凪のお暇・第58話のネタバレと感想｜エレガンスイブ

2022年「エレガンスイブ」5月号に掲載されている「凪のお暇」第58話のネタバレと感想です。 文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

おでんの鍋と一緒に夕を訪ねてきたのは美鈴。せっかくならと美鈴は、夕を自宅に誘います。寸胴鍋いっぱいに作られたおでんの出汁は、美鈴の母直伝。そのおでんを食べながらも、夕が気にするのは部屋に置かれた作業着や表彰状などです。

美鈴の旦那は建設作業員で、給料も良さそうねと夕は腹の中で算段をします。
そうこうしていると美鈴が"最近のお暇はどうですか？"と切り出してきました。ここから美鈴と夕のファイトが始まります。

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女同士の皮肉を込めた、腹の内でする口喧嘩。先手を打たれた美鈴が差し出したおでんの中に、夕はすいとんを見つけました。貧乏時代に散々食べたせいで、嫌いになったすいとん。凪も嫌いだと言っていたのに、美鈴が差し出したお鍋には凪に勧められて入れるようになったというすいとんがあります。

すいとん以外にも他の人から聞いた具材を入れているおでんの鍋に、夕は目を細めました。きっと夕の母は、こんな鍋を認めません。夕の母は支離滅裂な講釈で子供を委縮させるような、そんな母親でした。

それは美鈴の母親も一緒でした。そのため美鈴は母と絶縁したと話します。そして、"凪さんって慈悲深いですよね。あなたみたいな母親と一緒にいるんですから。"とカウンターフックを繰り出すのでした。

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美鈴は母のことをゴリラだと言います。母の特権を振りかざして、言葉が通じない姿はまさにゴリラ。そんな母が当たり散らすのは娘の美鈴だけでした。その母の核には父の存在があったため、自分の旦那にぶつけられなかった鬱憤を娘の自分で晴らしていたのです。

そう気づいたとき、美鈴は家を飛び出しました。
そんな経験を持つ美鈴は夕に、"あなたも私の母と同じじゃないですか？"とぶつけました。面白くないことがあって、それを凪にぶつけている。凪をなじるところを見た美鈴は、まっすぐにそう言いました。

"姑息な子。"
母としての特権を使って、優しい娘から搾取し続けていたことに気付いた夕。そうして目を向けていた欲の核に向き合うためにひとしきり吐いた後、自宅に戻った夕はノートと向き合っていました。

決心を決めて、ノートの見開きに書いたのは"武くんに会う。"の文字。 夕は、全てを終わらせることにしました。

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お、女同士のバトルでしたね。
それにしても美鈴はけっこう悪気のない顔でさらっと言うから怖いですよね。それにこの作品自体もポップというか、優しい絵柄なのに結構黒い内容を扱ってくれるのでそのギャップもまた癖になります！
凪と夕の歪な親子関係はずっと疑問でしたが、母親の夕はずっと見たくないものから目を逸らしていたんですね。しかし、今回の件で覚悟を決めたようです。
次回はどうなるのでしょうか？

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