当て屋の椿・第138話のネタバレと感想｜マンガPark

「マンガPark」に掲載されている「当て屋の椿」第138話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

当て屋の椿・第138話のネタバレ

川沿いの険しい山道を登る山猫少女と鳳仙と椿。鳳仙は慣れない道に滑って転びそうになっていました。山猫少女は金塊の入った袋をチラチラと見せつけながら、"行くぞ。"と鳳仙に声をかけます。鳳仙はムッとしながらも、この少女についていくことにした経緯を思い出すのでした…。

 

山猫少女の名前は葛根と言い、"金塊が欲しければ従え。"と鳳仙に迫りました。しかし鳳仙より先に金塊に目が眩んだのは椿です。そんな椿を止める鳳仙たちの元にやってきたのは、花菱でした。花菱は葛根に"臭いから身体を洗え。"と圧をかけたため、しぶしぶ葛根は風呂に浸かることとなります。

葛根がいない間に、椿から葛根についていく気なのか尋ねられる鳳仙。曖昧にはぐらかしたものの、椿からは完全に疑われている様子です。

「父上」と言っていた葛根。その言葉は、鳳仙にとって懐かしい響きでもありました。強気なのに何かを必死に求める縋るような葛根の瞳に、鳳仙は射貫かれてしまったのです。

 

3人は川沿いの道を歩いています。 完全にバテてしまっている鳳仙とは裏腹に、椿は鰻を捕まえてはしゃいでいます。

それは昨日に遡り―――――

先祖代々の秘技を持ち、鉱脈を探し出す山師と名乗った葛根に、秘技とは何かと問いかけた椿。葛根は"川を登りながら砂金を探すこと。"と答え、秘技について詳細に話そうとしたところで自分の口を押さえました。その秘技は天狗から授かったものであり、全て口伝で伝えられるのだそうです。

天狗と聞いて胡散臭そうにする鳳仙でしたが、椿は"間違えではないかも。"と天狗について語り始めました。

天狗の正体は修験者であることが定説であり、修験道と関わりがある真言宗の空海は、水銀の鉱石を求めたため高野山を開いたと伝えられているようです。鉱山を探すため各地を歩く修験者から知識をもらうのは、不思議ではないと椿は推測していました。

しかし本題はそこではありません。なぜ山師が鳳仙に同行を頼んだかです。

葛根は"光る山を見たからだ。"と答えました。葛根は昼の温かい雨に鉱山が蒸されて、特有の光を発揮した山なのだろうと推測しています。

葛根は"鳳仙に山の精を描いてもらいたい。"と、金塊を鳳仙の前に付きだしました。

拍子抜けしてしまう鳳仙の一方で、秘技を口伝で伝える山師が、なぜ秘伝を絵に残したいのかと違和感を覚える椿。鳳仙の見た目は、椿から見てどこからどう見てもきちんとした絵師には見えませんでした。

"鳳仙を絵師と判断した上での依頼なら、作り話なのか、本当に光る山を見たのか…。"とじっと葛根を見つめる椿。すると目が合い、葛根はフイっと視線を逸らしました。

その様子を見た椿は、"大した山師。"と納得したようです。

＝＝＝＝＝＝ 椿は同じ日に娘を探す武家風の2人組をみたことを思い出し、見た目を伝え"父か。"と葛根に尋ねますが"違う"と一刀両断されてしまいます。

真っ暗な山影を見て、"葛根は一体鳳仙をどうしたのか。"とひたすら椿は考えるのです。

 

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当て屋の椿・第138話の感想

うーん。相変わらず人のいい鳳仙と勘のいい椿。 鳳仙はきっと「父親」というフレーズに反応して付き合っているだけで、損得とかあんまり考えていないんでしょうね。

それをフォローするのが椿で、相変わらずいいバランスで進行しているなぁ、この漫画。としみじみしてしまいました。

葛根が未だに何を考えているのか本当に理解できないんですが、絵を書いてもらって何になるんですかねぇ。難しい。

ただ椿が鳳仙のことをどっからどうみても普通の絵師。って言い回しをしたのが、酷い。と思って笑ってしまいました(笑)

途中にある天狗と空海の所説めっちゃ面白かったです。昔にあったことなんで全部所説なのはわかってるんですが、こういうのってちょっとワクワクしますよね。