嘘解きレトリック・3巻のネタバレと感想

第3巻に収録されている「嘘解きレトリック」のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

嘘解きレトリック・第3巻のネタバレ

鹿乃子と左右馬は汽車に乗って夜逃げをしている最中、端埼の助手である雅と出会います。

雅の仕事は雑誌の記者。 今日は「人形殺人事件」の取材をしにやってきていました。

今月分の家賃を払うという条件で同行する二人。

人形殺人事件とは、1か月前小さな村で女が死にました。

釣り人である久保が発見したとき、彼女は人形を抱いて死んでいました。

シム直前に彼女は遠縁の男に「人形を殺した」と言っていたそうです。

彼女の名前は柴田イネ。人形屋敷の女中でした。

人形屋敷と呼ばれる綾家には、変わった風習がありました。 生まれつき体の弱かった一人娘の成長を祈願するために、人形を育てていると雅は話します。

娘の成長に合わせて等身大の人形を造らせて、毎日着物を着せ替えたり娘と同じ食事を用意させたり…

そして、2年ほど前に綾家夫妻が海難事故で亡くなって今は一人娘が家を継いでいるのです。

彼女の名前は品子。品子の姿は人形そのものだと言うのでした。

話は事件に戻り、1か月前の朝早く、イネが人を殺してしまったと屋敷にいた柴田に言います。

話を聞くと、屋敷の台所に大きなネズミが出たと話すイネ。 人形の膳が減るのはネズミが食べているのだと思ったイネは、膳の中に殺鼠剤を入れたと言います。

翌日、屋敷の中を見ると泡を吹いてのけぞって苦しみもがいて死んだような人形が。 傍らには品子が立っており…

イネは屋敷を飛び出し、自分のところに来たと言います。

しかし、柴田が屋敷に行くとそこには品子と倒れている人形…。 屋敷中を探しても死体はなかったし、そもそも品子も使用人もみんな無事で死んだ人間がいなかったのでした。

柴田が確かめている間にイネは死に…そこを久保が発見したのです。

人形屋敷には庭を挟んだ離れ屋があります。 そこは人形部屋であり、品子の部屋だったのです。

彼女は離れでひとり寝起きをします。 朝、昼、夕と決まった時間に使用人が人形用の膳を離れに運び声をかける。

古い膳をさげ女主人と共に母屋へと引き返す。

女主人は母屋で食事をとり、食事を終えると離れに戻る。

鹿乃子たちはそんな品子の生活を奇妙に思えていました。

一日目の取材が終わり、一緒に母屋で食事をします。 今日の取材では誰も「殺され」てないのだから「人形殺人事件」なんておかしいと思う雅。

品子も雅に同意し、うちは誰も死んでいないしイネは自殺か事故だと話します。

しかし、この言葉は嘘だったのです―――

なんと品子は三つ子。 三人で一人の「品子」になっていました。

そんなある日、人形の膳を食べた品子は死んでしまっていたのです。

離れの鍵は品子しかもっていないはずでしたが、イネはどこからか盗み合鍵を作っていました。

人形を盗むために… しかし、死んでいる品子を見て人形は呪われているのだと思い込んだイネ。

盗んだ人形を返しに行くと兄に言いますが、兄は捕まるのが怖くなりイネを殺したのでした。

 

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嘘解きレトリック・第3巻の感想

まさか、品子が三人いたなんて… 入れ替わりで品子を演じていたと言いますが、一人が母屋にいる中二人は人形部屋にいるわけですよね？

でも、膳は人形分で一つしかありませんし… 一体どうやって過ごしてきていたのでしょうか…。

でも、品子が殺人にならなくてよかったです。 今回も左右馬が活躍していましたが…本当に洞察力だけでそこまで知ることができるのかと思います笑