ジャンケットバンク・第76,77話のネタバレと感想｜ヤンジャン

「ヤンジャン」に掲載されている「ジャンケットバンク」第76,77話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

天堂 弓彦（てんどう ゆみひこ）は、やはり異常者でした。
彼の思考回路は、一般人にはとうてい理解できない域に達しています。

人は自分の頭から出られない。だから他のあらゆる手段で他人への影響力を示そうとし、その大きさで自分の価値を図ろうとする……そう天堂は話し始めました。

しかしそれは愚かな人間のすることであり、本当に力のある者はいたずらにその存在を誇示しないのだとも語ります。

神は、、誰にも捕らわれずに世界をより良く作り替え続けている。
天堂は、自らを神だと信じ込んでいました。

しかし真経津はそれに対して、そんなの神様というよりは陰気なイタズラ妖精のようだとほくそ笑みます。

皮肉めいた表情で、神様が負けるところが拝めるなんて楽しみだと天堂を挑発する真経津。
すると真経津が14点を獲得して、7ラウンドを制したアナウンスが入ります。

しかし実は、天堂はこのラウンドをわざと負けていました。

理由は、大天秤にある仕掛けにあります。
実はこの大天秤は両プレイヤーの石の数の差が100個以上になったときに、天秤の傾きが最大となって勝者側の天秤がブルーボックスノ通気口を完全に塞いでしまう仕様になっていたのです。

つまり勝ちすぎると勝者プレイヤーは、5分も持たずに室内で窒息死するしくみ。

天堂はそれを知っているため、まるで真経津を操るように盤上をゆるく制し続けていたのです。

98VS24で天堂が優位のまま、ゲームは進行していきます。

しだいに真経津は、空気圧の変化で腕に激痛を感じるようになっていました。
冷や汗をかきながら悲痛な叫びを挙げ、尚もゲームを続ける真経津。

金持ちの観客たちは、その様子を楽しそうに見物しています。

天堂は、己の無力さを痛感して人は神を受け入れるものだと言い出し、なんとカード3枚をすべて表向きにして真経津に選択権を与えます。

彼は、真経津がどのカードを選んだとしても、自分が神としてその結果に調和をもたらしてみせると宣言。

真経津が石を増やせば天堂もそれだけ石を増やし、逆に真経津が天堂の石を減らそうとすればそれに等しく天堂は自分の石を増やすと言い出します。

大天秤の傾きは永遠に変わらず、真経津には苦しみだけがずっと残り続けることになる。

私こそがお前にとっての罰。 天堂は静かに真経津にそう告げるのでした。

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真経津は大天秤の仕組みに本当は気付いていたりしないのでしょうか。実は築いていて後から怒涛の追い上げを見せて僅差で勝つという作戦があったりして……。

真経津と天堂の会話は御手洗には理解不能だったらしく、盛大に「は？」みたいな表情をしていました。あまりにも唐突に御手洗のネタ顔が入ってきたのでつい笑ってしまいましたね……。