グランマの憂鬱・最新32話のネタバレと感想｜JOURすてきな主婦たち1月号

「JOURすてきな主婦たち」1月号に掲載されている「グランマの憂鬱」第32話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

グランマの憂鬱・第32話のネタバレ

冬―――。 グランマの元に届いたのは、旧友のアキちゃんの訃報の便りでした。

いつの間にか音信不通となってしまっていたアキちゃん。 しかし便りの住所から実は電車で行けば近い場所に住んでいたということがわかります。

グランマはせめて線香だけでも上げに行こうと思い立ちました。

電車に揺られながら、グランマは若かりし記憶を辿っています。

親戚の紹介で嫁入りが決まったアキちゃん。 手紙を書くねと約束をした二人。 ほどなくしてアキの旦那が破産をしたという噂がグランマの耳に入ります。 しかし、アキちゃんから届く手紙にはそんなこと一言も書いてありませんでした―――。

 

昔の記憶に思いをはせているとアキちゃんの家に到着します。 出迎えてくれたのはアキちゃんの娘でした。

線香をあげさせてもらいながら、遺影を見つめるグランマ。 遺影のアキちゃんは、とても穏やかないい表情をしています。

アキちゃんの闘病生活はたった一年ほどで、あっけないものだったと娘は語りました。 母親はなかなかの苦労人で、自分は母親が寝ている姿を見たことがないと話します。

どうやら娘は父親のせいで母親が苦労を被った人生を歩み続けたと考えているようです。 父親のことを憎んでいるような口ぶりをする娘。 この一家はみんながおばあちゃんっ子で、娘たちは母親を苦労人にした父親のことをやっかんでいる節がありました。

 

グランマはそんなアキちゃんの夫に挨拶をすることにします。 アキちゃんの夫はなかなかに減らず口の減らない捻くれた性格の持ち主でした。 亭主関白・まさに昭和の男！と言った感じの言動をするアキちゃんの夫。

グランマはそんなアキちゃんの夫に食事を作ってあげることにします。

食事中、グランマはアキちゃんの夫の言動と態度を窘めました。 亭主関白なその考えこそ間違ってはいないけれど、それでも「口に出すべき言葉と呑み込むべき言葉はある」…そう語るグランマ。

結局アキちゃんの夫はメシがまずくなった！と言って寝てしまいます。

 

その晩―――突然、高熱を出してしまったアキちゃんの夫。 孫がすぐに救急車を呼ぼうとしますが、娘がそれを止めます。 年寄りが救急車を呼ぶということは、助けるという意味で死ぬ機会を奪ってしまうことにもなると言いだす娘…。

孫は納得できずに食い下がり、2人は言い合いを始めました。

アキちゃんの夫も、自分なんか皆に死んでほしいと思われている…アキが生きんこっていた方が皆喜んでいた！と言いだします。

娘はそれに乗っかって、お母さんだって少しくらい自分の為に生きてみたかったはずなのに、あんたなんかの為に！と心の内を吐き出してしまいました。

グランマはここで喝を入れます。

人は人の為に生きてこそ！彼女はそう語り出しました。 アキちゃんは家族の為に…夫の為に生きて死んだ。 人にどう見られようが、最後までそう生き抜いた。 そうやって人の為に生き抜いた人間は、死の間際まで後悔などあろうはずがない。

グランマのその言葉で、一同は心を落ち着けます。 結局一家は救急車を呼び、アキちゃんの夫の命を繋げるのでした。

 

グランマが家へ帰ると―――。 亜子がまだ林のほうで遊んでいると聞いたので、迎えにいくことにするグランマ。

林の中で雪だるまを作って遊んでいる亜子。 その傍らには、若かりし日のアキちゃんの姿があるように見えます。

アキちゃんは微笑んでいました。

それはとてもとても穏やかな微笑みでした。

 

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グランマの憂鬱・第32話の感想

グランマかっこいい～！ 傍から見たら、家族や夫に奉仕ばかりの人生で苦労人しか見れないけれど…本人にとって人生の達成感を得られているのならば確かに何も問題はありませんよね。 「人は人の為だから頑張れる！」頑張り抜いた人生に悔いが残るはずもありません。

今回は「なるほどー！」と思わず腕を組んでしまうセリフが盛りだくさんでした。

アキの夫のような亭主関白でザ・昭和の男！という考え方は今の時代には少々時代遅れなのかもしれません。 しかし古い家族のあり方からも学ぶことはたくさんあるんだなと実感しました。 今回も実に読み応えのあるストーリーでした！