斬新過ぎる獣人青春マンガ「BEASTARS(ビースターズ)」のあらすじと感想

今回は「このマンガがすごい！2018年」のオトコ編で第2位を受賞した「BEASTARS(ビースターズ)」についてのあらすじと感想をまとめて行きたいと思います。

これは一気に読みましたが、世界観の作りこみがスゴイですね。本当ハンパない。

おススメのマンガは？って聞かれたらしばらくは｢BEASTARS!!（ビィスタァズ） ｣と答えると思います。かなりおススメしたいマンガの一冊となりました。

｢BEASTARS｣は週刊少年チャンピオン（秋田書店刊）で2016年から連載していて単行本は現在10巻まで発売されています。

作者は板垣巴留先生。なんと現在25歳。若っ。1993年生まれだそうです。

若干25歳でこんな世界観を描き込めるなんて、一体どんな頭しているんだ…と思ってしまうような凄さです。 それもそのはず、板垣巴留先生って刃牙シリーズでお馴染みの板垣恵介先生の娘さんだそうです。

と、前置きが長くなりましたが、あらすじいってみよ～～！！

BEASTARS(ビースターズ)のあらすじ

舞台は動物同士が共存する世界。 全寮制の中高一貫高校のチェリートン学園で肉食獣による生徒・テム(アルパカ)の殺人事件が起き、 今まで何とか仲良く共存していた肉食獣と草食獣の生徒の間にはイヤ～な雰囲気が流れてしまいます。

主人公はハイイロオオカミのレゴシ(見た目とは裏腹に陰キャラで童貞)。 演劇部の照明担当で、犯人の疑いをかけられながらも真面目に部活に取り組んでました。

レゴシの所属している演劇部では亡くなったテムの代役争いや様々な恋愛事情などがはびこっています。 そんな中、演劇部の役者長であり、英雄的地位「ビースター」を目指すアカシカのルイ先輩に一目置かれるレゴシ。

ある日、ルイ先輩はレゴシに禁止されている夜中の練習の見張りを頼みます。 もちろんレゴシは気が弱いので断れません。オオカミなのにww

そんな見張りをしていた暗闇の中、レゴシは草食獣の気配をオオカミながらの嗅覚で感じ取ります。 気がつくとレゴシは本能に負け、食肉衝動に駆られ暗闇の中でその草食獣を捕らえてしまっていたのです。

なんとか我に返ってその草食獣を食べずに済んだレゴシ。 それからというもの、レゴシは草食獣を食殺しようとした自分に自己嫌悪する日々を送ります。

そのような中、レゴシは学園で小さなシロウサギの先輩・ハルという少女に出会います。 レゴシ、びっくり。なんとハル先輩はあの日レゴシが食べようとしていた草食獣だったのです。

しかしハルはなかなか魅力的な女の子。童貞レゴシはハル先輩と交流する内にいつのまにか好意が芽生えていくのでした。 ハル先輩が好き。でも自分はいつかハル先輩を食べてしまうかもしれない。 そんな葛藤を抱くレゴシの成長や、彼を取り巻く動物達の心情が交差するケモナーなら絶対気に入る青春マンガといった感じです。

BEASTARS(ビースターズ)の感想・ネタバレ

このマンガの凄いところはズバリ演出。 様々な技法を使いこなし、コマ割りも斬新で、登場人物たちの心情があらゆる方向から伝わってきます。 気がつくと それぞれのキャラに感情移入してしまっている。

主人公のレゴシは見た目はまんまオオカミなのに、中身は完璧に思春期真っ盛りのハイスクールボーイ。 不器用で女の子にも免疫がない。

でも繊細で仲間思いで昆虫が大好き。どこまでも純粋なレゴシをずっと応援したくなってしまいます。

そして、ルイ先輩！！ 学園のカリスマ的存在であり、演劇部の花形役者で御曹司ときたもんだ。

プライドが高く、自分が草食獣であることにコンプレックスを抱えているため、 肉食獣でありながら気弱なレゴシに苛立つ場面も。

しかし、ルイ先輩は高貴なお方なので、嫌味や挑発もなんだか品があってなかなか憎めないのであります。

気高いィ！気高過ぎるぞルイパイセン！！

ルイ先輩の高貴な立ち居振る舞いを楽しめるのもこのマンガの魅力の一つです。

そしてハル先輩。可愛いドワーフ種のシロウサギです！

でも残念ながらクソビッチです！！ウサビッチ！！

誰とでもすぐ寝ます！すぐ脱ぎます！(パンツにシッポを出す用の穴が開いてるのが可愛かった) ハルは人の彼氏を寝取ったりするので、学園内では嫌われ者。

でも、弱小草食獣のハルにとっては、肉食獣や大きい動物と寝ることによって 「自分は対等なんだ」というアイデンティティを見出しているんです。

性格は明るくて気が強くて機転が利く女の子。なのでこれもまた憎めないキャラです笑

他にも、レゴシの親友ラブラドールのジャックや、レゴシと同じハイイロオオカミの女の子・ジュノ等、 個性豊かな動物達が沢山登場します。(鳥類や爬虫類も出てきますよ。)

様々な動物達がそれぞれ自分達の生まれ持った種族や血統に悩み、苦しんで、 お互いぶつかり合いながら埋め合わせようとしていく様子が描かれた獣人ドラマ。

現在は6巻まで発売されていて、ついにテムを食べたが犯人が明らかに？！というところまできています。

いやぁ～これは新しいですわ。

板垣巴留先生の他の作品も読んでみたいな～とおもったら、板垣先生、

これがデビュー作らしいです。

なにそれ！！天才なの？！

動物好きの方はきっと好きになっちゃう漫画です。是非手にとって見てくださいね＾＾

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