贄姫と獣の王・76話のネタバレと感想|花とゆめ2号

花とゆめ2号に掲載されている「贄姫と獣の王」の最新76話のネタバレ・感想をまとめました。

人間の国の回答は“保留”…。その回答を携えてサリフィはレオの元へと一時帰国を果しますが、そこでは神官セトに洗脳されたアヌビスが待ち受けており…？

贄姫と獣の王第76話のネタバレ

レオの部屋を訪れたアヌビス。 アヌビスの心配をよそに、レオは威厳に満ちた姿で自室から現れました。

「何用だ、忙しない」

アヌビスは謝罪を入れた上で、このところ部屋に篭りがちであった王の心配をしていた旨を伝えます。

さらに、その理由が人間の国へと向かったサリフィの身を案じてのことかとおそるおそる尋ねました。

それに対してレオは思いを馳せるような優しい瞳でこう答えます。

「そうだな、サリフィが出発してからというもの気が気ではない。だが、私の憂慮など杞憂に終わるだろうと信じてもいる。」

さらにこう続けます。 「あれは強い女だ。この私などよりずっと…」

この発言にアヌビスは平静ではいられませんでした。 数多の種族を束ねる獣王族の王たるものがそんな弱腰な発言をしたことに対して、思わず本心を口走ってしまいます。

レオはそれをするどい眼光で制止しました。

「話はそれだけか？」と再び自室へと戻ろうとするレオに対し、アヌビスは「今後のことで提案したいことがある」と切り出します。

その内容とは、 ひとつにはヨアナ（人間の国）との交渉状況について。 もうひとつは、サリフィの今後について…だと言います。

場面はかわってこちらはヨアナを訪れているサリフィ一行。 サリフィはどうやら議会の決定を待つ間、一度オズマルゴ（魔族の国）に戻るつもりでいるようです。

去り際にサリフィはアーシャに対して「魔族を文字を研究し始めた理由」について尋ねました。

先祖の一人が魔族と交わったことで苦しい思いをしてきたアーシャが、なぜ自ら魔族に触れようとしたのか…。

アーシャは答えます。 「ただ確かめたかっただけよ、自分が本当は何者なのか」

この何者なのか、というのは自分が本当に魔女なのかどうか、という意味です。

しかし今となってはそんなことどうでもいいというアーシャ。

たとえ自分が何者に生まれたとしても、たったひとりでも受け止めてくれる誰かがいてくれたなら、それだけでひとは笑っていきていけるはず…

そう語るアーシャの瞳の先にはオセロットの姿がありました。

アーシャは、願わくばレオにも自分と同じ気持ちになってほしいと願っているようです。

そしてサリフィはオズマルゴに一時帰国を果たします。 出迎えてくれたのはもちろんレオです。

「ただいま、おーさま！」

レオは愛しげにサリフィを強く抱きしめます。

しかしそこに水を差すように現れたのが、アヌビスです。 これから直ちに御前会議となることを告げます。

「御前会議…じゃあ私は部屋に戻ってるね」というサリフィに対しアヌビスはそれをとめ一緒に会議に出席するように言い渡しました。

会議にてサリフィは「保留」というヨアナの王の回答を伝えます。

生贄制度の廃止はヨアナにとっては願ってもない話ですが、完全な和睦となるとどう出るかはわかりません。

会議の途中、サリフィはレオの様子がどことなくおかしいことに気付きます。

そんな心配をよそに会議はどんどん進んでいき、近日中に国民に向けてサリフィが使者としてヨアナとの交渉にあたっていることを国民に公表するという話になりました。

戸惑うサリフィをよそに、アヌビスが追い討ちをかけるかのように衝撃の発言をします。

「今後ヨアナとの関係が改善し国民がそれを受け入れたなら、それはまちがいなくサリフィ様の功績といえます。ですからその時は―――

サリフィ様。貴女を正式に次期王姫として認めましょう。」

贄姫と獣の王第76話の感想

神官セトにいいように踊らされているアヌビス…はたしてサリフィには一体どのような障壁として立ちはだかるのか…。 毅然とした態度を装うレオの様子がおかしいことに気付いたサリフィは、さすがといえますね。 やっぱり愛の力なのでしょうか。ちょっとほっこりしますね～♪

本編再開は4号（1月20日）となります。

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