ベル・プペーのスパダリ婚約～「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い！～・あらすじ（ネタバレあり）考察と感想｜マンガUP

「マンガUP」に掲載されている『ベル・プペーのスパダリ婚約～「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い！～』のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

第1話（⑨～⑫）はコミックシーモア【分冊版】 の第5巻～6巻で読むこともできます！

美少女の正体はSSランクの傭兵騎士！

夫となるジルベールを助けるべく、レティシアが猫をかぶることを完全にやめました。するとレティシアの正体がSSランクの傭兵騎士「氷の竜帝」であることが判明！正確には傭兵活動がしやすいように魔道具で性別を男に反転させて傭兵騎士として名をあげていただけのようですが、その場の誰もが混乱して状況を正確に把握できていません！

間違いなく言えることは、この場のどの男たちよりもレティシアのほうが強いという事実です。さらにレティシアは状況が呑み込めないジルベール皇子を急激に甘やかし始めます。

忌み子として疎まれ、ろくに人の愛情に触れてこなかったジルベール皇子は、完全無欠でカッコかわいいにレティシアに完全い心を奪われてしまいました。もはや皇子としての威厳も男としての尊厳も失い、子猫のように飼いならされてしまい……！？

イケメン皇子が美少女に骨抜きにされる

レティシアの正体に驚き過ぎたジルベール皇子はまるで子猫のように萎縮していました。おそらくこれがジルベール皇子の本性だったのでしょう。普段は威嚇の意味も込めて周りに冷たい態度をとり、虚勢を張っていたのだと思われます。

親の愛をしらないからこそ

ジルベールは生まれた瞬間から呪われた皇子として扱われ、家族から命を狙われ生きてきました。当然、親の愛情を知らずに生きてきます。それどころか呪いの噂が独り歩きして、ジルベール皇子に寄り付く者は誰もいませんでした。恋人にも友人にも恵まれなかったジルベール皇子に、初めて好意を向けてきた人物こそ、レティシアだったのです。ジルベール皇子がレティシアに溺れていく展開は必至でしょう。

レティシアは令嬢というよりもどちらかと言うと優れた魔導士のような雰囲気を醸し出しています。実際の喋り方もそんな感じです。普段猫を被って麗しい令嬢のふりをしていた時は、ボロがでるから喋る代わりに微笑みを振りまいていました。

実際には倫理的で饒舌で、何を言おうと論破されてしまうような勢いと情熱をもった女性です。ヒロインとはとても思えないキャラせっていですね。

反対にジルベール皇子こそヒロインの座が相応しいくらいに乙女。男になったレティシアに頬を染めてドキドキするシーンがあったことから、今後はもしかしたら男のレティシアとジルベールの絡みのシーンも入ってくるかも！？とハラハラしました。もしそうだとしたらいろんな要素を含みすぎていて1作でおいしすぎる作品になりそうですね。

第1話（⑤～⑧）はコミックシーモア【分冊版】 の第3巻～4巻で読むこともできます！

レティシアの本性が早々に露わに！実はめちゃ強の超ユニットだった！？

呪われた皇子ジルベールの悪評が、ほとんどでっち上げであることが明らかになりつつあります！本当や優しくて孤独で可哀想なジルベール皇子……。

娼館通いの噂が立っていたジルベール皇子でしたが、実はガラの悪い客たちの溜まり場になっていた娼館に自らが赴くことで、娼館のランクを上げて客層を引き上げたという、娼婦たちからしたら恩人のような存在であることが発覚。つまりジルベール皇子は娼婦たちを助けはしても彼女たちと戯れることは一切なかったのだそう！これまた1つ噂が当てにならないことが証明されました、

しかし今回、当時ガラの悪かった男たちが再び来店する緊迫の事態に！悪漢たちの強気な態度を見るからに、おそらく皇族の誰かが後ろ盾についていると予想されます。目的は十中八九ジルベール皇子の処分でしょう。自らの命を差し出すことで女たちやレティシアを守れると考えたジルベール皇子は、男に身を委ねてしまいます！

ここで黙っていないのは、レティシア！つつましい令嬢のふりはやめて、本性を露わにして男たちに制裁を加えます！

命を狙われているジルベール皇子

ジルベール皇子は第2皇子です。もし彼の命を狙うとするならば、弟の下剋上を狙っている第1皇子か、少しでも王位継承権を上げたい第3皇子といったところでしょうか。何にせよジルベール皇子は兄弟から命を狙われ続けているのだそう。料理の腕前が立つのも、かつて毒殺されてから他人が作った料理を口にできなくなったからなのだそうです。こんな状況で育てば嫌でも捻くれてしまいますよね。

赤い瞳は本当に呪われた皇子の証なのか

これだけジルベールが悪評と全く真逆の誠実で良識ある人間だとすると、歴代の赤い瞳を持つ呪われた皇子たちの悪評も本当かどうかわからなくなります。もしかしたら呪われた皇子の言い伝えも、最初から誰かがでっち上げた話なのかもしれません。

王の器があるからこそ狙われている？

レティシア曰く、赤い瞳を持つ皇族は武芸よりも知略に長けていることが多いのだとか。まさに王という司令塔に相応しい存在に思えます。そうすると、もしかしたら赤い瞳を持つ皇族こそが王の器として最も最適である可能性も出てきますね。権力争いで敗北することを恐れたライバル皇子たちによって「赤い瞳⁼呪われた皇子」と仕立て上げられていただけだったのかもしれません。

レティシアの正体が単なる「豪快な女傑」ではなくなりつつあります。どうやらレティシアは国家的にも重要な超ユニットのようです！彼女の実力や戦闘力はぜひマンガで確認して頂きたいのですが、恋愛漫画なのか戦闘漫画なのかわからないレベルで迫力のある戦闘シーンが見ることができました。漫画を読まないとこの面白さは絶対に伝えられません！また今回は、つよつよなレティシアに一瞬だけデレるジルベール皇子の貴重な姿も見ることができます！新しい扉を開いてしまいそうな1コマでした……！

第1話（①～④）はコミックシーモア【分冊版】 の第1巻～2巻で読むこともできます！

完全無欠の公爵令嬢×捻くれた呪いの皇子

公爵令嬢レティシア・オルレシアンは、人形のように愛らしく美しい少女です。物静かでいながら温かい雰囲気を漂わせる彼女に、民衆の誰もが恋をしているかのようでした。しかし実はそれはレティシアの表の顔。実際の彼女は、まるで女傑のように豪快な性格で！？

そんな彼女は本性を隠したまま、帝国の第2皇子であるジルベール皇子と婚約を果たすことになります。しかし子の皇子、巷では呪われた王子と噂され、性格も捻くれている難あり皇子でした。レティシアは夫となるジルベール皇子が本当に評判通りの男なのかを確かめる為に、彼に同行することにします。

すると明らかになってきたのは、ジルベール皇子の意外な一面の数々です！面倒見の良さや料理の腕前など、意外な特技と長所にあふれているジルベール王子に、レティシアのジルベール皇子に対する好感度は爆上がり！しかしその一方で、ジルベール皇子が置かれている王族ならではの苦悩も垣間見えて……。

キャラクターたちが抱える背景

タイトルで大まかなあらすじがほとんど説明されているので助かりますね。しかし、実際に読んでみるとタイトル以上に設定と世界観がしっかりしていて驚かされます。最序盤を読んだだけでも、物語やキャラクター背景の奥深さなどが伝わって来ました。まさに、名作の予感です！特にジルベール皇子が抱えている皇族ならではの背景と、彼自身のキャラ設定が秀逸すぎました。一言で言うとジルベール皇子は大型犬のふりをした小型犬です！

呪われた皇子の正体

作中ではジルベール皇子が、王都に災いをもたらす可能性がある呪われた皇子だとされていますが、その理由は彼の瞳が深紅色に染まっていたからという身体的理由からでした。なんでも、皇族の中から時折生まれる深紅色の瞳の人間は、何かしら犯罪を犯す輩だったのだとか。ジルベール皇子は瞳の色だけでまわりから人柄を決められて、呪われた皇子として扱われてきたのです。もし本当に深紅色の瞳の人間が国家的犯罪を犯したのだとしても、悪しき心を育てていたのは当人ではなく周りの人間たちなのではないかと思ってしまいます。ジルベール皇子が国家的犯罪を犯すような人間にはとうてい思えませんでした。

今後の展開としては、完全無欠な令嬢のレティシアが、忌み子として育ち捻くれてしまったジルベール皇子の心を開いていくストーリーなのだと感じました！本当は悲しかったり寂しかったりするのに、強がっているジルベール皇子が可愛すぎてたまらないです！

本作は初回から予想外の展開の連続でした。登場人物の誰もが王道の通りにはいきません！ドキドキハラハラしたい方にはぴったりの作品になっています。ぜひ手に取って読んでみてください！

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