天堂家物語・第56話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ LaLa

「LaLa」に掲載されている「天堂家物語」第56話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

雅人の叔母、操に招かれてやってきた常子。常子は鳳城蘭こと、らんと顔を合わせます。すでにらんが偽の婚約者だと気付いている操は、常子を新たな雅人の婚約者に据え置こうとしました。そのため、常子は顔を隠しているらんに雅人の婚約者の座を譲れと詰め寄ります。

その報告を立花から受けた雅人。2年前から復讐のために生きると決めた雅人は、この機会を利用しようと画策しました。そのために、らんを箱根にある別荘に行かせることにします。つまり常子を、婚約者として迎え入れるということ。耐え切れずに涙を流するらんですが、雅人に逆らうことはできませんでした。

雅人の家のことを考えると、たしかに常子のように社交的な奥さんが欲しいと思うのは当然ですよね。しかも本来の鳳城蘭はおらず、雅人がそばに置いているのは顔に傷のあるらん。

らんは常子のように華族の出身でもありませんし、なんの後ろ盾もありません。家のことを考えるのなら操の行動もわかります。しかも操はらんが偽物の婚約者であることを知っているのですから常子を連れてきたのは、当然と言えば当然でしょう。

しかし、雅人にとって操は復讐の相手。そう簡単には操の思い通りにはなりません。今はただ操の作戦に乗っているだけで、必ずいつか刃を向けるはずです。

雅人にとって復讐は2年前のあの日から生きる理由で、戦う意味でもありました。そのために今回雅人がした決断はあまりにも無情です。雅人の道具として生きると決めたらんですが、それでも人間。感情はあります。

しかも、らんは雅人に向ける想いを隠していたというのに、それを暴いたのは他でもない雅人。にも関わらず、雅人はらんを突き放してしまいました。らんの苦しみは、はかり知れません。

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ついに復讐が本格的に動き始めましたね。2年間、恨み続けてきた雅人の怨念はようやく成仏に向けて進みだしましたが、そのためにらんの心が犠牲になってしまいました。この物語の最後、微笑むらんと雅人の姿は見られるのでしょうか？