夜明けの唄・第5巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「夜明けの唄」第5巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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騙されつづけていた島民と覡

第4巻では、島の領主が実は黒海の存在を容認していることが明らかになりました。どうやら支配層によって島民全体が騙されており、覡も利用され続けていたようです。

また、アルトが黒海に襲われない理由が、彼らと同族であるためだという衝撃の事実も発覚しました。

ますます謎が深まるストーリーですが、第5巻ではついに覡の中から支配層に謀反を起こす人物が現れて……！？

貴族と修道院はそもそもまともではなかった

島の領主シヨンの妻ニアは、実は黒海が人間を乗っ取った姿でした。それでいながらシヨンとの間に子供を設けているニア。

もし本当にシヨンが黒海と子を成しているのだとしたら、島の領主はすでに常軌を逸した精神を持っていることになります。エルヴァへの対応も叱り、シヨンはサイコパスな性質を持っているようです。

また、そんなシヨンからの指示を受けている修道院も、まともな組織とは言い難いでしょう。

自分の存在に懐疑的になるアルト

アルトは自分がもともと黒海から産まれた存在であることをニアから聞かされています。

あまりにも衝撃的すぎる現実を、アルトは受け入れられていないように感じました。アルトは自分がエルヴァに近づいたのも、無意識的に覡達の懐に入り込むためだったのではないかと、自分自身を疑っているようです。

しかし、読者視点からしてみれば、アルトのエルヴァに対する愛情は本物ですし、まさに純愛です。

アルトが黒海の意識から逸脱した存在であることを祈るばかりです。

覡同士の戦いが勃発……

覡の中から、島の支配層に対して謀反を企てる人物が現れてしまいました。しかもその人物はエルヴァと深く関わりのあった人物です。

どうやら謀反を起こした覡は、黒海を介して島にまつわる真相を垣間見てしまった様子。実はこの黒海を介して見るヴィジョンこそが、そもそもこの島が隔離され、支配層によって歪んだ統治をされてきた一番の理由でもあったのです。

しかも謀反を起こした覡を抑え込むために派遣されたのは覡でした。あまりにも悲痛な戦いが始まってしまいます。

詳細が気になる方は、ぜひ第5巻で真実を確かめてみてください！

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望まない戦いを強いられるエルヴァの姿が痛々しくて見ていられませんでした。

アルトもエルヴァも精神的に不安定な状態になりつつあります。2人が純粋に愛しあうシーンを見るのは先の話になりそうです。

ところで、見開きの情報では、物語はようやく後半戦へ突入したようです。折り返しポイントでは島がハッピーエンドを迎えるイメージが全くわきませんが、果たしてアルトやエルヴァは自由や幸せを掴むことができるのでしょうか。