狂愛と純愛 ・第30話～第32話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜comico

「comico」に掲載されている「狂愛と純愛 」第14，15話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

ヴェストリス公爵家はユリアの登場で揺れ動きます。
公爵家の女主人、スザンヌはその存在に憤りが隠せません。しかし、ユリアがアルカナを持っている可能性がある以上、グレンの手元で管理する必要があります。
そこでグレンはユリアに衣食住を提供して、面倒を見ることを約束して、ドレスやジュエリー、これまで手の届くことの無かったものをたくさん贈りました。

たくさんの贈り物と自由な時間を楽しむユリア。

しかし、決まって夜になるとうなされるユリアを心配したグレンは公爵家が持つ離宮へとユリアを連れて行ってーーー⁉

ようやくユリアが目を覚ましましたね。これまでずっとラファイエット侯爵家、いえ、カミーユの元で虐げ続けられてきたユリアにとって、これでようやく幸せを手に入れることが出来るはずです。しかし、まさかユリアがアルカナを持っているとは思いませんでした。

この国でアルカナを持つのは王族と同じ血脈を示唆する、所謂青い血を持つ者しか持てない能力。ということは、ユリアは決して使用人や奴隷のように扱われて良い人物ではないということです。

たしかにユリアは他の女性登場人物よりも美しく描かれていますし、掲載当初から時折描かれる、ユリアが失っている12歳以前の記憶の中ではまるで貴族の娘のようでしたよね。これから明らかになるはずのユリアの出生の秘密。楽しみですね！

ユリアをあの地獄のようなラファイエット侯爵家から連れ出してくれたグレン。ですが、グレンのいるヴェストリス公爵家もなかなか過酷な場所の予感がします。ですが、ラファイエット侯爵家と違うのは絶対的な味方がユリアのそばにいることです。ラファイエット侯爵家でもカミーユという味方が居ましたが、カミーユはユリアが虐げられている様子を見て喜ぶような変態でした。今回のグレンにはそういった様子はないので、その点は安心ですね。

しかし、グレンはなぜユリアを助けたのでしょうか？単純にユリアに好意を覚えているというのもわかりますが、ユリアはアルカナを持つ、つまり王家の血筋である可能性が高い女性です。そんな身分の高い女性がこれまでその所在を探されないというのも怪しいですよね。

一体ユリアの正体とは？そして、グレンはそんなユリアの正体を知っているのでしょうか？まだまだ分からないことばかりですね！

ユリアが幸せになれそうでよかったです！グレンが何を考えているかわかりませんが、これからは穏やかなヴェストリス公爵家の離宮で幸せに暮らせそうですよね。でも、まだきっとカミーユはユリアのことを諦めていないでしょうし、グレンもそれを警戒しています。これからの展開からまだ目が離せません！

準備中です。

【14話】ユリアにますます心を奪われるグレン

グレンはユリアの心に度々登場するカミーユという男のことを調べることにしました。調べるうちに、カミーユがユリアの心を聞けるにもかかわらず虐待を止めなかったことに疑問を感じ始めるようになるグレン。

もしかしたらカミーユはユリアの虐待を黙認しているのかもしれないと勘付いたグレンは、ユリアがカミーユに騙されているのではないかと疑い出しました。

次第にグレンは、カミーユからユリアの身も心も奪いたいと考えるようになっていきます。

【15話】地位を脅かされるグレンの継母・スザンヌ

ユリアはグレンの客人として丁重にもてなされています。

しかし、そうなると困るのはグレンの継母であるスザンヌでした。彼女はもともと地位と財産目当てでグレンの父親に近づきましたが、そのグレンの父親が床に伏せてからは女主人として屋敷内で幅を利かせています。

跡取りのグレンが女嫌いだということから、自分の地位が脅かされることはないと確信していたスザンヌ。しかし最近になってグレンとユリアが親密になっているのを目の当たりにし、自分の地位が脅かされつつあると感じるようになります。

何とかしてユリアを屋敷内から追い出したいスザンヌは、ある人物に手紙を出すことにしました。果たしてその人物とは……？

グレンの推察力

カミーユはラファイエット侯爵家という建国当時からの由緒正しき家柄であるにもかかわらず、20歳の次男だというのに、長男と会わせて未だに社交界に顔を出していないことが判明します。そのことから、グレンはラファイエット家の長男にはアルカナが備わっておらず、次男のカミーユにだけ心を読むアルカナが備わっていることを確信しました。

ユリアの心を読めているのなら虐待の事実にも気付いているはずですが、それを公にしようとしないカミーユ。どう考えても怪しすぎますよね。グレンはなかなかに洞察力が鋭いです。

脅かされるスザンヌの立場

グレンがこのまま未婚でいるなら、屋敷の女主人はスザンヌのままです。しかしグレンが結婚し妻を迎え入れるとなれば話は変わってきます。グレンの父親が死去した後、屋敷の女主人となるのはグレンの妻となる女性です。そのグレンの妻ともし不仲にでもなったりしたら、スザンヌは下手をしたら屋敷を追い出されることになりかねません。

つまりスザンヌは、グレンの客人であるユリアに媚びを売らなければいけない立場なのです。プライドの高いスザンヌがそれを良しとするはずがなく、彼女は何とかしてユリアを陥れようと画策してきます。

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グレンが本格的に略奪愛の方向に動き始めます。ユリアはそんなグレンの気持ちに一切気づくことはありません。

グレンはユリアに心を読める能力のことを打ち明けていないため、カミーユに騙されている可能性を指摘することもできません。

もし心が読めることを打ち明けたら、今までそのことを黙っていたことに対してユリアが不信感を抱いたり、ヘタをしたらグレンを軽蔑し始めてしまう可能性もありますよね。

だからグレンは自分のアルカナのことも話せず、カミーユに騙されているかもしれないことを打ち明けることもできず、ましてや自身の恋心も伝えることもできません。

なんだかいろいろともどかしい展開ですよね。