1日2回・第20話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ ココハナ10月号

2022年8月26日発売の「ココハナ」10月号に掲載されている「1日2回」第20話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

父を想う母の涙

るりは幼少期を思い出していました。

小さいるりが母の知り合いの結婚式に一緒に出席した時、るりは催しの一つとしてスクリーンに映し出された映像の中に、自分の父親の姿が混ざっていたことに気が付きます。

幸せそうに微笑む父を見て、るりは純粋にはしゃぎました。ふと母の方を見ると、母は画面を見つめなら静かに涙をながしています。

その時の母の顔が、美しすぎて見てはいけないものに思えてしまったるりは、今でもその時の母の涙を忘れることができずにいました。

るりはその時の母の涙の話を、自室で成田に打ち明けます。

母の涙の意味

作中では母親自身の口から、あの時の涙は「悲しみ」や「孤独」といった負の感情から流れたわけではないと語られています。あの時の涙は、時の流れを尊び、憂いた感情から溢れた涙だったとのことでした。

しかし、果たしてそれは本当なのでしょうか。夫との想い出を懐かしんで流した涙だったとしても、その中に最愛の人を失った悲しみが全く混ざっていないとは考えにくいですよね。

もしかしたら母親は、親としてるりの前でネガティヴな感情を出したくはなかったのかもしれません。

ちなみに、成田は母の涙を「感傷的な涙」だったと推測しています。るりと2人で母の涙の真の意味について考察する2人ですが、成田がやたらと人生を語っていたので意外だなと感じました。

成田のことを歓迎する母

母は成田のことを歓迎してくれていました。ハンバーグを余分に作ってくれるほどの歓迎っぷりです。しかも、成田を交えての食事の席では、母は始終穏やかな微笑みを浮かべています。なんだかるりの成長を喜んでいるようにも思えましたね。

心の中では、夫に対してるりが彼氏を連れてくるようにまでなったと報告していたかもしれません。

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改めて見ると、るりは父親にそっくりの顔をしていますね。ついでに言うと髪型もそっくりですが。

るりの母親は夫の死を悲しんでいるのは確かですが、それよりも家族3人で過ごせたわずかな日々の記憶を本当の宝物のように思っているようでした。しかしそれも、最愛の人を失った悲しみを乗り越えた末の達観した考え方からなるものなのだなと感じさせられます。

今話の終盤では、クリスマスの男がチラリと出てきました。なんだか気になる終わり方をしたので続きが楽しみです。

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