本当の魅力とは何かが分かる優しい漫画「町田くんの世界」を読んで

今日はほんわか温かな気分になれる漫画をご紹介したいと思います。

タイトルは「町田くんの世界」。作者は安藤ゆき先生。 本作は第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第20回手塚治虫文化賞・新生賞など、 数々の作品を受賞しており、「別冊マーガレット」で2015年より連載開始。 2018年4月現在で既刊6巻です。

少女漫画でありながら、男子高校生の町田くんが主人公なのですが、 その独特の世界観がとてもあたたかく心に沁みる…！

世界は優しさに満ちていると実感できる作品です。

「町田くんの世界」のあらすじ

主人公の男子高校生・町田一は町田家の長男であり、5人の弟妹を持つ長男。 落ち着いていて真面目なのに要領も成績も悪く、おまけに運動も苦手。

しかし、町田君は人が大好きであり、自然に人を思いやることのできる性格。 また周囲の人はそんな町田君の優しさに思わず心を奪われる毎日。 言わば天性の人たらしなんです。

そんな町田君はある日、怪我をしてしまい、先生のいない保健室でしどろもどろ。(要領悪いからね；) そこでクラスから孤立しており、人間が嫌いなクラスメイト・猪原奈々から手当てを受ける。

町田君は猪原さんに感謝し「君がいてくれて本当に良かった」と伝えます。 それに対して顔を真っ赤にする猪原さん。果たしてこの2人に恋愛フラグは立つのか？！ という、ハートフルなヒューマンストーリー。

「町田くんの世界」の感想

多くの漫画作品の主人公って、得てして人とは違う才能を持っているもの。

トップを目指していくスポーツものやビジネスものの作品はもちろん、 日常系や恋愛ものであっても、多くの特技を持っていることは珍しくありません。 それがキャラとしての要素になり、また話全体の鍵として機能することもありますね。

しかし本作の主人公、町田くんは、とにかくまんべんなく苦手です。 勉強でも高得点は望み難く、50メートル走では12秒以上かかってしまうほど運動神経が悪く、また要領も良くありません。 料理も卵を焼くくらいしかできませんが、家族のために毎朝ちゃんと作ります。

風貌も今時のイケメン君といった感じではなく、女の子からチヤホヤされるタイプでもない。 漫画の主人公としては、かなり「らしくない」感じです笑

ですが町田くんは、人のことをとても大事にし、また人から愛される気質の持ち主。 たくさんいる弟妹たちやお母さんからもとても信頼されており、 町田くんの方もまた、母親よりも弟たちのことを良く見て、そして的確に愛を込めて仲裁したり評価したりしています。

困っている人がいれば決して放ってはおかずに手を差し伸べ、また、ちょっとしたアクシデントがあっても不満を表に出さずに、 むしろ相手に起こった良いことを心底から祝える町田くん。 なので、みんなが町田くんに胸キュン状態。笑

もう、天然の人たらしである町田くんに癒されまくってしまう。 読者の心までも奪ってきます…。

 

本作は、そんな色々と苦手な部分があり、悩みつつもとにかく優しく器量の大きな町田くんの行動を見て楽しみ、 彼の考えに共感していく作品だとも言えます。

猪原さんとの関係も気になるところですが、 どちらかというと、恋愛漫画というよりは、恋愛よりの日常漫画。 全体の空気はもっと優しく緩やかで、生活に疲れた時こそ読んで癒されたい漫画です。

「町田くんの世界」はこんな方におススメ！

「町田くんの世界」はこんな方におススメです。

・優しい気持ちになりたい人 ・人の魅力について知りたい人 ・人間関係で悩んでいる人 ・とにかく最近癒されたいという人

無料で試し読みができるので、是非チェックしてみてください！

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