【第11話更新】変な家・あらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ 一迅社プラス

「一迅社プラス」に掲載されている「変な家」のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

ようちゃんは何者かによって命を奪われた？

意を決して実家の中に入る2人。しかし、祖父母の姿はどこにも見当たりません。建物は左右対称なため、中央の廊下には一切の窓がなく、暗闇が続いていました。

事件当時、柚希やようちゃんが寝ていた和室を調べる主人公。個室の和室は計4つありますが、どの和室にも窓がありません。さらに、一番角の和室のふすまは開ける事すらできない模様。

ここで主人公はあることに気が付きます。それは、ようちゃんの死亡推定時刻がまちがっていたのではないかということでした。ようちゃんは、「仏壇の前で亡くなったのではなく、個室の和室で息を引き取った後、“何者かによって廊下の仏壇前に運ばれた”」可能性が浮上してきたのです……！

祖父母はどこへ？

実家にはまだ祖父母がすんでいるはずでした。しかし、家の中はもぬけの殻で、どの部屋も空気がこもっていて長らく使われていない雰囲気すらありました。それでも洗濯ものなどの生活感はしっかりとあります。現場の状況的には、祖父母が最近まで住んでいたのか住んでいなかったのかすらわからない状況です。考えうる可能性としては「最近まで住んでいたが、何らかの事情によって急遽、家から姿を消した」と考えるのが自然です。

実家の間取りの奇妙さ

実家は“左右対称の日本家屋”という非常に珍しい間取りをしている建物でした。左右対称ということは入り口は中央に位置し、家の中央に伸びる廊下には一切の窓ないということになります。また、左右にはそれぞれ台所や風呂場、居間やそれぞれの個室があります。ただし、その個室も手前の部屋を経由しないと奥の部屋には行けません。廊下の奥には、ようちゃんが亡くなった現場でもある仏壇が置いてあります。

電気が通じてない？

一際目立つのは、やはり廊下の不気味さです。窓がないために明かりは電気だより。しかし、主人公たちが家に入った時は電気が通じておらず、暗闇の中をスマホの明かりだけで進むことになってしまいました。実家をたずねているだけなのに、まるでお化け屋敷を探索するような形になっています。

当初、ようちゃんは仏壇に昇って落下して頭を打ち、死亡したと考えられていました。つまり、事故死として処理されていたのです。しかし、ここにきてまさかの殺人疑惑が浮上！状況的に考えて、犯人は間違いなく片淵家の人間の誰かとみて間違いありません。

消えた祖父母も怪しいですし、新幹線の中であえて主人公から離れた柚希も怪しいですよね。果たして誰がようちゃんの命を奪った犯人なのでしょうか！

家族との因縁に決着をつけるため実家を訪れる片淵家の次女

主人公は、“異様な死を遂げた少年ようちゃん”の従妹である片淵 柚希から情報を収集します。どうやら片淵家の実家にも何か闇がある模様……？主人公と柚希は片淵家の怪奇の真相を確かめるため、今も祖父母が住まう片淵家の実家を尋ねることにします。

電車とタクシーを乗り継いで片淵家の実家に到着する2人。話に聞いていた“左右対称の日本家屋”は、想像以上に異様な見た目をしていました。呼び鈴を鳴らしても応答はなし。ドアを開けてみれば、鍵もかかっていません。中は薄暗く、祖父母の姿はどこにも見当たらなくて……？

行動的な柚希

ようちゃんの死に関してトラウマ的な感情を抱いている柚希ですが、ようちゃんの死の真相を探るために、意を決して実家を訪れることにします。なかなかに度胸のある女性です。ちなみに柚希が実家を尋ねるのは、ようちゃんが亡くなった日以来になります。

なぜか隣に座らない

新幹線で移動する主人公と柚希。主人公は普段電車なんて全く使わないので、新幹線の予約方法もわからない始末でした。そんな主人公の為に新幹線のチケットをとってくれる柚希ですが、なぜか離れた席をとります。親しくない人物と長時間隣に座るのが苦痛という人も中にはいるので、柚希なりの気遣いのようにも見えますが、もしかしたら主人公が見ていない間に何かをするつもりなのか？と勘繰ってしまいますよね。

地元では有名な片淵家

片淵家の屋敷は、地元では有名な建物なようです。実家のいちは、周りを森林に囲まれており、人の気配はあまりありません。恐ろしい程静かに佇む片淵家の実家。植木も花壇もなく、窓も少ないその建物は、異様な雰囲気を放っていました。敷地内は驚くほど広いのですが、もともと本家の屋敷は取り壊されて、現在の実家は離れだった小さな家に移されたとのことです。だだっぴろい空間の中にポツンと佇む日本家屋。どこか、和風ホラーを感じさせます。

ついに片淵家の実家に乗り込む主人公たち！これまで東京の家と埼玉の家と、2つの奇妙な間取りの家に関わってきた主人公ですが、実際に建物の中まで乗り込むのは今回が初めてになります。

果たしてこの実家にはどんな秘密が隠されているのでしょう！消えた祖父母の行方も気になります！

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主人公……オカルト記事のライター。不可解な間取りの家の謎に迫る。 栗原……オカルト好きの建築士。主人公の協力者。 片淵 柚希……片淵家の次女。 片淵 綾乃……片淵家の長女。夫婦で何か秘密の行いをしていた模様。 ようちゃん……洋一。柚希の従妹。仏壇の前で変死を遂げる。 美咲……洋一の母親。