それでも世界は美しい・137話のネタバレと感想|花とゆめ2号

花とゆめ2号に掲載されている「それでも世界は美しい」の最新137話のネタバレ・感想をまとめました。

過去を遡り世界のしくみを知ってしまったニケの決断は、自らが「守護者」となり世界の崩壊を止めるということ。 たとえそれが愛しい君との今生の別れになろうとも…「君が愛した世界を守りたい―――。」

それでも世界は美しい第137話のネタバレ

リビが目を覚ますと、そこは草原のような場所でした。

「何なんだ…ここは」

ふと遠くを見渡すと、ニケがいるではありませんか。

リビは思わず駆け寄り、彼女の無事を喜びます。

 

よく見れば少し離れたところにもう一人誰かいる様子。 ニケいわく、彼は「この世界の守護者様」だそうです。

そう言われてもピンとこないリビ。

リビは「とにかく皆を連れて早くここから出よう」と提案します。

 

しかしニケは 「帰りのことは心配しなくていいから、少し私とピクニックしよう」 となんだか奇妙なことを言い出します。

 

ニケに言われるがまま何もない草原をただ2人で歩くリビ。

すると木陰から誰かがこちらを見ています。

「お化け！？」と驚くリビに対してニケは落ち着いた様子で「あの人は昔、守護者だった人だよ」と答え、挨拶までしています。

 

ニケによれば、この世界は守護者によって生かされてきたというのです。 そして力が尽きた守護者はココに留まり続けるのだそうな。 百年から、長い者だと千年も世界を守るといいます。

その話をきくと地上で玉座を争うことがちっぽけに思えてきます。

さらに、“少雨化”は守護者の限界を表す“交代”の合図。 次の守護者が立てば、少雨化もなくなり世界が正常化し、世界の崩壊が止まるのだといいます。

ニケは平静を装って淡々と世界のしくみについて説明をします。

しかし彼女が強がっていることはリビにはお見通しでした。

 

「何か俺に話があるんだろ？言えよ」

堪えるニケ。ぜったいに泣かないと決めていたのです。 だから最後は笑顔で…別れを言いたい。

「私この世界を守りたいから私が次代の守護者になる。だから一緒には、帰れない」

リビは絶望の表情を浮かべてニケの手を乱暴に掴みました。

「帰るぞっ！俺はそんなの認めねぇ！」

押さえていた涙が溢れそうになります。

 

離れようとするほどに強く思い知らされます…自分がどれほどリビが好きなのかを。

世界を救いたいという思いの反面、「自分の幸せを考えちゃ」いけないのかという思いも、もちろん捨て切れません。

ニケの中で葛藤が起こります。

それを優しく包み込むようにリビは口を開きました。

「どんな世界でも、どれだけ先がなくても、一緒にいたい。 それでもお前がここに残るなら、俺もここに残る。そばにいさせてくれ。」

しかしタイムリミットが近づいていました。 異空間ではもともと人間は意識を保ったまま長くいられないのです。

声も姿も急に遠くなり、リビはニケを認識しにくくなってゆきます。

もう時間はありません。

「リビが生きててくれるから世界を守ろうって頑張れる。 リビがいなくなったあとも、リビの愛した世界だから守ろうって。 私の世界の中心は、いつもお前だ。リビ、大好きだよ。 私…お前のお嫁さんになりたかったけど…ごめんな…」

2人はキスをし、きつく抱きしめあいました。

ニケは笑っていました。それはそれは美しい微笑みでした。

リビのいる場所が急に真っ暗になり、暴風とともに光に吸い込まれていきます。

次に目をあけたときには、元いた場所にもどってきていました。

しかしそこにニケの姿はありません。

見渡せば空は、残酷なまでに、晴れ渡ってゆきます。

世界の崩壊がストップしたのです。

それは次の新しい守護者が誕生したことを、意味していました。

それでも世界は美しい第137話の感想

なんとも歯痒いお別れの回になってしまいました…。 しかし「リビがいなくなった後も、リビが愛した世界だから、守りたい」ニケのこの言葉はグッときましたね～。

愛する人と共に残り少ない時間を過ごすか… 愛する人だけでも末永く幸せになってもらうか…

あなたならどちらを選びますか？私にはなかなか答えが出せません…。

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