自転車屋さんの高橋くん・第5巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ コミックシーモア

「コミックシーモア」に掲載されている「自転車屋さんの高橋くん」第5巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

弟から引き取った犬の遺品を届けるために父の住む東京の自宅を訪れた朋子。幼い頃と変わらない父の姿に思わず呆然としてしまいます。そんな朋子を迎えにきたのはなんと遼平と彼に着いてきた母。悪いことばかり思い出させる父を跳ねのけて、朋子は遼平の胸に飛び込みました。

ですが、今父が飼っている犬が飛び出してしまい、庇うために遼平は腕に大きな傷を負ってしまいます。その病院で、ふと朋子はかつて遼平と出会った日のことを思い出しました。たしかに一度、朋子が覚えているより前に遼平と朋子は病院で出会っています。

朋子に気を使わせないためにそれを黙っていた遼平はその夜、朋子を抱きしめながら 一緒に住む未来を思い描いてーーー

朋子の父は世界の中心を自分だと信じて疑わない人物です。だから、まだ幼い朋子に良い子であることを強要していました。もちろん、親として子供には良い子に育って欲しいと望むものですが、朋子の父が望んだのは世間から褒められるような良い子です。つまり、朋子の個性など一切関係なく、お片付けがちゃんとでき、お勉強も得意、挨拶もちゃんとするような、まるで理想とも言える子供を朋子に強制していました。 それは朋子のためではなく、父親である自分のため。なので、朋子が怯えようとなんだろうと怒鳴り声をあげ、机を叩き威圧していました。

そんな父の身勝手は家庭を振り回すだけ振り回して、まだ幼い朋子と妻を置いて、放り出してしまいます。しかも社内の若い女性と不倫をしたなんていう、自分勝手な理由で。とても子供がいる親の行動とは思えませんよね。 呆れるほど自分勝手な父の性格は新しい妻を貰っても変わらず、朋子の異母姉弟である隼人の引っ込み思案な性格を認められませんでした。少しでも明るくなればと買い与えた犬のたもつも、見せびらかすだけ見せびらかして、大きくなったら捨てるという始末。 これでは隼人が引きこもりになるのも仕方がない気がします。

三つ子の魂百までとはよく言いますが、この父親はまさにその通りですよね。その自己中心さが朋子に引き継がれなくて本当に良かったです。

今はすっかり恋人になり、今回も甘くて幸せな時間を2人で過ごした遼平と朋子。 実はこの2人の出会いは朋子が思うよりも前にありました。それは遼平の祖父が倒れたあの日、ちょうど朋子が車と接触事故を起こして、病院に運ばれた日です。幸い朋子は軽い捻挫で済みましたが、遼平の祖父は心臓が悪く、もしものことを覚悟しなければいけない状態でした。

それでも遼平はバナナオーレを譲ってくれる朋子に、送ってやると声を掛けます。それから遼平は朋子が近所に住んでいることを知って、自転車が壊れたことをきっかけに2人はきちんと顔を合わせました。その頃から遼平は朋子と一緒にいるような感じがしていたと言います。

なんだかすごくロマンチックですよね。今は恋人同士の2人が実はもっと前に出会っていたなんて素敵すぎます。しかも遼平がそれを知っていながら朋子に心配をかけないようにとずっと黙っていました。なので、朋子は今回の件があるまで遼平の祖父が心臓を患っていることさえ知りません。 そうしてようやく出会った時のことを思い出した朋子。遼平は一緒に住むことを望んでいて、岐阜に帰るなり、祖父と一緒に食事に行こうと誘いました。これはまさか、次回、もっとときめく展開が待っているのでしょうか？

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もうなんでこんなにこの2人はときめかせてくれるのでしょうか。厳つい見た目に似合わず純愛すぎる遼平の想いにもう毎回キュンキュンが止まりません。互いに想い合い、互いに大事にしあう愛らしいカップル。一緒に住んでいなくてもこんなにときめく2人なのに、一緒に住み始めたら読んでいるこっちの心臓が持たなそうです。あと遼平はりょーくんと呼ばれたがっていましたが、朋子は呼び方を変えるのでしょうか？続きが楽しみですね！