒に近づいていくのも何かしら企みがあってのことだと思われます。美緒の身の危険が迫っている気がしてなりません。

また、妊娠のことをなかなか両親に打ち明けられない美緒でしたが、ついに噂が両親の元まで届いてしまったようで……？

黒沢裕子は美緒をどうするつもりなのか

黒沢裕子の狙いについてですが、斎藤に色目を使っていたあたりから察するに、おそらく自分が斎藤の妻の座を勝ち取ろうという魂胆なのでしょう。組のトップである黒沢会長の妻になったのも、まずは斎藤と繋がりを持つためだったのではないかと考えられます。

裕子は美緒の出産を阻止したい

もしそれが真実なら、美緒と斎藤の子供が生まれるのは、裕子にとってはかなりの痛手となってしまいます。だから裕子は何かと美緒に干渉してくるのではないでしょうか。このまま裕子を野放しにしていては、いつか美緒やお腹の子に危害が及ぶ可能性が高いです。

斎藤は裕子をどうするつもり？

今のところ斎藤は裕子のことを様子見しているようですが、もし彼女が本格的に美緒に手を出してきたなら、状況は一片するでしょう。徹底的に裕子を潰しにかかるかもしれません。今それをすぐに実行しないのは、やはり黒沢会長への恩を感じているからなのだと思われます。

黒沢裕子は明らかに美緒に対して敵意をむき出しにしていますが、これだけあからさまに動いていてはすぐに痛い目を見ることになりそうです。

気になるのは、黒沢会長が黒沢裕子側の人間なのかということ。彼女の悪行を知った黒澤会長が、裕子をかばうのかそれとも斎藤の肩を持って裕子を捨てるのかという点です。それにより、今後の展開が大きく左右されそうですね。

しかしその前に、美緒の家族の中でひと悶着ありそうな予感がします！実の母親にはおそらく斎藤との間に子供ができたことを祝福されないでしょうね。美緒にとっては辛い展開が待っているかもしれません。

斎藤が何者かに刺される！？

出産に関しては前向きになることができたらしい美緒。しかし、斎藤の家で缶詰状態にされる今の状況は不本意のようです。

そんな中、斎藤が何者かに刃物で切りつけられて帰宅。どうやら組の抗争の末の傷のようですが、見慣れない光景に美緒はうろたえます。

どうやら今回の事件の裏には、会長の第3番目の妻である黒沢裕子が深く関わっている模様。組の中の力関係に大きな変化が起きる予感がします。

それなのに自分が傷を負わされて、美緒も妊娠しているこの状況でも、斎藤の性欲は全く衰えることを知らなくて……？

鬱憤を美緒で晴らそうとする？

斎藤はもろもろの鬱憤を美緒に癒されることで中和させようとしている気がします。爽でなければ傷を追っているのに、身重の美緒を抱こうとは考えないでしょう。ただ、美緒が妊娠していることを考慮しているのか、スキンシップの内容はかなりマイルドでした。

シラフの美緒は行為が苦手？

初めての夜は美緒がベロベロに酔っぱらっていたためわかりませんでしたが、どうやら美緒は行為そのものには若干の抵抗感があるようです。妊娠しているから当然かもしれませんね。しかも先ほど血を見たばかりなのですから、その気にならないのも無理はありません。自分が命の危機に晒された後でも性欲が衰えない斎藤とは、今まで生きてきた世界が違ったことがよくわかります。

美緒と斎藤は結婚する？

斎藤は美緒のことを自分の女と認識し始めてはいますが、自分が父親になることや、美緒と家族になることに関してはいまいちピンときていない様子でした。おそらく斎藤は幼少期から家族の愛をまともに受けてこなかったのでしょう。親とはどういうものか、夫婦とはどういうものなのかが、斎藤にはわからないのだと思われます。

美緒の妊娠が明らかになっても、ベッドシーンはしっかり挿入されていました。最初こそ余裕のなさそうな斎藤でしたが、最近は美緒の身体を弄ぶのに慣れてきた様子です。ちょっぴり変態っぽい行為も強引にしようとしてきます

なんだかんだで言いなりになっている美緒も美緒ですね。意外とこの2人は相性がいいかもしれません。

最も、美緒と斎藤が夫婦になるのにはまだまだ多くの障壁があるように思えます。もともと暴力団の世界から遠ざかりたくて父親を敬遠していた美緒ですが、このままいくと暴力団トップの妻になってしまいますよね。

美緒はそのあたりをどう考えているのでしょうか。

美緒の妊娠を知った斎藤は……

妊娠8週目を迎えた美緒。数日後には堕胎手術を控えていましたが、美緒は精神的に追い詰められています。悪阻による苦しみが、まるでお腹に宿っている子供の叫びのように感じてならないのです。

行動だけは子供との別れに向けて一直線なのに、美緒の心は真逆の感情を抱いていました。

一方で、斎藤が美緒の妊娠を知ることに。数日後の堕胎手術についても知り得たが、美緒を放っておくはずがなくて……？

あの斎藤は妊婦の美緒を気遣う？

美緒が妊婦だと知ったとたんに、煙草を控え始めた斎藤。意外にもいい夫、父親になるのでは！？という雰囲気を醸し出しています。斎藤は自分が子供を持つことにハッキリとしたイメージは湧いていない様子ですが、美緒の妊娠を知った瞬間に当然のように妊婦の美緒を側に置く想像をしていました。美緒とは違って、斎藤は出産に対してかなり前向きなようです。

問題なのは斎藤が自分の気持ちに気づいていない点

美緒に子供を産んでほしいと考えたり、妊婦の美緒を無意識的に守ってしまうあたり、斎藤が美緒に恋心を抱いているのは確実です。しかし、女遊びは過ぎてもこれまでろくに人を愛したことがない斎藤にとっては、愛情という感情がどんなものなのか理解できていませんでした。斎藤は自身が抱いている美緒に対する執着心の正体を知りたがっています。

こんなに何でもできる男が、本気の恋愛だけは不器用すぎるなんて、なんだか愛くるしいですよね。

手術当日、拉致されるような形で斎藤に連れ去られてしまった美緒。斎藤がかたくなに美緒を家に帰そうとしないところから察するに、帰してしまっては堕胎手術を受けに行かれてしまうと考えているのかもしれません。

斎藤はどうしても美緒に自分の子供を産ませたいようですね！口に出してはっきり言えばいいものを、結局大事なところだけは言わずに威圧的に美緒を言いなりにしようとするから……美緒も不安ばかりが募ります。

美緒が産婦人科に……

黒沢裕子がバチバチに美緒に敵対心を向けてきます。どうやら黒沢は、美緒を蹴落として自分が斎藤のパートナーの座に着こうと考えている様子？ということは、会長の妻になったのも最初から斎藤目当てだったという可能性もあります。

しかし黒沢にやられてばかりではない美緒。言葉だけの女たちの冷戦は、斎藤らの目を楽しませた様子でした。興が乗ったのか斎藤が美緒のことをさも自分の女のように扱う様には、ドキリとさせられました。

その後美緒は産婦人科へ。検査の結果はやはり、美緒の想像通りで……。

黒沢裕子は何者なのか？

おそらく黒沢は地位や財産目当てで会長の妻の座についたのでしょう。狙った獲物の中には斎藤の妻の座も含まれていたかもしれません。

しかし、それにしてはあまりにもあからさまに斎藤にアプローチをしかけてくる黒沢。やや余裕がないように見えるのは気のせいでしょうか。

もしかしたら黒沢の狙いは単純に斎藤の略奪ではなく、組全体を揺るがす悪事に関わっているのかもしれません。予想では裕子が他の組から送られたスパイなのでは？という可能性も。

いつもは控えめな美緒が、黒沢に対してだけは毅然とした態度をとっていました。言葉によるキャットファイトは、完全に美緒の勝利と言えます。

美緒とのバトルのせいで黒沢が斎藤に色目を使っていることが公の場で明かされてしまったわけですが、これを聞いた会長は果たして黒沢のことをどうするか見物ですね。

もしかしたら会長のことなので、黒沢の企みにはすでに気が付いている可能性もありますが……。

美緒と斎藤が再び同じベッドで……！？

仕方がなく斎藤と同じ部屋で眠ろうとする美緒。しかし、一緒のベッドに入るなんてことできるはずもなく……。

美緒がソファーで眠ろうとしていると、なんだかんだで斎藤に言いくるめられて、2人は同じベッドで横になることになります。

その中で美緒体調不良なのではないかと思った斎藤は、医者を手配しようとしてきました。今医者に来られたら妊娠がバレてしまいかねません。焦る美緒ですが……。

意外と優しい斎藤の言葉に、美緒は……

なんだかんだで同じベッドで一緒に寝ることになった美緒と斎藤。斎藤は美緒に対して、なぜ親の言いなりになるのが嫌なのか、独立はしないのかと尋ねます。行動力も実力もある斎藤からすると、美緒がなぜ自分の意に反した場所に居座り続けるのか、不思議でならないのでしょう。

自分を卑下しながら答える美緒に対して、斎藤は意外にも優しい言葉を投げかけてくれました。ベッドで横になりながら深い話をする2人の姿は、傍から見るとカップルそのものです。もしかしたらこの二人は、案外お似合いカップルになるかも？

嫌々ながらも斎藤に対してどこか安心感を感じてしまっている美緒が大変可愛らしかったです。美緒も直感的には斎藤が自分の好意を抱いているとわかっているのかもしれませんね。

2人はとっくに惹かれ合っているのに、境遇や肩書のせいで素直に恋愛に発展することができないのだと思います。やはり斎藤が恋愛下手過ぎるのが一番の痛手に思えてきました。

悪阻が本格的になりつつある美緒

ホテルのグランドオープン記念式典が行われます。挨拶をしているのは宇川代表取締役の黒沢裕子です。この女性、先日、美緒のカフェに来て美緒のことをジロジロと品定めしていその人でした。

しかし、つわりによる体調不良に襲われている美緒にとっては、黒沢裕子の行動なんてどうでもよくなっています。体調不良で倒れかける美緒ですが、そんな彼女を支えたのは意外な人物で……？

美緒は流産を恐れている

体調不良が本格的になる中で美緒の脳裏をかすめていたのは「流産」という言葉でした。美緒は斎藤との子供をおろすことを希望していながら、流産に対して漠然とした不安や恐怖も抱いていたのです。

おそらくそれは美緒の中で知らず知らずの内に芽生え始めた母性からくる感情だったのでしょう。美緒は自分の中の矛盾に気づき始め、今まで以上に悩み始めます。

黒沢裕子が不審な行動をとっています。斎藤のことを狙っているようなのですが、もしバレれば黒沢会長からお叱りを受けるのでは？グループの代表取締役を巻かされておきながら、後継者に簡単に手を出すなんて……なかなか欲深い女性です。

裕子が本当に斎藤のことを狙っているだけならまだしも、もしかしたら彼女は他のグループから送り込まれたスパイである可能性も否めません。新しい妻なだけにそこが本当に怖いですよね。

妊娠検査薬の結果は……

初めて美緒と斎藤が体を重ねた夜が、斎藤目線で描かれています。斎藤は自分が美緒に酔っている自覚が若干ある模様？

美緒はお見合いに関して、両親に対して反抗心をむき出しにしつつあります。伊藤との縁談も、斎藤との縁談も、受けるつもりはないと断言する美緒。当然父親はこれに激怒しますが、美緒にとってはもはや父親の怒りなどどうでもいい様子です。

そんな中、美緒の体調不良が顕著になってきました。恐る恐る妊娠検査薬を試した美緒に待っていた驚愕の事実とは……。

美緒の店を訪れた意外な人物

カフェを営んでいる美緒ですが、ある日、予想外の来客が訪れます。それは、会長の3番目の妻である女性でした。女性は美緒のことを品定めするように見つめています。

その様子からは、何かを企んでいるようにしか見えませんでした。どう考えても雰囲気が悪役キャラのこの女性。もしかしたらこの女性は、別の組が刺客として送り込んだ危険人物なのかもしれません。斎藤を貶めるための材料を探すために、会長の妻として組に入り込んでいるのかも？

だとしたら美緒を品定めしにきたのにも納得できます。

妊娠検査薬の結果が衝撃的すぎました。たった1度の過ちではあった者の、一晩で何回も体を重ねたせいだったかもしれませんね。

斎藤がこの事実を知った時、いったいどのような反応をするのでしょうか。彼は美緒のことを妻として迎え入れるつもりはなさそうだし……ましては自分が親になるなんて想像もついていないでしょう。

もしかしたら、おろせとせまってくるかも？斎藤の反応が気になり過ぎます……。

美緒が斎藤に尋ねたかったこと

美緒が斎藤に尋ねたかったこと。それは、あの過ちを犯した夜に自分たちはちゃんと避妊をしていたかということでした。しかし、斎藤の口からは避妊どころか互いに快楽を貪ったという内容の言葉が帰ってきます。

もし妊娠していたら？おそらく美緒の脳裏に過ぎっているのはそんな不安でしょう。

また、斎藤は美緒が「元彼と斎藤を重ねて快楽に興じていた」ということにまで気づいていました。全てを見透かされていた美緒は……。

今回は斎藤目線での回想シーンも！

なぜ組のトップである斎藤が、大人し気な令嬢の美緒に強く興味を抱いてしまったのか、今回はそんな2人の始まりに関するストーリーも描かれています。どうやら斎藤が美緒に興味を抱いたのは、本当の最初は気まぐれだったようです。とはいえその後もみるみる内に美緒のことが放っておけなくなっていった斎藤。2人が惹かれ合っているのは、運命的な何かを感じずにはいられませんね。

斎藤は自分が美緒に興味を抱いたのは、全てはあらゆる誤算から始まったと言っていましたが、果たして本当にそうなのでしょうか。おそらく斎藤は今まで人をまともに愛したことがありません。そのため、自分の中に芽生えた「一目惚れ」というピュアな感情の正体を認識することができなかった可能性があります。

斎藤はおそらく、美緒と初めて出会った瞬間から、彼女に惹かれていたのでしょう。すべてが気まぐれだったり衝動的だったと考えている斎藤ですが、自分の中に芽生えた恋心に気が付いた時、美緒を見る目が一気にかわると予想されます。

見合い相手の医者と再会する美緒だが……

斎藤とのワンナイトラブを後悔する中で必死に日常に戻ろうとする美緒。そんな最中、美緒の元に一本の連絡が入ります。相手はいつぞやの見合いあてである医者の伊藤でした。

美緒は伊藤と再会するも、伊藤に対して「お見合いは親に言われて仕方なく受けた」と真実を吐露します。どうやら伊藤も同じ口だったようですが、彼の方は美緒に対して本気で気があった様子。伊藤と自分が似ている境遇だと知った美緒でしたが……？

意外とお似合いの美緒と伊藤

美緒と伊藤はお互いに親からのプレッシャーによってお見合いを受けた者同士でした。その点に関しては斎藤も同じではありますが、伊藤は斎藤と比べると医者という堅気の仕事で社会的な信頼と地位を築いているという点が大きく違います。

にもかかわらず、伊藤とのお見合いを簡単に蹴ってしまう美緒。やはり心はすでに斎藤に傾き始めているということなのでしょうか。

見合いを断った上で美緒が尋ねた先は、斎藤の元でした。そこで美緒が斎藤に質問したのは……。

絶対に斎藤よりも伊藤と結婚した方が美緒も安定した生活を手に入れられそうですが、その考えは美緒の頭には鼻から無い様子です。すでに斎藤のことで頭がいっぱいになっている可能性がありますね……。

そのわりになんだか駆け引きが過ぎる斎藤と美緒ですが、この2人が恋仲に発展するなんてこと本当にあるのでしょうか。

斎藤が組のトップ・黒沢会長に呼び出される

結局、朝を迎えるまで行為にふけっていた斎藤と美緒。翌日、斎藤は自分のボスである黒沢会長に呼び出されます。道中すれ違ったのは黒沢会長の3番目の妻である黒沢裕子です。しかし裕子に対して斎藤が愛想を振りまくことは一切ありませんでした。

一方で美緒は体調の変化を感じ始めていました。第1話を読んでいる方は、この時の美緒の体の不調が何に起因しているのか察しが付くはずです。

そんな美緒の元を訪れたのは……。

ストーカー男に制裁を加えた斎藤の心理

結局斎藤は、美緒をつけ狙っていたストーカー男を捕まえて半殺し状態にしたようです。わざわざ美緒に男の顔を確認させる斎藤。美緒にとっては衝撃の後継ですが、界隈に長く身を置いた斎藤からしたら、こんなこと何でもないことなのでしょう。

しかし、たかだか形式上の見合い相手に過ぎないはずの美緒の身の安全を確保するために、組員を使って犯人のストーカー男を締め上げる徹底っぷりには若干の違和感を感じます。

おそらく斎藤の中で美緒が大きな存在になりつつあるということなのでしょう。

濡れ場のシーンとは打って変わって、今度は暴力団ならではのシーンが度々登場してきました。斎藤はどうやら現会長に一番可愛がられている後継者候補のようです。

なぜ会長の妻に対して愛想を振りまかないのかひっかかりますね。会長に近づく若い妻は、皆財産目的のろくでもない人間だとでも思っているのでしょうか。

ストーカー被害に怯える美緒だったが……！？

ストーカー被害に遭った美緒は気が動転していました。普通なら斎藤のことをすぐに自宅マンションから出ていくように促しそうなものを、美緒はこともあろうに斎藤に側にいてほしいと懇願してしまいます。

斎藤はそんな美緒にワインを飲ませて落ち着かせようとするのですが、酒に悪酔いした美緒の誘惑にいたずらに乗ったばかりに、予想外の展開を迎えてしまい……！？

普段は自分を押し殺している美緒

美緒は普段から清楚でおとなしい令嬢として振舞っていました。しかし、酒に酔った美緒は普段の姿からは想像もつかないほどの乱れっぷりを披露します。

おそらく普段の美緒は相当に素の自分を押し殺しているのでしょう。その理由は親からのプレッシャーが大きな原因となっていると予想されます。

「いいところの令嬢」として振舞う裏では、美緒は人並みに鬱憤や不満をため込んでいるのです。今回は斎藤に勧められたワインのせいで、それらの感情が解放的になってしまい、性にも奔放にになった末に斎藤と1夜を過ごしてしまったというわけだったのでしょう。

普段は清楚で毅然として振舞っている美緒ですが、ストーカー被害で取り乱している姿は気弱な女性そのものでした。普段から気を張っていろいろと我慢をしているのでしょう。

どうやらそのギャップが斎藤の心をくすぐった様子。いたずらに美緒に手を出した斎藤でしたが、余裕がないのはどうやら斎藤のほうみたい？

濡れ場のシーンがクライマックスを迎えたので、次話からはまた新しいシーンに切り替わるかもしれません。

恐怖から斎藤にすがる美緒！それだけでは済まなくて……

ストーカー男のせいで完全に気弱になっている美緒は、斎藤にもう少し一緒に過ごしてほしいといった素振りを見せました。斎藤が暴力団組員のトップに君臨する男だと知っていても、今だけはそんなことは関係ない様子。

斎藤はそんな美緒にワインを飲ませて酔わせ、気を大らかにさせようとするのですが……酔い過ぎた美緒は斎藤を誘惑して……！？

今回は『融点（とけあい）』というタイトルらしい展開になりました。

美緒は普段から自分を抑え込んでいる

美緒は酒癖が悪い模様？お酒に酔って気分が大らかになった美緒は、斎藤にタメ口を効くし平気で悪態までついていました。

普段の清楚で大人しい美緒とはずいぶん印象が変わります。よほど普段の生活で自分自身を抑え込んでいるのが伺えますね。

どうやら斎藤もそんな美緒の二面性に興味を持った様子。おそらく酒を飲ませて潰して帰ろうと思った斎藤でしたが、美緒の誘いにまんまと乗ってしまいます。

恋愛とは全く別の角度から体の関係を持ってしまった2人……果たしてこれからどのような流れで2人が恋仲に発展していくのか、見物です！

酒に酔った美緒は清楚とは真逆のイメージでした。普段は人形のような彼女ですが、やはりそれは自分を押し殺した姿だったようです。

組のトップに君臨する斎藤が、意外にも美緒の誘いに乗っていたのには驚きでしたね。そのあたり慎重な男だと思っていましたが……美緒の色気には勝てなかったという事でしょうか？

【第1話】一夜の過ちで妊娠した主人公

カフェを営む高島 美緒（たかしま みお）は、一夜の過ちで子を授かってしまうという失態を犯したばかり。しかも相手の男は、暴力団組織「宇川グループ」の後継者である斎藤亜利眞（さいとう ありま）です。何とかして妊娠の事実を隠したい美緒でしたが、斎藤にはすべてが筒抜けで……。美緒は斎藤からの連絡を無視し続けていましたが、業を煮やした彼はついに美緒を直接迎えにきてしまい！？

【第2話】美緒に降りかかる災難の数々

とはいえ斎藤は美緒のことを自分の女として扱うわけでもありません。それでもお腹の子のことが気になるのか、やたらと美緒に干渉してきます。おそらく斎藤は非日常的な世界に身を置き過ぎて人の愛し方がわからないのでしょう。そんな最中、美緒は元カレの結婚式に出席することになったり、ストーカー被害に遭ったりと、立て続けにハプニングに見舞われます。

【第3話】2人のお見合い相手と鉢合わせ……

斎藤と美緒は一応、両者の父親の勧めでお見合いをした仲でもありました。しかし美緒の母親は美緒には堅気の権力者と結婚してほしいと密かに願っており、美緒は母親によって医者の息子とお見合いをさせられます。事もあろうにその現場を斎藤に目撃されてしまった美緒！すると斎藤は、予想もしなかった対応をしてきて……？

美緒と斎藤はどういう流れでワンナイトラブに発展したのか？

斎藤と美緒は歪か関係のようですが、体の相性だけは抜群といった感じの模様。ベッドシーンでは普通のカップルに見えてしまうほど濃密に絡み合っていました。そもそもお互いがあまり気乗りしていなかったお見合いだったはずですが、どういう流れで体の関係をもったのかが気になります。

美緒は斎藤の子供を孕んでしまっているようですが、彼女に産む意思があるのかどうかは謎です。場合によっては望まれない妊娠だったという可能性もありますが、美緒の反応から察するに、おそらく妊娠した事実には驚いているものの自分の身に宿った命を下すかどうかについては決断しかねているといった雰囲気でした。

少なくとも妊娠の事実を斎藤に告げようとしないあたり、斎藤と結婚するつもりはないのだと考えられますが……。斎藤はそのあたりをどう考えているのでしょうか。

1話目から官能的なシーンがガッツリ挿入されて、読み応えのある出だしとなりました。イラストが美麗カラーで仕上げられているため、ベッドシーンは通常の漫画よりも迫力があります。

美緒も斎藤も若々しさはなく、大人の色気を醸し出している雰囲気がありました。年齢は明記されていませんでしたが、おそらく両者とも30近いのではないでしょうか。30歳前後の独身の身で、元カレの結婚式に参加するなんて地獄でしかありませんね……。

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