【最新話更新】違国日記・最新話のネタバレと感想｜FEEL YOUNG

「FEEL YOUNG」に掲載されている「異国物語」最新話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

ついに高校3年生になった朝。ただ学年が上がっただけなのに、進路のことを考えている友人が大人に見えます。そんな朝の問題は卒業したあとどうするのか。

高校生なら子供なので槙生のそばに居られました。じゃあ卒業したら？ そんな漠然とした不安の中、 槙生の気配を感じながら朝は目を閉じてーーー

本当に朝を見ていると思春期の不安定さがよくわかりますよね。中学生までは義務教育ですし、なにかと親が進路にも口を出してきたりします。それにバイトも難しいので基本的には子供という感じです。でも、大学生って言うと一気に大人になりますよね。授業は自分で決めて、お酒も飲めるようになって、なんなら勉強より遊びとバイトに精を出す日々を送るのは大人に見えると思います。

そんな子供な中学生と大人な大学生の間にいる高校生の朝。進路のことは考えなければ行けませんが、大学生ほどその先の道はっきり見えていません。 それに朝は叔母の槙生に面倒を見てもらっている状態です。もし、槙生に大学進学を期に自立しろなんて言われたら、自立するしかありません。もちろん、朝も自立はしたいと思っているでしょうが、問題は夢がないこと。進路も決まらず、これからも決まらず、自分の立ち位置さえ見失っているような朝。この過程で朝が学ぶものはきっと人生の糧になります。たくさん悩んで欲しいですね。

もしかしたら槙生に捨てられるかもしれない。そう不安に思っていた朝ですが、なんというか槙生はそういう理不尽なことをするタイプではありませんよね。たしかに合理的な考えを良しとするタイプですし、好きなこと、興味のあることにしか関心を示しません。朝の母である姉と確執があったせいか、朝に対してもその態度は基本的に変わりません。朝が本当に危険になるまで放っておく様な感じがします。

しかし、だからといって朝を大事に思っていない訳でもないですよね。食事の用意などは任せていますが、朝のそばにいるということはだけはしっかりしています。 一緒に生活するだけが家族じゃないですよね。そばにいて安心するというか、いるのが当たり前というか、そんな感じの落ち着ける場所が家族だと思います。一般的な家族の形とは少しズレた槙生と朝。ですが、そんな2人の関係もまた間違いなく家族のはずです。

朝、まだまだ迷ってます。悩んでます。なんとなく大学の学部は決めたようですが、そこから先が決まっていません。なにより朝が不安なのは槙生との関係が卒業したら切れてしまうかもしれないこと。不要な不安だと思いますが、思春期の不安定な時期にいる朝にとって、槙生は唯一とも言える心の支え。不器用な槙生は悩む姪っ子にどう対応するのでしょうか？そして、朝の選んだ道の先にあるものとは？続きが気になりますね！

交通事故で両親を亡くした朝は、叔母で小説家の槙生に引き取られます。なかなかうまく行かなかった同居生活ですが、ようやく慣れ始めた頃、朝は進路調査票を前に唸っていました。やりたいこと、なりたいものと言われてもイマイチ思いつかない朝。

昔、朝は母になにになりたかったかを聞いた事があります。その時の答えは"人の役に立つ仕事をしたかった。"でした。しかし、その回答は朝の望んだものではありません。本当に母のやりたいことを、聞けないままだったことを思い出した朝。ペンを動かすことができず、結局進路調査票は白紙のまま教室から出ました。

廊下を歩いていると、窓の向こうに友人の森本を見つけます。頭が良く医大を目指す森本なら進路が決まっているかもと、彼女の隣に立った朝は聞いてみました。実は噂になっているのが、真面目で優等生な森本の別の顔。それを知っている人たちは、みんな森本を腫物のように扱います。

それでも真っ直ぐに聞いてくる朝に森本は、"無駄ではなかったよ。"と言いました。
優等生の森本の中にある、朝には理解できない部分。どこかそれは仕事に向かう叔母の槙生の背中と同じように見えた朝は、遠くに行ってしまいそうな森本の腕を掴みました。

本当の夢がありながら叶えなければいけない夢を見る森本に、"わたしはなんもないよ。"と笑います。
手元には真っ白な進路調査票。森本と別れた朝は、あらためて自分の中にやりたいことがなにもないことを改めて実感しました。自分の中に何もないような空っぽの感覚。そしてその空虚の向こうに朝が見たのは、かつての丸まった父の背中です。

やりたいことが見つからない朝を置いて、時間も体の成長もどんどん進んでいきます。あと1年で朝も18歳。心だけがイマに置いていかれて、大人になっていく感覚に朝は恐怖を感じました。

朝、高校2年生の晩秋の出来事です。

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朝の感じている空虚な感覚ってなんだかわかる気がしませんか？大人になると仕事をしなきゃいけない、目の前に来る仕事をしなきゃいけない、と夢を見ている暇はあまりありません。でも、高校生で社会に出る直前の大人とも子供とも言えないあの時期は選択肢が多すぎてどうしていいかわからなくなることがあります。思春期の悩みと言ってしまえばそれだけですが、本人にとっては大きな問題ですよね。いつか答えが出る悩み、いつか気にならなくなる悩みですが、朝はどんな答えを見つけるのでしょうか？

違国日記・第47話のネタバレと感想｜FEEL YOUNG

手元にある真っ白な進路調査票を見ながら、朝は自分がやりたいことが見つからないことに気...