おちたらおわり・第37話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜BE・LOVE10月号

2022年9月1日発売の「BE・LOVE」10月号に掲載されている「おちたらおわり」第37話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

やはり嫌がらせの原因は度が過ぎた「友情」と「執着」だった

会社での誤解が解けた航平は、ようやく単身赴任から帰ってくることができました。これにより夫婦二人三脚で孔美子に対抗していく体勢が整います。

明日海は、一連の孔美子の嫌がらせ行動の事の発端が、自分たちが中学時代に交わした"ある約束"に原因があると気付き始めていました。その約束とは、大人になったら海の見える場所で一緒に住もうという約束です。

しかし明日海はしだいに孔美子からの束縛がわずらわしくなり、彼女から離れていくようになり、その約束は果たされるはずもなく今日に至っていたのでした。

そんな中開かれたチャリティイベント。数枚の絵を出展していた明日海は、家族で会場を訪れていました。すると会場付近でこちらの様子を双眼鏡で伺っている孔美子を発見します。

彼女は孔美子と和解するために、直接話し合おうと考えて彼女の後を追うのですが……。

イベント会場に望愛の姿

孔美子を盲信している家政婦の望愛が、イベント会場に姿を見せていました。前話で孔美子はこのチャリティイベントをめちゃくちゃにしてやると宣言していたので、おそらく望愛を使ってその目的を果たそうとしています。

実際、本誌のラストシーンでは衝撃的すぎる展開が……。もはや孔美子は望愛の身の安全も、娘の陽美妃の安全もお構いなしで、とにかく明日海を自分のものにしたいという想いに駆られているようです。

ついに語られる孔美子の本心

作中では明日海と孔美子がついに本音で語り合うシーンがあります。そこでついに始めて孔美子の本心が彼女自身の口から語られることになるのですが、その内容がまた衝撃的でした。

陽美妃を養子にしたのは、明日海とママ友になるためだと暴露する孔美子。それをさも当たり前かのように平然と話出す孔美子の姿に、思わずゾっとしてしまいました。もはや明日海に対する狂気的な愛着を感じます。

孔美子が理解できない明日実

「孔美子の一連の行動は、明日海が学生時代の約束を破ったから。だから孔美子は明日海に復讐しようとしている。」明日海は途中まではそう考えていました。自分が誠意をもって謝ればきっと和解できるはずだと考えていたのでしょう。

しかし、実際のところは全く違ったのです。孔美子が狂った原因は明日海が約束を破ったからに違いないのですが、彼女は復讐のために嫌がらせをしていたわけではありませんでした。

彼女が明日海に干渉してきた理由……それは、明日海もきっと「いつか一緒に住もう」という約束を心の底では今も大切に想っていて、それを叶えるために明日海の目を覚まさせてやらなければいけないという想いに駆られていたからです。

恐ろしく都合のいい考え方というか、もはや思い込みですよね。明日海は孔美子の気持ちを理解できたと思いかけていたのに、それが全く外れていたので、再び絶望してしまいます。

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結局、孔美子は正常な人の心をすでに失った状態ということなんだと思います。しかもそれは今に始まったことではなく、学生時代からそうだったんでしょうね。そうじゃなきゃ、女友達にそこまで執着するなんてことないでしょうし。

おそらく孔美子自身も養子として育てられたことにより、愛情不足などから人格形成に何らかの弊害が及んだのではないでしょうか。孔美子を理解するには、彼女の家族関係を洗う必要がありますが、孔美子の母親がすでに認知症を患っていてまともに会話ができないので、それも難しくなってしまっていますね。

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