金魚妻・頭痛妻(2巻)ネタバレと感想

「金魚妻」第2巻より頭痛妻のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

頭痛妻(金魚妻2巻)のネタバレ

タワマンの最上階に住むセレブ妻・田口慈子が河川敷をペットの犬・ぶーと散歩していると、普段他人に懐かないぶーがいきなりホームレスの男性・タクゾーの元へ駆け寄ります。 タクゾーは慈子にテント内でコーヒーを飲んでいくよう勧め、二人は身の上話をすることに。

タクゾーが慈子に夫は何をしているのか尋ねると、慈子は夫は会社社長で忙しく飛び回っているため、半年ほど顔を見ていないのだと言います。年齢はタクゾーと同じくらいで、大学のワンダーフォーゲルブで出会って...。そんなことを話ながら、夫のことを思い出そうとすると、突然頭痛が慈子を襲います。

気を失って目を覚ますと、タクゾーとの行為の途中でした。 夢中になっている様子のタクゾーを見ると、愛おしさを感じ、最後まで許してしまうのでした。

タクゾーのテント内で居心地の良さを感じた慈子は、その日、日が暮れるまでテントに滞在します。 タクゾーは元々タワマンに住んでいたものの、五年前に浮気をしたことがきっかけで半年前妻に追い出されたのだそう。

それからずっと一人テントで暮らしているのでした。 この日をきっかけに慈子は、夫への後ろめたさを感じながらもタクゾーの元に通うようになります。 そして、毎回タクゾーと身体の関係を持ってしまいます。

ある日、息子・春斗と二人で食卓を囲む慈子。 春斗は父親は今頃どうしているのだろうかと話し出し、慈子にまだ怒っているのかと聞きます。

慈子は何の話か分からず動揺します。半年前、慈子は突然夫に対し、出ていけ、あんたなんか知らないと叫び、部屋の家具を投げつけて、春斗に警察を呼ぶよう言います。 夫は理由が分からないまま、しばらく慈子を頼んだと春斗に告げて、家を出ていったのでした。

慈子は春斗から一連の話を聞かされると、その男は夫ではないと反論します。夜中に目を覚ましたら、知らない男が部屋にいて、怖かったと震えだす慈子をなだめると、春斗は慈子の秘密を知っていると意味深な言葉を残してどこかへ出かけていきます。

タクゾーとの不倫が春斗にバレたと動揺する慈子は、春斗のアルバムを見て心を落ち着かせようとします。

そこには、小さかったころの春斗と一緒に写るタクゾーの写真がありました。

実は慈子は記憶障害で夫・タクゾーの顔だけ綺麗に忘れてしまっていたのでした。

 

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頭痛妻(金魚妻2巻)の感想

慈子が夫のいない生活が寂しくて、たまたま会ったホームレス男性と成り行きで身体の関係を持ってしまい、居心地のよさにはまってずるずると不倫関係を続けてしまっている...。そんな話かと思いきや、ホームレス男性は実は夫で、慈子は記憶喪失で夫の顔だけ忘れてしまっているというまさかの展開に驚きました！

愛犬ぶーがタクゾーのもとへ走り出したのも、慈子がタクゾーのことを愛おしく感じていたのも、夫のことを話そうとすると頭痛がして思い出せなかったのも納得です。記憶がなくても一緒にいる空間を居心地よく感じられるのは、長年連れ添ったからなのでしょうね。きっと、記憶がなくなったのも浮気のショックが原因ではないような気がします。

相手は夫なのに、不倫してしまったと悩んでいる状況が面白いなと思いました。