あなたがしてくれなくても・第70話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ 漫画アクション

「漫画アクション」に掲載されている「あなたがしてくれなくても」第70話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

新居を探すことにしたみち。不動産屋に案内された部屋は、悪くはないけれどいまいちな部屋でした。

いつもなら陽一が強気に不動産屋に突っ込んだ質問をしてくれるところですが、今のみちは一人です。尻込みしがちだったみちですが、勇気を出して不動産屋さんに強気に出ることにします。

実家の両親は離婚後は実家に戻ればいいと言ってくれましたが、32歳のみちが実家に出戻りしたところで、明るい未来があるとは思えませんでした。みちはあえて両親の好意を断り、自立を目指します。

そんな中でやはり避けて通れないのは、陽一との結婚生活に決着をつけることです。みちは離婚届を記入してもらうために、陽一のもとを訪れます。

陽一は、みちを失った悲しみから廃人のようになっていました。離婚届を渡しても、悲し気な顔で書くことができないと話します。

みちは、陽一が納得するまで何年でも待つと優しく声をかけるのでした。

切なく悲しい離婚

よく漫画やドラマのシーンで見るのは、どちらかがパートナーに離婚届を突き付けるシーンですよね。

しかしみちは陽一に対して、離婚届をそっと差し出します。怒ってるわけでも悲しんでいるわけでもなく、ただただ切なそうにそっと離婚届を陽一の前に置くのです。

それを見た陽一は悲しみに打ちひしがれた表情になりますが、みちはそんな彼を抱くことはできませんでした。

なんとも悲しくて切ないシーンでした。みちは、夫婦としての愛はなくても陽一を人として大事に思う気持ちはまだ残っているのだろうと感じさせられるシーンです。

廃人化していく陽一

陽一は家に引きこもって、身内や知り合いの電話には全く応じていないようでした。彼が求めているのは、みちがこの家に帰ってきてくれることだけです。

陽一の母親が訪れた様子でしたが、ドアノブにお弁当がかかっているのを見るあたり、陽一は母親の呼びかけにも全く応じていない様子でした。

このまま離婚すれば、陽一はさらに廃人化していくかもしれません。みちもそのことに対して罪悪感は抱きますが、彼を救うのはもはや自分にはできないと判断しているようです。

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とてつもなく切なくて悲しいシーンでした……。陽一もみちも、心の底ではお互いのことを嫌っているワケではないのに、結婚生活を続けることだけが困難という状況なんですね。

愛だけで結婚は成り立たないというのはまさにこのことだなと思いました。

みちと新名の人生が再び交わることがあるのかが気になります。

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