あなたがしてくれなくても・第27話のネタバレと感想｜漫画アクション

「漫画アクション」に掲載されている「あなたがしてくれなくても」第27話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

あなたがしてくれなくても・第27話のネタバレ

楓は会社のトイレで、昨晩の夫とのやりとりについて思い出していました。

私のことを嫌いになった？ その問いかけに、彼はただ一言“わからない”とだけ答えました。

心のどこかで、夫なら何でも許してくれるだろうと正直甘えていた部分があった楓。 しかし実際には彼があんな態度をとるほどに思い詰めていただなんて…。 妻でありながら、そのことに一切気づくことができず、仕事以外のことが本当に見えていない自分を楓は悔います。

楓がそんなことを考えていると、同僚が話しかけていました。 なんと彼女は主婦雑誌へ異動となってしまったのだそう。

自分とは一番縁遠いと思っていた雑誌への移動…そう、彼女はバツイチだったのです。

にもかかわらず、同僚は悩んだところで事実が変る訳ではないと、明るく現実を受け止めていました。

自分だったらそんな風には振舞えない…そう思った楓は、同僚の堂々かつ冷静な姿にまるで悟りを開いているみたいだと感じます。

昨晩も夫からあの話をされたときも…頭の中が真っ白になってようやく出てきた言葉は“私のこと嫌いになった？”という陳家な言葉でした。

同僚は、冷静になれるのはいろいろと経験したおかげだと語ります。

彼女の家庭は旦那の不倫が原因で離婚へと至りました。 あのときの精神的な衝撃と疲労は凄まじいものでしたが…そういった経験こそが人を成長させるのだと今なら思えるそうです。 むしろ、そう思わなきゃやってらんないと達観した考えを話す同僚。

その話を聞いて楓は、まさか夫も誰かと浮気をしているのではないかと不安になります。

しかしすぐに彼がそんなタイプではない上に、ずっと夫婦のスキンシップを求められてきたことから、それはないと考えるのでした。

 

陽一の会社にて―――彼が喫煙室を覗くと三島がいました。 軽く挨拶をすると、三島は一瞬驚いた表情をして軽く挨拶するとすぐに喫煙室を出て行こうとします。

陽一はそんな彼女を呼び止めて、みちと知り合いかと質問してしまいました。

三島は僅かに笑った後、今の私の気持ちがわかる？と意味深な質問をし返してきます。

わけがわからない陽一を残して、三島は喫煙室を後にしようとするのですが…去り際に彼女は、奥さんと連絡なんてとってないよと言い残します。

さらに彼女は、でも今私…傷ついているから…と言って、陽一に配慮と想像力の無さを指摘してその場を去ってゆきました。

陽一は何も答えることができません。

つまり、三島はやはり陽一のことが好きなんですよね。 体も重ねたし、ほんの少し陽一に期待していた部分があるのだと思います。 それなのに奥さんとの関係修復に勤しもうとしている陽一を見て、傷つかずにはいられなかった…といったところでしょうか。 三島もなかなかに苦労する恋愛を好んでしまうタイプなんですね…。

新名宅では、めずらしく楓が料理をしています。 苦戦する姿を見て、新名はまたも無理しなくていいよと、さも期待していない態度です。

夫のために料理一つ作ることもできない自分に、楓は心底落ち込みました。

今更家庭を取り戻そうとしても、もはや新名はこちらを見向きもしてくれません。

ですが楓はここであることに気が付きます。 そう、今まで自分だって仕事に打ち込むあまり、夫の顔をまともに見て話すことなんてしていなかったのです。

自分がしてきたことがそのまま帰ってきているだけ…今更ながら楓は、自分がこれまでどれほど夫を傷つけてきたのかを、身をもって実感してしまうのでした―――。

 

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あなたがしてくれなくても・第27話の感想

今回は楓にスポットが当たっていましたね。 彼女がようやく自分がしてきた夫への仕打ちの酷さについて理解した回でもありました。 ただ夫。新名の心はすでに遠くにあるようです。 彼の態度からすでに楓に愛想が尽きてしまっているのが見て取れますね。 こうなってしまっては今更過去を取り戻そうとしたって、相手の心には何も届かないと思うのです。 なぜなら向こうは、心を閉ざすことで自分を守っている結果こうなってしまっているのですから。 その扉をこじ開けることができるのは、もはや並大抵の改心では無理です。 時間もかかりますし、相手がしてくれた以上の労力もかかります。

今度は、楓が堪える番です。