金魚妻・見舞妻③(8巻)ネタバレと感想

「金魚妻」8巻より見舞妻③のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

見舞妻③(金魚妻8巻)のネタバレ

四カ月前、平野は真冬の息子・たかひろとそのクラスメイトゆうすけの喧嘩を仲裁します。 二人共の言い分をよく聞き、お互いに自分の間違いを認められるよう誘導することで、最後は和解できるように上手く指導します。

今日も真冬は平野の病室へお見舞いに来ました。 真冬は平野のような先生が担任だったら、15歳で出産なんてしなかっただろうと話します。

当時、何の特技もないのに負けず嫌いだったという真冬は、彼氏に捨てられたくない一心で避妊をしなかったのだのでした。

結婚してからはどうせ上手くいかないと周りに言われたのが悔しくて必死に頑張ります。

しかし、頑張りすぎた結果、ストレスで頭に10円ハゲが出来てしまいました。

真冬の両親は小学校のころ離婚していて、離婚前は親が言い合いをしないようにと夜更かししたり、不登校になったりした真冬。

しかし、様子を見に来た担任から、真冬が学校をサボっていい子にしないから親が喧嘩するのだと言われ、学校にいくようになります。

すると、ある日父親が家から姿を消していました。

その後は母親の機嫌を損ねないように、いつも気を遣って過ごしていた真冬は、安心できる場所がほしいと願い、新しい家族を作ります。

もしも平野が担任だったら、学校が安心できる場所だったのにと真冬は言うのでした。

そう言う真冬に対して平野は、自分はそんなに出来た人間ではないと言います。

そして、仕事も家族も失うかもしれないのにと呟きながら、平野は今日もまた真冬と身体の関係を持ちます。

友達の家に一泊すると家族には伝えて、退院した平野の家を訪れた真冬。平野と行為をしながら、真冬に愛してると呟きます。真冬も愛してると言います。

真冬はその後、夫とよく話し合った結果、離婚することにしました。

先生との赤ちゃんが欲しいという気持ちが勝ってしまったという真冬は、迷惑をかけないから産ませてほしいと平野に言います。

平野は妻と子を騙し、生徒の親を妊娠させて責任もとらない自分は、ますます良い先生になるだろうと言うのでした。

 

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見舞妻③(金魚妻8巻)の感想

今回は真冬が自分をとことん犠牲にしてまでDV夫と離婚せず、がんばってきた理由が分かるお話でした。真冬は幼いころから両親の喧嘩に悩まされ、結局父親がいなくなってしまい、母親からも八つ当たりされてきたことで、両親が離婚してしまうことにトラウマを抱えていたようです。

そんな想いを自分の息子にはさせたくないから、ずっと無理をしてきてしまったという気持ちが痛いほど理解できました。

きっと今まで自分一人で全てを背負ってがんばってきた真冬にとって、平野は自分のことを唯一親身に考えてくれる大人であり、いつからか平野がいる病室が唯一の安心できる場所になっていったのかなと思います。

平野との出会いがきっかけで、真冬はもう少し自分のことを大切にできるようになり、冷静に離婚を選択できたのでしょうね。

真冬とたかひろがこれから幸せに過ごしていけることを願います！