liar（ライアー）・第134話のネタバレと感想｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「liar（ライアー）」第134話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

先生が彼女と一緒にいる現場を目撃してしまった薫…。

彼らを避けるためにわざと遠回りして帰宅したせいで遅くなってしまい、母親は玄関の外に出て薫の帰りを待っていました。 帰宅した薫を見て、母親は"何かあったのか？"と尋ねてきます。 しかし本当のことを言うわけにはいかない薫は、ただ考え事をしていただけだと誤魔化す他ありませんでした。

薫の態度が何かおかしいと察した母親。 "最近は成績もいいから、家庭教師を一度やめるか？"と尋ねてきました。

薫は先生の携帯の番号も知りません。 もし家庭教師をやめれば、先生と会う唯一の機会が失われてしまうことになります。

焦った薫は、"家庭教師は続けたほうがいいと思う。"と言って母親のほうを向きなおりました。

母親は心配そうに薫を見つめながら、"無理はしないでね。"と声をかけます。 母親からそんな言葉がでてくるなんて意外に思った薫は、思わず母親のほうを振り返ってしまうのでした。

夕食をとりながら、薫は母親のほうを見つめています。 薫の母親はいつも勝手に薫のことを決めてきていました。 そのため薫は、自分の母親は、娘の気持ちなんて考えてくれてないと思っていました。

しかし改めて思えば、"そもそも「自分の気持ち」というものが存在したのか？"という疑問点に行きついてしまった薫…。 いつでも母親に任せきりで、思えば「こうしたい」と自主的な意見を持ったことなんてなかったかもしれません。

「勝ちたい」「負けた」「悔しい」そんな感情たちと、正面から向き合うこともなく生きてきてしまった薫。

だからこそ薫は、先生の彼女を目の当たりにしたときのあの漠然とした不快感や虚しさとどう向き合えばいいのかわからなかったのです。

お風呂上り、隼人からの着信が入ります。 薫は鳴り続ける携帯を眺めながら、なかなか通話に応答することができませんでした。

自分がいるのに他の女を抱く隼人。 彼女がいるのに自分を抱く先生。

事実を改めて頭の中で整理すると、どうしようもない苛立ちがこみ上げてきてしまいます。

薫は隼人からの着信に出てみることにしました。 なぜ今日は電話が遅いのか尋ねる薫。 もしかしてあの写真の女の子と会っていたのでは？と脳裏をよぎります。

しかも隼人は沈黙してなかなか薫の質問に答えようとしません。 そのせいで余計に苛立ってしまう薫です。

しばらくして隼人は、薫に"何かあったか？"と尋ねてきました。 薫の様子がいつもと違うと言ってくる隼人。

薫は心の中で、"いつもの私っていったいどんな子なの？"と考えてしまうのでした。

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隼人からも先生からも大事にしてもらえない薫…だんだんと惨めさを自覚しはじめてしまったようですね。 思うに、薫ってあんまり自分のことを大切にできていないではないでしょうか。 そして同時に、他人を大切にするということもあまり学べずに育ってきてしまったのかも。大切にされるということがどういうことなのかを、薫は本当の意味では理解できていないのだろうなと思います。 自分にも他人にも大した興味を持てず、ただ目の前の心地よさを求めてしまう薫のことを諭してくれる存在が必要ですね。 そしてそれは少なくとも隼人ではないだろうし、先生でも絶対ないと思います…。

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