おちたらおわり・第39話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜BE・LOVE 1月号

2022年12月1日発売の「BE・LOVE」1月号に掲載されている「おちたらおわり」第39話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

堂々と犯罪を犯した孔美子を警察に突き出せない

明日海は、警察に孔美子の悪事を洗いざらい話そうと決意します。

しかし、それよりも早く乃愛が孔美子の身代わりとなって警察に出頭！明日海は真犯人は孔美子だと訴えますが、警察に話を聞いてもらうことができませんでした。

その後、孔美子の夫が明日海の家を訪ねます。孔美子と乃愛からしか事情を聞いていない夫は、「明日海が孔美子に余程酷いことをしたために、孔美子に復讐心が宿ってしまった」と思い込んでいました。その話に明日海は激怒します。

一方、孔美子の娘・陽美妃は、自分の母親が悪者であることに勘付いていました。その上で陽美妃は、自分はどんな母親でも大好きだと口にします。しかし、そんな健気な陽美妃を見る孔美子は、まるで物を見ているかのような表情で……。

乃愛が自ら身代わりとなった理由

乃愛は孔美子の身代わりになるべく、自ら犯罪者として出頭してしまいます。血も繋がっていない孔美子に、乃愛はなぜそこまで尽くそうとするのでしょうか。

実は、乃愛はそもそも、孔美子と明日海の関係を深く知りません。孔美子は都合上、自分の一連の行動を「明日海への復讐」だと乃愛に説明していますが、孔美子が抱いているのは明日海への復讐心ではなくただの執着心です。

孔美子と明日海の内情を良く知りもしないのに、自分を犠牲にしてまで孔美子のことを庇おうとする乃愛。実はそれにはハッキリとした理由がありました。

乃愛が恐れていたのは、孔美子に捨てられることなどではありません。彼女が最も恐れていたのは、孔美子の罪が明るみに出ることによって、その娘の陽美妃が“犯罪者の娘”になってしまうことだったのです。

「犯罪者の娘」としての苦悩

乃愛の父親は強盗殺人事件を起こして犯罪者として起訴されていました。さらにその後、母親は乃愛を残して蒸発。乃愛は、犯罪者の娘として辛い人生を送ってきたのです。

そのため乃愛は自分と自分とを重ねて見てしまい、「孔美子に対する忠誠心」というよりも「陽美妃に対する同情心」から、今回、身代わりとなって自首をするという自己犠牲的な行動に踏み切ってしまったのでした。

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ついに夫や陽美妃に対しても化けの皮が剥がれ初めてきた孔美子です。どうやら夫は孔美子の加虐心の強さについては以前から把握していた模様でした。ある程度は妻の行動を容認していたという所もあるのでしょう。

しかし今回、明日実はそんな孔美子の夫に対して「孔美子にとって夫と娘はただの“物”」なのだと教えてしまいます。（もともと孔美子は明日海とママ友達になるために結婚をし養子を迎えていました。）

その話を信じることがでいない夫は動揺し逆上します。その反応から見るに、夫は妻の加虐心によって周りが振り回されているのを若干把握しつつも、自分までも利用されているとは思っていなかったようですね。

いよいよ孔美子の家庭が崩壊の危機を迎えています。ひたすらに陽美妃が可哀想ですが、果たしてこの後の展開はどうなるのでしょうか。

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