【最新話(22話)更新】「無能の鷹」の全話あらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ LaLa1月号

「kiss」に掲載されている「無能の鷹」のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

今回のテーマは「感謝をし合って、会社を活気づけよう」という朱雀のアイディア。 取引先の朗らかな雰囲気に感化された朱雀の提案ですが、感謝をポイント化して、社員間でやりとりしようという提案そのもののせいで会社は賛成と反対で2つに別れます。

結局、試験的に部で導入されましたが、結果としてそのシステム自体が形骸化。全社的な導入は見送りとなりました。実はそれを気付かせてくれたのは他でもない鷹野の存在でーーー⁉

今回のテーマに上がった、仕事中の感謝をポイントにして視覚化することでコミュニケーションの活発化を図るという試み。海外から始まったこの試みは日本にも入って来ていて、IT企業を中心に広がり始めています。たしかに仕事中に助けてもらったときってありがとうと言うことはあっても、それって誰が誰にっていうのもよくわかりませんし、在宅ワークが増えてきて顔を合わせる機会が減るとなかなか気軽にお礼を伝えるのもちょっと難しくなりますよね。

なので、このサンキューポイント制度はそんなちょっとした感謝を気軽に伝えられるのでとてもいい制度だと思います。それは物語の中の登場人物たちも同じでした。ただ、導入1週間目までは、です。 導入されて慣れてくると色々と問題が出てきました。 例えば、コーヒーを淹れてもらったことにポイントを送ったら欲しくもないのにコーヒーを淹れ続けられたりとか、ポイントの存在そのものが押し付けがましくなったりとか、時にはお詫びのつもりで送るなんてことも。 どんな良い制度でもやっぱり使う人が大事ですよね。まさかそれを気付かせてくれるのが鷹野さんだとは思いませんでしたが

今回も鷹野さんは相変わらず斜め上というか、次元的に違うところにいましたね。 サンキューポイントの在り方について、同僚たちが悩んでいる頃、鷹野さんがポイントを送っていたのは開発部の鶏徳。実はこの鶏徳はちょっと失礼な人で知られていて、なかなか開発部のメンバーでもコミュニケーションを取ったことがない人物でした。

実は鶏徳はモンゴルに伝わる「ありがとうの言葉は時に重荷になる」という考え方を知っていました。そして、受けた恩を軽く返すのではなく、胸の中にしまっておいて本当に相手が困ったときに恩返しをするべきと考えていたことでお礼を言うこともなく、この制度が始まった時はどうしていいかわからず、とりあえず鷹野に送ることにした鶏徳。結果として、鷹野と鶏徳の間でポイントを送り合って、この制度の形骸化を示すことになるのですが

鷹野が鶏徳にポイントを送っていた理由は簡単です。鶏徳のアカウントに写真の設定が無かったため、彼が誰だかわからず、とりあえず送っていただけ。そんな鷹野らしい端的な考え方をしっかりふかーく受け取った鶏徳のおかげでサンキューポイント制度は見送りになりましたが、やっぱり鷹野さんすごいです。本人は何も考えてないってのもまたポイントですよね。

鷹野さんの突拍子もない行動が今回もまた良いように働いてくれました。ここまで来ると鷹野さんが本当になにも考えていないなら、その行動の根っこにあるのは鷹野さんの考えではなく、何か他の力が働いてそうですよね。でも、そうするとあまりにも鷹野の行動は説明がつかなすぎます。やっぱり鷹野さんの突拍子もない行動をとても良い方向に曲解してくれる周囲の人がすごいのでしょうか？

ITコンサルティング・タロンの朱雀課長は、2年ぶりに行われる新卒採用に頭を抱えていました。 前回の新卒で、鷹野のような無能な人材を選んでしまった課長たち。今回は慎重になろうと決めますが、目の前に現れたのはなんと演劇女優で––––⁉

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今回の登場人物は鷹野さんの同僚、雉谷の従弟の国男です。大学生で就活中の彼はなかなか内定が取れないことに悩み、雉谷を頼って職場見学にやってきました。そこで出会ったのが鷹野さんです。擦れていて、大手企業以外に興味を持てない国男。そんな国男に火を付けたのはコーヒーを語る鷹野さんで–––––⁉

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ただの雑談でテンパりまくる鶸田ですが、彼は同僚に声を掛けられて、オフィスを出ていきます。残されたのはコンサルティング部の部長、朱雀と鷹野。
“"Tなんて下の人間が使う物、上の人間はアナログな絆を作るのが仕事。"と言って憚らない朱雀を横に、鷹野はPCに出た「修復に失敗しました」という画面を見つめています。

その頃、朱雀は電話をしながらファイルを開こうとPCを操作しますが、OSの更新ボタンを誤って押してしまいます。長引くことを嫌った朱雀は無理矢理全てのタスクを閉じますが、今度はPCが停止。いろいろと手を打ってみますが、結局コンセントを抜いても解決はしません。

青い画面を見ながら朱雀は、最近のIT社会を嘆き始めました。なんでもかんでもITに頼る社会に、朱雀は置いて行かれ気味です。そこで朱雀は同じ画面で固まっているPCをどうにかしようと、鷹野に"ITに強い白鳥に電話しろ。"と命じました。

そこで鷹野が電話した先は白鳥、ではなく、スナックしらとりのママでした。相談する相手が間違っていることに気付かず、鷹野は朱雀からIT機器やパソコンの故障についての相談だと言えと指示され、"アイなんとかについての相談です。"としらとりのママに伝えます。

そこでさっそく話しが食い違ってしまいます。朱雀はパソコンの故障について、しらとりのママは愛について、鷹野を介して会話を続けますが、鷹野のおかしな通訳によってなんだか話しはうまく続いてしまいます。

たとえば"マザーボードとかも、自分に都合がいいように鳩山にいじってもらってた。"と朱雀が言えば、鷹野は"鳩山さんは都合のいいマザーのような人です。と通訳します。 それに対してママは、"母親のように甘えられる女ほど次の男をみつけてるものよ。"と答えていました。

完全にすれ違っているまま幸い話しはうまく進み、朱雀は一度停止したOSのアップデートを行い、掃除までしてパソコンは無事に動くようになりました。しかし朱雀は戻ってきた白鳥に、"彼女を大事にするよ”と告げます。そして朱雀がパソコンを抱きしめているところを、他の社員から変な目で見られるようになってしまいました。

一方鷹野は、まだ青いエラー画面を見つめていました……。

うーん、あいかわらず変わらない鷹野さんですね。
それにしても朱雀部長も普通は鷹野さんの話す言葉を聞いて、話しがおかしく伝わっていると気付かないのでしょうか？あまりにも鷹野さんが自信満々すぎて、疑う余地がなかったとか？
今回も絶妙なぽんこつ具合の鷹野さんでした！これは見てみないとわからないぽんこつ具合かも！

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