私たちはどうかしている 新婚編-千代の春-・第1話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ BELOVE12月号

「BELOVE」に掲載されている「新婚編-千代の春」第1話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

御菓子の考案に息詰まった椿が体調を崩してしまう

互いに敵対する、奈良橋と艶子の茶会への御菓子提供を引き受けてしまった七桜と椿。タイミングが合わずにその事実をお互いに伝えることができぬまま、御菓子の考案がスタートしてしまっていました。

七桜が作ろうとしているのは、奈良橋の記憶に残っている“あんころ餅”です。これはかつて七桜の母が作った特別な想い出と味のするあんころ餅なのだそうですが、それを食べたことがない七桜は、再現に苦戦します。

一方で椿は、艶子や来客たちを納得させるほど美しくておいしい御菓子を作るために試行錯誤しますが、思うように捗りません。過労や心労がたたり、今度は椿が熱をだしてしまう事態に……。

椿が大人しく艶子に従うのは重大な理由があった

基本的に艶子と折が合わないが合わない椿ですが、なぜか艶子からの依頼を引き受けます。実はその理由には、光月庵の存続をかける重大な問題が隠されていました。

80年前、遺産相続の際に土地を分家と折半され、光月庵の土地の半分は分家の所有物となりました。なんと艶子は、分家の土地を金の力で自分の物にしていたのです。

光月庵の土地を艶子が他者に売却した場合、光月庵は最悪の場合立ち退きを余儀なくされます。

つまり光月庵の存続は艶子にかかっているため、椿は光月庵を守るために彼女に従わざるを得なかったのです。

椿が御菓子作りを引き受けたもう一つの理由

椿が鳳家の御菓子作りを引き受けた理由はもう1つありました。それは、鳳家で肩身の狭い思いをしている今日子の存在です。

椿は今日子からあれだけのことをされたにも拘らず、彼女の幸せを諦めることができなかったのです。

椿は、鳳家から今日子を解放しようとしているのかもしれません。

意外にも女将・今日子は何かと身重の七桜を気遣ってくれる

今話のラストシーンは、御菓子の案を考えながら雪の中を歩いている七桜に、今日子が無言で傘を差しだすシーンでした。以前も今日子は、七桜の体調を気遣って椿に苦言を呈したことがありましたよね。

今日子は何だかんだ、身重の七桜のことを気遣ってくれています。やはり自身も母親を経験したことがあるから、同じ女として七桜のことが放っておけないのかもしれません。

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今話から新章となりました。鳳艶子VS奈良橋の母子対決に、巻き込まれることとなってしまった七桜と椿。互いに依頼主が納得する御菓子作りに奔走しますが、自分たちが敵対関係に巻き込まれていることには気付かぬままです……。

いったいいつこの複雑すぎる状況に気が付くのでしょうね。七桜と椿のことですから、一度引き受けた依頼を断ることはおそらくないでしょう。この2人ならむしろ「正々堂々勝負だ」とか言いそうです。

私たちはどうかしている 新婚編-千代の春-・第2話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ BE・LOVE 1月号

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