金魚妻・又鬼妻(4巻)ネタバレと感想

「金魚妻」第4巻より又鬼妻のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

又鬼妻(金魚妻4巻)のネタバレ

デリヘル嬢・宍戸もみじは客で猟師の仁に弟子入りし、村一番の「狩りガール」を目指すことになります。 仁の息子・賢は狩りの前日に卑猥なことをすると「山の神」が怒ってしまうと腹を立てますが、仁は余命一年なのだから好きにさせてくれと言います。

雪山に狩りに出た仁と賢ともみじ。もみじは木陰に隠れて、二人が猪を狩るのを見守り、その腕の良さに感銘を受けた様子です。 帰宅する途中、仁は狩ることに夢中になっていると、つい自分が狩られる立場であることを忘れてしまいがちで、頭の良い熊には注意が必要だという話をします。その話を聞いたもみじは、熊に殺される方がマシだと言います。

デリヘル嬢として働いていることが、嫉妬深くてもみじの行動を制限する夫にバレ、店を辞めることになったもみじ。 もみじの両親は妻は夫に従って当然だという考えの持ち主で、もみじの味方をしてくれませんでした。

そこでもみじは、誰にも縛られず、一人で生きていける力が欲しいと考えたのでした。

賢はその晩、母親のことを思い出します。 動物を殺すなんて最低だと職場で言われ、肩身の狭い思いをしており、賢も父親と同じで殺しを楽しんでるのだと言い残し、家を出ていったのでした。

そこへもみじがやってきて、仁が今まで拒否していた薬を飲んだことを知ります。 もみじを狩りガールにするために長生きしなければいけないと思ったのではないかと笑顔で語るもみじに、賢は感謝します。

そして、もみじは賢にキスをし、二人は身体の関係を持ちます。 仕事以外で身体の関係を持つのは賢が初めてだと話すもみじ。

賢は過去に山の神の化身と呼ばれるムナグロが人を襲い、仕方なく射殺したことを打ち明けます。 ムナグロを撃った人間は祟られると言われており、賢はこれから祟りが起こるのかもしれないともみじを見て思います。

その頃、仁は出ていった妻からの久々の電話に驚きます。賢から病気のことを聞き、明日仁の元を訪ねたいと言うのでした。

 

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又鬼妻(金魚妻4巻)の感想

もみじは狩りガールになることで、一人で生きていける強さを身に着け、自分のことを縛り付ける夫と両親から解放されたかったのでしょう。

両親も夫の味方で、自分の気持ちを尊重してくれないというのは悲しく、自分の居場所がないと感じたでしょうね。 たまたまデリヘル嬢として知り合った仁が余命一年で弟子入りできることになり、新しい自由な生活に生き生きしているように見えます。

一方の賢は、ムナグロを撃ったことで山の神に祟られるかもしれないと言っていますが、むしろもみじが現れたことで頑固な仁が薬を飲んでくれ、お母さんも家に戻ってきてくれそうな雰囲気で、全ての状況が好転しているように思います。もみじと仁の出会いがお互いにとってプラスとなって働き、みんなが幸せになっていく物語だと私は思いました。