オークの樹の下・第30話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「オークの樹の下」第30話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

リフタンに愛されすぎて焦り出すマクシー

リフタンが王都から帰還した翌日。

帰還した暁には、マクシーに土産をたんまり買ってくると話していたリフタンでしたが、その言葉通り、中庭の一角はマクシーへの贈り物でいっぱいになっていました。その中にはなんと、白馬までいます。

リフタンが自分に尽くしてくれることに、喜びと戸惑いを感じるマクシー。もし自分がクロイソ城できちんとした令嬢として扱われていなかったことをリフタンが知れば、今の生活は一体どうなってしまうのだろう……マクシーの気持ちはそんな不安でいっぱいになってしまいます。

その後、越冬の準備に追われるマクシー。保存のきく食糧や、騎士たちの防寒具など、極寒になるアナトールでは冬の支度は大仕事です。マクシーは、朝から晩まで準備に追われています。

もっとリフタンの役に立って報いなければ……もっとリフタンにお似合いの女領主にならなければ……マクシーの心はそんな焦りが募っているように見えました。

クロイソ城でのマクシーの生活

リフタンと結婚するまで、マクシーはクロイソ城から一歩も外に出ない生活を強いられていました。容姿がクロイソ公爵に似ていないこともあり、おまけに吃音まで患っていたため、長女でありながらマクシーは全く表舞台に出してもらうことがなかったのです。もちろん城の中でもそれほど豪華な生活をさせてもらえていたわけではありません。

豪華な衣装も宝石も初めてのマクシー

しかしリフタンは、自分がマクシーを攫うようにしてカリプス城に連れてきたせいで、マクシーが自分の服や宝石をほとんどカリプス城に持ち込めなかったと勘違いしていました。そのため今回、王都でたくさんのお土産をマクシーに買ってきてくれたのです。本当はろくに宝石なんてつけたことがなかったマクシーでしたが、リフタンに失望されるのが怖くて、くちをつぐんでしまいます。

リフタンの愛に追い詰められるマクシー

社交的でもなければ女主人としての能力も乏しいマクシー。しかし、リフタンはそんなマクシーを大切にしてくれています。自己肯定感が著しく低いマクシーは、なぜリフタンが自分んに尽くしてくれるのか、本気で理解できませんでした。リフタンに捨てられないように、リフタンに嫌われないように、マクシーはがむしゃらになってリフタンの役に立とうと、城の仕事をこなしていきます。

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マクシーが若干無理をしているように思えました。しかも本当のことが言えない状況が続く限り、マクシーがいくら頑張ったとしても、いつかリフタンに失望されるかもしれないという不安は一生拭えない気がします。

思い切ってクロイソ城での本当の生活を打ち明けられれば、マクシーの気持ちも晴れるのでしょうが、臆病なマクシーが自らリフタンに真実を打ち明けることはできないでしょう。

一方で、下っ端騎士たちとマクシーの交流が順調です。マクシーが下っ端騎士たちに良くしてくれることで、少しずつ騎士たちの中でもマクシーに対する偏見が薄れているようにも見えました。