私たちはどうかしている 新婚編-千代の春-・第2話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ BE・LOVE 1月号

2022年12月1日発売の「BE・LOVE」1月号に掲載されている「私たちはどうかしている 新婚編-千代の春-」第2話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

母親を艶子から解放したい椿

母が作ったあんころ餅の再現に苦戦する七桜は、考え込みすぎて雪の中も傘を差さずに歩いています。

そんな彼女に傘を差し伸べたのは、女将でした。少し前から、女将は何かと身重の七桜のことを気遣ってくれるようになっています。しかし、七桜が傘を受け取った後は言葉も発さずにその場を去ってしまう女将。

一方で、椿は鳳艶子が満足のいく茶菓子の提供に成功します。この仕事が成功した暁には、艶子が所有する光月庵の土地の権利書を椿に返すという約束が交わされていたはずでした。しかし、艶子はその約束を破り、次の茶会でも茶菓子を提供するように求めてきます。

我慢の限界を超えた椿は、勢いに任せて講義すると共に、母である女将をこの鳳家から解放するように求めてきて……！？

女将と椿の親子愛が確かに存在している

再び七桜のことを気遣ってくれた女将。七桜はこれを機に、ずっと疑問に思っていたことを女将にぶつけます。それは、なぜ光月庵を出て行ったのかというシンプルな質問でした。

七桜は、女将が自分たちのことをさり気なく気遣ってくれている割に、彼女自身が自分たちから遠のいていこうとしていることが気になっていました。しかもただ遠のくだけでなく、鳳絢子の奴隷のような存在として生きる道を選んでいます。

七桜は、女将ともっと家族として向き合い、叶うならば光月庵に戻ってきてほしいと考えていました。それはどうやら椿も同じ気持ちのようで、椿は艶子に対して女将を解放するように求めます。

女将は自分にも椿にも親子愛はないのだと考えていますが、果たして本当でしょうか。身重の七桜を気遣うあたり、少なくとも女将は七桜と椿の間に生まれる子に「無事に誕生してほしい」と願っているはずです。椿も以前から「女将の幸せを諦められない」と話していましたし、この親子は不器用なだけで本当はきちんと親子愛が存在するのだと思わざるを得ません。

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急遽引き受けた茶会への御菓子提供の仕事でしたが、椿も七桜も最終的には互いの依頼者の満足のいく結果を残すこととなりました。

しかも七桜に至っては、女将の助言によって母のあんころ餅の再現に成功します。ちなみに助言の内容は、七桜の母親が暖房も効かない寒い部屋であんころ餅を作っていたというものでした。七桜の母親がその場所であんころ餅を作っていた理由は、その場所からでしか部屋の中で遊ぶ七桜の様子が伺えなかったからです。

もしかしたら今回、七桜が母親のあんころ餅を再現できたのは、「餡子を作る際の室温」に秘訣があったのかもしれませんね！

女将は意図してるのか無意識なのか、結果的に七桜の仕事に大きく貢献した形になりました。なんだか今の女将は七桜たちにとって為になることしかしてきませんよね。こうなってくると彼女が光月庵に戻ってきてくれた方が、いろいろと上手くまわるような気がします！

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