十億のアレ。～吉原いちの花魁～・第45話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ シーモア

「シーモア」に掲載されている「十億のアレ。～吉原いちの花魁～」第45話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

汐織が現れてからアザミはどこか虚ろな様子です。もしも、三倉が汐織と結ばれてしまったら？可能性でしかないことを考えて、勝手に落ち込むばかりの日々を送っていました。当の三倉は自分を想ってアザミが葛藤していることも知らず、辻井にアザミと上手くいくようにアドバイスを送ります。

それぞれの恋心が複雑に絡み合う中、汐織の部屋が荒らされてーーー⁉

吉原という場所は非常に歪な場所ですよね。本当ならお金で買えない色恋をお金で買って楽しむことが出来るのが、吉原という場所。その中にいる人たちもまたその歪な場所の中で、様々な想いをかかえていますが、その想いは歪ではありません。もしかしたらカゴの外にいる人たちより真っ直ぐなのかなとさえ思ってしまいます。 まずは客の辻井ですが、今まで財力というフィルターを通してしか自分を見て来ない女性に呆れていました。そこに現れた本当に自分を見てくれるアザミに夢中になっています。それは遊女と客という立場さえ忘れて、普通の恋愛をしようと望むほど そして、用心棒の三倉はカゴの中に閉じ込められた遊女たちの辛さを間近で見て知っています。そして、心折れて、消えて行った女性たちも見送ってきました。だからこそ、アザミに幸せになってもらおうと、自分にアザミが想いを寄せているのも知らずに色々と手を回しています。

そして、アザミの中にある少女のような純粋な恋心。ただそれを口にするほど少女じゃないというだけで、まだ大人になり切れない純粋な自分と必死に戦っています。 そんなある意味純粋な彼らがこれからどんな物語を描くのか。しっかり最後まで見届けたいですね。

さて、そんな恋愛模様を余所に安楽はさっそく手を打ってきました。汐織は音声データを持っており、定期連絡がなくなったらそれを公表するようにと指示をした第三者まで用意をして、吉原に乗り込んでいます。下手に手を出すことも出来ないこの状態で、どう安楽が動くのか気になっていましたが、思ったよりも乱暴な手に出ました。

おそらくですが、安楽の作戦はこうじゃないでしょうか？ まず不安材料である汐織の動きを封じる。そのために命を奪うのが一番有効な手ですが、そうなったら第三者に公表をされてしまいます。そこで、まるで自分は公表されることを怖がっていない。むしろ、講評しても無駄だと示すために、汐織の命を奪う準備があると部屋を荒らすことで示してきました。 汐織にとって音声データは唯一ともいえる切り札です。もしもそれが使えないならかなり危険な状況なので、汐織も動きが慎重になるはず。そう考えると荒木の行動は非常に手が込んでいますよね。さて、この中で汐織はどう動くのでしょうか？

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気になりすぎる展開ですね。辻井からアザミ、アザミから三倉、それぞれの恋心の展開。そしてもちろん、汐織vs安楽の展開も気になります。これからの吉原はいままでのように平和ではいかない感じです。少しずつ少しずつ嵐は芽が映えて、そして花を咲かそうとしています。この芽吹いた嵐がどう動くのか。しっかり見守りましょう。

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