デブとラブと過ちと・第34話のネタバレと感想｜恋するソワレ

「恋するソワレ」に掲載されている「デブとラブと過ちと」第34話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

精神的に追い詰められていることを、うっかりリカコに打ち明けてしまった圭介。 するとリカコは、自分に良い考えがあると言い出します。

翌日、圭介が出勤すると、なぜか彼は社長室に呼び出されました。
そこで社長から突然、この会社の副社長になってほしいと言い渡されてしまいます。
その場には微笑するリカコの姿も……。（※リカコは社長の娘）

本来なら副社長になるのは、リカコの夫である前園であるはず。
しかし妊娠出産をしたリカコを放っておきっぱなしの前園は、副社長の座に適任ではないと考えた社長。
そんな最中、愛娘のリカコに手を差し伸べている圭介の存在を知った社長は、彼のことをいたく気に入ってしまったのでした。

圭介が副社長になることが決まれば、前園も躍起になって仕事に打ち込むことをやめ、きっと家庭を顧みてくれると彼女は話します。

母親の癌の治療のためにまとまった金が必要だった圭介は、この申し出を断ることができませんでした。

しかしその後車内では"圭介は社長直々にリカコの不倫相手として選ばれた。"と妙な噂が広まるようになり、そのせいで圭介と前園の仲は険悪に……。

更に予想に反して前園は、以前にも増して家庭に寄り付かない生活を送るようになっていったのです。

母親を助ける為に副社長の座についた圭介でしたが、「副社長」という重荷を背負いながら仕事をしていくうちに余裕がなくなり、いつしか母親のことを顧みれなくなっていったといいます……。

精神的にも肉体的にも疲弊しきっていた圭介。
しかしそんな彼の元に、太陽のような存在が現れます。

それが、夢子だったのです。
夢子は底抜けに明るくてポジティブで、彼女の傍にいるだけで圭介は不思議と前向きな気持ちになることができました。

圭介にとって、夢子は掛け替えのない存在へとなっていきます。

そうして今ようやく前園とリカコが徐々に歩み寄りはじめ、更に自分も母親のことを気遣う余裕も産まれてきたといった時。

しかしすでに母親の病状は来るところまで来ていて、母親を顧みるのが遅すぎたと圭介は後悔していました。

夢子はそんな彼に、今からでも遅くはない！と言葉をかけます。

すると圭介の母親は目の前にいる圭介が誰かもわからないのに、息子自慢を始めました。遠い過去の記憶を懐かしみながら語り出す母親。母親は癌と認知症を患いながらも、未だに息子のことをずっと思い続けてくれていたのでした。

母の思いを知った圭介はその場で泣き出してしまい、夢子もまたそんな圭介の姿に涙を流すのでした。

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こうしてみると全ての元凶って前園さんな気がしますけど……。ですが妻の父親が社長なわけですから、前園さんも圭介と同じように「夫」と「会社での立場」の板挟みにあって精神的にまいっていたのかもしれませんね。圭介の場合は母親を顧みれなかった、前園さんの場合は妻を顧みれなかった、そんなところかと思います。

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