十字架のろくにん・第4巻30～42話のネタバレと感想｜マガポケ

「マガポケ」に掲載されている「十字架のろくにん」第3巻（第30話、31話、32話、33話、34話、35話、36話、37話、38話、39話、40話、41話、42話）のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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アイスピックで脅されて強姦される白川

時は少し遡り―――。

計画の全貌を白川に聞かれてしまった円は、邪魔する奴にはお仕置きだと言い出し、後ろから白川を羽交い絞めにして顔を殴り、スカートを破り、その体を弄び始めます。

邪魔をされたことに対する報復や口封じといった様子よりも、単純に白川という美少女に対する抑えきれない性欲をぶちまけている様子の円。白川は必死で抵抗しますが、円がアイスピックを取り出して大人しくしないとコレを中に入れて弄りまわすぞと悍ましい脅迫をしてきたため、抵抗する気力を失ってしまい、そのまま無残にも強姦されてしまったのです。

事後、漆間に発見された彼女は、双子の兄妹の白川 純に引き渡されます。純は変わり果てた家族の姿に、絶望の表情で涙を流すのでした。

今話は、白川が円に襲われている最中の回想シーンでした。わりと詳細に強姦の様子が描かれていたので胸糞悪さが更にUPしています。 最中の円の表情はもはやかホラーの領域でした……。円は白川を犯している最中、完全に計画のことを忘れていますし、事後は「計画なんてどうでもいっか」とまで言っています。 雑魚いくせにやることがクソ野郎なので本当に厄介な相手です。

漆間と円がついに対決！

自宅に戻った円は、白川を強姦した時のことを思い出しながら自慰をしていました。イジメっ子5人衆の中で最も知能が低いと思われる円は、あらゆることを勘違いしています。「白川は強姦されて気持ちよさそうにしていた」「きっともう一度やらせてくれる」「漆間のクラスメイトたちに毒入りジュースを飲ませることができた」そのどれもが間違いであることに円は気づいていません。

そんな彼の元へ、漆間からの果たし状が届きます。漆間は彼を小学校の裏山にある廃工場に呼び出しました。なぜか漆間に勝てると確信している円は、自信満々で彼の誘いに乗ります。

しかし決戦当日、円は漆間の背後から彼を襲おうとしますが、いとも容易くカウンターを喰らってしまい……。

なぜか「白川も気持ちよさそうにしていたからもう一度やらせてもらえるはず」だと勘違いしている円。本当に円は頭が悪いというか自分の都合のいいように物事を考えるのが得意みたいです。こんなチープな作戦で漆間を打ち果たせると信じているあたりもおめでたいですよね。なぜこんな雑魚すぎる彼が3人目のターゲットなのか……絶対に一番最初にやったほうが楽だったように思えます。

円の中で至極が「神様」になった瞬間

円が少額4年生のある日、学校で粘土工作の授業が行われました。円が何を作ろうか悩んでいると、至極からテレビアニメのロボットをリクエストされます。

円は至極の期待に答えようと、必死で粘土細工をつくりました。出来上がった作品を見て至極は円のことをたいそう褒めてくれましたが、その直後になんとロボットを机に叩きつけて壊してしまいます。

そして彼は、怪獣は人間が街をどれだけ頑張って作ったか知っているから、だからこそ街を壊すのがたまらなくて襲ってくる……ロボット（ヒーロー）より怪獣のほうが楽しい、と円に説きました。
その日から、円の中で至極は「友達」から「神様」になったのです。

今話ではなぜ円が至極を異常なほど慕っているのか、その理由が明らかになりました。至極は結局いじめっ子たちの奥底に眠っている、「残虐性」や「支配欲」などを駆り立てるのが上手かったということでしょうね。 見事に彼らの心を掴んで自らを神格化し、手駒として使えるように仕上げたというわけです。

小学生のころからそんな芸当ができるなんて、末恐ろしすぎます。

漆間の拷問によって親指の爪が真っ二つになる円

円が目覚めると、彼はロープによって台座のような場所に拘束されていました。

漆間は、なぜ白川に性的暴行をしたのか円を問い詰めます。しかし円は質問に答えることなく、"勝手に白川の名前を呼ぶな！あいつはもう俺の女なんだ！"とワケの分からないことを叫びだしました。

もはや精神が完全にイカれている円に同情の余地なしと判断したのか、漆間は円の指先に装着された拷問器具のネジを回し始めます。器具に圧迫されて、円の指は青ざめて最後には爪が割れて指先が裂けてしまいました。割れた爪が肉にめり込んで耐えがたい激痛が円を襲います。

漆間は顔色を変えることなく、ネジを回し続けました。

「白川は自分の女なんだ！」なんて良く言えたものですね。 円の頭の中では「自分たちは互いに行為が気持ちよかった」のだと、脳内変換されているようです。自分が犯した罪についても白川が負った傷についても何一つ理解していない円。こんなゲス野郎に、もはや同情の余地はありませんね。円は漆間の復讐の餌食になるしかないみたいです。

指の拷問なんてまだまだ序の口だった……次に現れたのは巨大な歯車

親指の激痛に叫び声を上げ続けていた円。すると漆間は突然手を止めて、次の準備に入ると言い残しどこかへ行ってしまいました。

チャンスと言わんばかりに体を捩じって、必死に拘束から逃れる円。しかし数歩走り出したところでなぜかペタリと地面に足をついてしまいます。よく見れば自分の足の親指がほぼ取れてしまっていて、セロテープで僅かにくっついている状態でした。

どうやら円の逃亡を防ぐためにあらかじめ漆間が施していたようです。その後すぐに漆間が戻ってきて、円は再び台座へと拘束されてしまいます。

そして次に現れたのは無骨で錆だらけの巨大な歯車のような装置で……？ どうやら漆間はこれを使って円の体の関節を拷問するつもりのようです。

拷問される最中に身もだえながらロープをゆるめていた円。その辺りはかなりちゃっかりしていますよね。結局漆間に再び拘束されてしまいましたが……。

人間は足の親指がないとうまく走れないのだそう。これもおそらく北山部隊で拷問に手を染めていた祖父から教わった知識なんでしょうね。

足の親指がセロテープでくっつけられているなんて、想像しただけでもゾワっとします。

続く円への拷問！しかしその最中、なんと至極本人が円を助けに現れる！？

巨大な歯車でロープを巻き取り、拘束された円の体を伸ばす拷問を始める漆間。円の体は限界まで引き延ばされ、脇の下や関節といった箇所の皮膚が、裂け始めていきます。次は腱が伸ばされていきますが、腱が完全に切れたら筋肉がせり上がって硬直し、その際の苦痛はとてつもないものなのだとか……。

円の両手両足の腱の一部が断裂し、彼は悲鳴を上げながら至極の名前を呼びました。

すると直後、漆間の後頭部が何者かによって殴打されます！振り返るとそこにいたのは、うすら笑いを浮かべる至極の姿が！？

彼は円に向かって、助けに来たよと微笑みかけます……。

ここでまさかの至極が登場です！この展開はちょっと予想していませんでした！ というか至極のことだからどうせ円のことなんて捨て駒程度にしか思っていないだろうし、自ら助けにくるわけはないと思っていたのですが……予想が大きく外れる展開です。

予想外なのは漆間も同じ。漆間は果たしてこの戦況をどう切り抜けるのでしょうか！

なぜか円の拷問を引き継ぐ至極！共謀する至極と漆間の姿に、円はうろたえ絶望する

円はホッとして至極を見上げますが、なぜか至極は漆間に変わって歯車の取っ手を回し始めます！神様とあがめていた親友からの裏切りに戸惑う円。彼は断末魔にも似た悲鳴を上げながら、必死で至極の名前を呼び続けました。

しかし無残にも円の骨は折れ、大腿骨が体から外れ、円の体は文字通りバラバラに壊れてゆきます。仕舞いには両腕が引き千切られてしまい……。

意識が朦朧とする中、円はついに至極への憎しみの言葉を口にしました。しかしそんな彼が目の当たりにしたのは、ありがとう、もういいよと至極の肩に手をおく漆間の姿！

なぜこの二人が共謀を！？円の瞳は絶望の色に染まっていきます。

至極と漆間がなぜ共謀をしているのでしょうか！？ いや、そんなことあるわけないので、これは円が見ている幻、もしくは至極に扮した誰かが漆間に協力しているのでしょうね。 そうなるとやはり白川の双子の兄弟である純が漆間に加担している線が濃厚かと思われます。

あっけなく終わると思っていた円戦がまさかの展開すぎます！

絶望の中、円はついに息絶えて……

円は虫の息でした。走馬灯のようなものが円の頭の中を駆け巡ります。

そこで彼は自分の本当に気持ちに気づいてしまうのです。円は、本当は至極が自分のことをちっぽけな虫ケラ以下だと思っていることに気が付いていました。

苦労して作ったロボットを壊したり、漆間の家族を事故に遭わせるために崖から突き落としたり、至極が自分のことを大切な友達だなんて思っているわけがなかったのです。

円は絶望の中で息絶えていきました。まるで被害者面のような死に顔をしている円を見て、漆間は胸糞悪い気分になります。

至極に扮していたのは、漆間の祖父でした。予め幻覚剤を仕込まれていた円は、その変装をあっさりと本物だと信じ込んでしまったのです。

2人は作業的に円の死体処理を始めます。

至極に変装しているのは家族である白川要を円に強姦された白川純なのではないかと予想していましたが、普通に祖父が正体だったみたいです。体格的に無理がありますが幻覚剤のせいでバレなかったようですね。

復讐は成し遂げられましたが、白川の心の傷を今後どうケアしていくかが最大の問題になりそうです。純にもまだ何が起きたのか説明できていませんしね。

4人目の男、久我大地が動き始める

証拠を残さずに死体を完全に処理した漆間たち。そのため円は、行方不明の少年として扱われていました。白川はあの日以来学校を休み続けていましたが、休学することが決定します。

責任を感じた漆間は白川の家を訪れることに。そしてふさぎ込む白川に向かって漆間は、気休めにしかならないだろうが円比呂はこの手で始末をしたからもう白川を傷つける奴はいないし強姦について知る者もいないと伝えます。それを聞いて大粒の涙をポロポロと流す白川。

一方で、円の行方不明の張り紙を見つめる至極京と久我大地。久我は殺気をまといながら、至極に対して漆間を殺してもいいよな？と問いかけます。それに対して至極は好きにしたらいいと答えるのでした。

白川が受けてしまった心の傷はどうしようもないほどに深いようです。 そりゃそうですよね、漆間への好意が明確な中、あんな男に強姦されてしまったのですから……。

漆間は、本来なら自分が円の命を奪ったことを口外してはいけないはずです。そ れでも白川だけにこのことを打ち明けたということは……相当な責任を感じているのでしょうね。

久我にターゲットを絞る中、漆間の家が火事に！？

久我大地は、5人の中で最もガタイがよく暴力的な男でした。小さい頃から格闘技の練習と称して、久我からあらゆる暴力を振るわれていた漆間。投げ技に締め技に打突、久我に目をつけられてからというもの、漆間は怪我をしない日なんてありませんでした。

そんな彼が4人目のターゲット。しかも3人が始末された後とあって久我もそれなりに警戒しているはずです。久我自ら漆間のクラスに宣戦布告にも来て、向こうも向こうで漆間を返り討ちにする気は満々。

漆間が強敵の久我をどう始末しようか考えながら下校していると、家の方が明るくなっているのに気が付きます。なんと近づいてみると漆間の自宅が火事になっており……！？

残るは久我大地と至極京の2人のみになりました。 至極の反応を見る限り、彼は久我すらもただの捨て駒くらいにしか思っていない様子です。 結局至極は自分を慕う4人に対して、信頼も友情も抱いていなかったということになりますね。

それはそうと漆間の家が突然の家事です。おじいさんは無事なんでしょうか……？そして犯人は一体？

火事は久我の仕業！？祖父は入院、家を失った漆間が身を寄せたのは、まさかの……？

突然の火事に動揺する漆間。しばらく動けないでいると、窓ガラスが割れて中から祖父が飛び出してきました。どうやら祖父は無事なようですが、左腕と左足は燃え上ってひどい火傷を負っています。

祖父はそのまま入院することに。彼はしばらく漆間の復讐を手伝えないとベッドの上で謝罪をしてきます。

漆間は、この火事は久我による放火だと確信していました。決戦に備えて漆間の戦力を削ろうと、見た目に寄らず知能的な攻撃を仕掛けてくる久我。

漆間が祖父の見舞いをしていると、そこへ太田朝子と安西全一という2人の刑事が訪れます。家を失った漆間は、なぜか太田刑事の家に身を寄せることになり……？

安西刑事は、一連の行方不明事件の犯人が漆間ではないかと疑っている勘のいい刑事です。にしてもなぜ女性である太田刑事のほうに身を寄せることになったんですかね？

16歳といえば微妙な年齢にも思えますが、まぁその辺は漫画の展開的な事情があるのだろうなとお察しです。 千鶴や白川のようなラッキースケベ展開を期待している読者も多いかと思います！

放火の犯人は久我ではなく、漆間のクラスメイト・黒澤だった！

刑事と一つ屋根の下で過ごす生活を強いられ、前よりもより動きにくくなってしまう漆間。

そんな中、学校で柔道の授業が行われることに。漆間は手加減をしますが、柔道部の黒澤に技をかけられてつい身体が反応してしまい、彼に鋭いカウンターを返してしまいます。「あの黒澤」が「あの漆間」に投げられたとあって、生徒たちは騒然。

焦る漆間ですが、放課後なんと黒澤から呼び出しがかかってしまいます。校舎裏に連れて行かれた漆間ですが、そこで黒澤の口から驚きの真実が語られることに。

なんと、漆間の家を放火した犯人は、黒澤だというのです！

ぽっと出てきたイジワル男子の黒澤。なんと彼が放火の犯人だという話です。 なぜ黒澤は早々に自分の犯行を漆間に打ち明けたのでしょうか？ もしかしたら久我に脅されて犯行に及んでいたのかもしれませんね。 柔道部の部員たちは全員久我に逆らえずに犬と化している可能性が高いです。

右代のときはチンピラたちが相手でしたが、今回は漆間の同級生（柔道部部員）たちが立ちはだかる可能性もあります。

黒澤は好きな女を人質にとられて久我の言いなりに

黒澤からの告白を聞いた瞬間、漆間の脳裏には火傷で半身を負傷した祖父の痛々しい姿が浮かびました。殺気を伴いながら黒澤の胸倉を掴み、ワケを聞こうとする漆間。

黒澤はそこで、自分が所属する柔道部は久我のせいでめちゃくちゃな状態なのだと打ち明けます。部員は病院送りにされ、目を付けた女は軒並み犯され、久我はまさに暴君のように君臨しているという話です。 黒澤もまた幼馴染・杏奈を人質にとられ、久我に命令されて致し方なく漆間の家に放火したのだとか。

授業で漆間が実はものすごく強いと察した黒澤は、自分と杏奈を久我から救ってほしいと頼み込んできたのでした。

杏奈の写真を確認する漆間。しかし杏奈は心なしか誰かに似ている気がして……。

ありえないとは思いますが、杏奈は心なしか至極に似ています。 まさか血縁者なのでしょうか？

しかし杏奈は至極とは比べようもないほど性格の良い女性です。 そもそも久我が杏奈に目を付けたのは久我が部内で、「指をかけたギャンブル」をしているのを注意しにやってきたのがきかっけでした。 杏奈は悪行を許せないタイプの女性なのですね。 そんな彼女と至極が近しい関係だとはちょっと考えにくいですが……。

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