間違いで求婚された女は一年後離縁される・9話のネタバレと感想

「間違いで求婚された女は一年後離縁される」第9話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

間違いで求婚された女は一年後離縁される・第9話のネタバレ

ヨハイの町からの帰り道、町で体験した全てのものが新鮮で楽しいと満足したシェリルは疲れて寝てしまいます。 使用人ですら持っているような髪飾りも持たず、初めて外で食べる食事に感動し、宝石に目を輝かせ、できたてのパンに喜ぶシェリル。

他の人たちが普通に過ごす日常すらもシェリルには特別なのだと知ったセノーデル辺境伯は、これからシェリルには幸せになってほしいと強く思います。 その半面、心優しく純粋なシェリルに対して、すぐに離婚を突きつけ、関わろうとも知ろうともせず、一人寂しく過ごさせた自分はハルフウェート侯爵と同類だと思うと、こんな自分と一緒にいてもシェリルは幸せになんてなれないのではないかと思ってしまうのでした。

今ではリリアに求婚したことも、シェリルに離縁を突きつけたことも、何もかもが後悔でしかないと思い悩み、できれば過去の自分を殴り飛ばしてやりたいとさえ思います。 セノーデル辺境伯が悩みながら日々を過ごすうち、月日は流れ、気付けはシェリルとセノーデル辺境伯の離縁の期限まで残りわずか三ヶ月となります。

十日後がセノーデル辺境伯の31歳の誕生日だと知ったシェリルは、今までのお礼を込めて、何か贈り物がしたいと考えます。 お金を持っていないシェリルは、離縁された後の生活の足しにととっておいた最後の私物を売り、贈り物の材料を購入します。

いよいよ誕生日の朝。 セノーデル辺境伯が起床すると、シェリルが贈り物をもってきてくれます。

それはシェリルが丁寧に作り上げた、セノーデル辺境伯の名前入りの手袋でした。 セノーデル辺境伯は早速手に付けると、大切にすると言ってくれます。

そこでセノーデル辺境伯はシェリルが自分の誕生日を知らず、これまで一度も祝われたことがないことを知ります。 そんな状況で生きてきたのに、何の見返りも求めず、ただ純粋に相手を思いやり、贈り物をしてくれたシェリル。

そんなシェリルが幸せそうにしていると、セノーデル辺境伯も幸せな気分になるのでした。 そして、セノーデル辺境伯はこんなにも幸せな気持ちをくれたシェリルには、自分なんかよりも良い人と幸せになってほしい、そして来年の誕生日は本当の家族にシェリルの誕生日を祝ってあげてほしいと強く願うのでした。

 

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間違いで求婚された女は一年後離縁される・第9話の感想

離縁された後の生活費のためにとっておいた私物を売ってまでも、セノーデル辺境伯のために何かしてあげようとするシェリルは本当に純粋できれいな心の持ち主だと思いました。

今までの境遇を考えたら、自分のことを守ろうと必死になりそうなものですが、反対にシェリルは自分を犠牲にしてでも相手のために尽くそうとします。がんばって作った贈り物をセノーデル辺境伯が喜んでくれて本当によかったです。

シェリルが純粋で相手の幸せのために自分を犠牲にできるいい子なのだと知れば知るほど、過去に自分がシェリルに対して行なった酷い態度を後悔している様子のセノーデル辺境伯。

自分はシェリルを幸せにしてあげる資格などない、もっと良い人がいるはずだと考えているようですが、今のシェリルの幸せを壊さず、ずっと一緒にいてあげてほしいです。