あの子の子ども・第13話のネタバレと感想｜別冊フレンド

「別冊フレンド」に掲載されている「あの子の子ども」第13話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

出産を決意した福は、費用や手続きのことなど着々と準備を進めていきました。
宝も福の話をよく聞いてくれて、出産に対してとても協力的です。

そんな中、宝が働きながら何とか大学に通って卒業したいと考えていることを知る福。
福はそんな前向きな彼のことを応援します。

どうやら宝は祖父から、16歳の福のことを妊娠させたことをかなり怒られてしまったようです。
それを聞いて緊張する福。
やはり世間的には自分たちの行為は、叱られるべき行いだったのだと改めて感じてしまいます。

それでも宝の祖父が怒っていたのは宝に対してだけで、2人の出産に関してはちゃんと力になりたいから今度福ともきちんと話をさせてほしいと申し出てくれたと言います。

福は、保健センターで言われたことを宝に伝えました。
保健師はまず、福が16歳で未婚で妊娠したことを受けて、「赤ちゃんの父親は妊娠を知っているのか」「一緒に子育てしてくれそうか」「両親は子育てに協力してくれそうか」を尋ねてきました。

保健師的には若くして妊娠した福のことを心配しての質問だったのでしょうが、福からしてみれば大きな声でそんなことを聞かれて何だか申し訳ないような、嫌な気持ちになってしまいました。

母子手帳をもらいにきた妊婦たちの中で、そんなに色々質問されたのは福だけだったのです。

宝は、やっぱり自分も一緒に行けばよかったかもしれないと言い出します。
そして、次の妊婦検診に自分もついていけないだろうかと考え始めました。

福はすぐさま宝の提案を拒否します。
ただでさえ後ろめたいのに2人で健診に行ったら余計に目立ってしまうと、彼女は俯き加減に話しました。

宝は、福にお腹を触ってもいいかと尋ねました。
しかし福は俯いたまま、それを拒否します。

翌日、母親と一緒に妊婦検診へ向かう福。
ここは福が産まれた病院でもあります。

ビクビクしている福は、待合室で子供が近くを走り過ぎただけで動揺してしまうほど挙動不審になっていました。

受付を済ませるのだけでも、必死になってしまう福。
その後採血や体重測定を行い、その後健診が始まります。

赤ちゃんはすでに内臓が全部できており、元気に動いていました。

助産師から色々と説明を受けていく中で、"彼氏も学生？"と質問されて再び申し訳ない気持ちになって思わず謝罪してしまう福。

やはり福は心の中では「若くして妊娠してしまった自分」や、「子供の父親がまだ学生」であることに対して漠然とした不安と罪悪感を抱いてしまっていたのです。

看護師はそんな福に、出産は悪いことではないし、両親や彼氏や看護師たちを頼ってチームで乗り切るものなのだと諭してくれます。

帰り道、福はなんだか疲れて車の中でボーッとしてしまっていました。
ふと、母親が溜息をつきながら車を止めます。

前を見るとそこにいたのは、福の父親でした。
彼は、後のことは自分にまかせておけば大丈夫だと微笑んできますが……？

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妊婦検診の待合室で挙動不審になってしまう福を見て思わず涙が出てしまいました。心の準備がまだできていない段階で初めて子供を妊娠したときって「喜び」「不安」「罪悪感」「恐怖」様々な気持ちが渦巻いて、何だか自分が悪いことをしたような気持ちになって挙動不審になってしまうんですよね。

でも参院側からしたらそういった母親はかなりの割合を占めているので扱いはお手の物といった感じでした。助産師たちの明るさが福の心を少し救ってくれたような気もしますね。