ジーンブライド・第8話のネタバレと感想｜FEELYOUNG7月号

2022年6月8日発売の「FEELYOUNG」7月号に掲載されている「ジーンブライド」第7話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

思っていたよりも、ずっとタフで奔放な壱の姿。衣知は自分とよく似た少女から来た手紙に、思わず笑みを零すと蒔人の誕生日会に参加しました。ドレスアップした人たちと過ごす楽しい時間。しかし衣知は蒔人の母の話に顔を曇らせます。

まるでドラマのような蒔人の出生秘話。ですが、それは映画を元にした嘘。現実よりエンタメのほうが面白いと笑う蒔人の母に、衣知が思い出したのは学生時代のことです。

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学生時代、衣知と同室になったのは繪堂恵波という外部生。見た目は美少女、中身は奇想天外な彼女と、すぐに衣知は仲良くなりました。外部生だからか、見目が麗しすぎるからか下品な視線を向けられる恵波。ですがそんな日々のことを衣知と恵波は、<面白おかしい脚本の中に生きているとエンタメにしていました。

そんな日々が終わりを告げたのは、ジーンブライドで学園のボス、亜弦のパートナーに恵波が選ばれてから。恵波の顔は暗く、結局ジーンブライドは欠席してしまいます。そうすると落ち着いた日々は一変、今度恵波を襲ったのは豊かな体を笑う下品な視線、そして度を越した嫌がらせでした。

それでも衣知と恵波はそんな日々も脚本の中だと笑います。
あの日、夜遅くに胸元のボタンを飛ばして帰って来た恵波が、置手紙を残して姿を消すまでは––––––。

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恵波が消えて、ようやく現実から逃げるために嫌な現実をエンタメだと笑うことが間違いだと気が付きました。だからこそ怒りを向けた衣知に蒔人の母は、"恵波の居場所を知っている。"と言ってホワイトボードにペンを走らせます。貼り付けられたスペードのジャックとジョーカーのトランプの間にプラス記号、そしてその上にはそれぞれの文字の上に棒が掛かれ、下にはと書かれていました。

その文字は、蒔人がいつも母とやり取りする手紙で使う暗号。それを解読すると、そうして辿り着いたのは学園病院。それは今衣知が入院している病院で–––––––⁉

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なんだか胸の痛くなるような話でしたね。うら若く、思春期の不安定な男女が過ごすにはあの学園は閉鎖的過ぎます。そのせいで外部生は疎まれて、出る杭はどんな形を取ってでも打たれてしまいます。そのせいで恵奈も辛い目に遭っていたようでした。周りからの助けも得られず、辛い日々を物語だと思い込みたくなるのもわかる気がします。どこかで恵奈も幸せに暮らしていて欲しいのですが……。

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