海が走るエンドロール・第9話のネタバレと感想｜シーモア

「シーモア」に掲載されている「海が走るエンドロール」第9話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

撮影許可を得るために地元の神社を訪ねた海は、宮司から野外映画館の話を聞きます。なんと野外映画館をつくるのは同級生の祐介と聞き、ちょうど神社に来ていた祐介と再会しました。

神社の外に並んで座った海と祐介は、最近の話をします。携帯を変えたことや、助監督のこと……たわいもない事を話していると祐介は突然海とツーショットを撮りました。地元にいる祐介は、ずっと海の母が海のことを心配していると聞いていたので、母を安心させるために写真を撮ったのでした。

しかし"父親には送らないでくれ。"と海に言われて、祐介は俯きます。祐介は海の母から、海が学費の援助を断っていることを聞いています。学生時代に八つ当たりして海に言った言葉が、いまだに海を傷つけているのではないかと祐介は心配していました。

しかし海はそんなこと気にしていませんでした。祐介のおかげで船が出せていると海はフォローします。船と言われてぽかんとしている祐介に海は、大学に面白い人がいると話を始めました。

＝＝＝

その頃、うみ子は高梨と共に電車に乗っていました。撮影初日で遊園地に向かうためです。その電車の中で、高梨からインフルエンサーのsoraの話を聞きながら"いろんな才能が次々に出てくるものね。"と感じるうめ子。そうして電車に揺られていると、遊園地へと到着しました。

遊園地ではちょうどコスプレイベントが行われていました。にぎわう園内でついに撮影がスタートします。 しかし、手持ちのカメラは想像以上に重く、カメラマンのうめ子は追いかけるだけで精一杯で思ったように撮影が出来ません。

"もう少しゆっくり歩いて欲しい。"演者達にそう伝えて、ようやく落ち着いて撮影が出来るようになったうめ子は映画の仕事は思ったよりも泥臭い仕事が多いなと実感しながらまたカメラを回そうとします。

その時、近くにいるコスプレイヤーに見慣れた男性を見つけました。というより、男装の麗人、山口です。 つい声を掛けてしまったうめ子は山口とともに観覧車に乗り込んで、少し話すことにしました。すまなそうにする山口に、夢中になれるものがあるって素晴らしいと笑ううめ子。

そんなうめ子にぽつりぽつりとずっと抱えていた想いを話し始める山口。思わずうめ子はカメラを回しました。 山口は自分の"好き"という感情に悩んでいます。それにうめ子は恋愛だけが"好き"じゃないと答えました。 その自分の言葉にうめ子はふと、 "自分は海のことをどう考えているのだろう。"と考え込んでしまいます。

===

その頃、撮影に戻った海は、足りないエキストラの補充として学ランを着ていました。そんなカメラの前に立つ海を見て、監督は思わず"今時っぽい子だ。"と呟きます。

ようやく夜になって仕事が終わった海は、神社の前に通りがかりました。まだ神社は明るくて、誰かいるようです。思わず神社に足を向けると、そこには野外映画館の試射をしている祐介がいました。2人は並んで、昔懐かしい映画をぼーっと見つめました。

後日、修行から戻った海と再会したうみ子。その頃、宮本の元に若い男がやってきて、宮本が見ている画面を指差しました。そこに映っているのはエキストラとして参加した海で––––––––––⁉

実際のマンガを無料で今すぐ読みたい方は電子書籍サイトの無料ポイントを使用するのがおススメ！

なんだか人生って不思議だなぁとこの話を見て思いました。 学生時代に嫌なことがあった友達でも、意外に大人になって会うとそんなことなかったなと思うことありますよね。もちろん、そんなことばっかりじゃありませんが、海の場合は祐介はそういう友人だったようです。 夢を追いかける海と祐介。いつか祐介の野外映画館で海の映画が上映されるなんて素敵ですね！ そんな未来の前に、海を気にした若い男は何者なのでしょう？気になります……。