大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～・第63話,64話のあらすじ（ネタバレあり）考察と感想｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～」第63話と第64話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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【第63話】旦那は雛乃の行方を捜し続けている

身請けしてくれた旦那以外の子供を身籠ってしまった雛乃は、罪悪感から姿をくらませる決意をしました。その前に一目だけ雪子に会いに来たわけですが……つわりで立ち往生してしまいます。

しかし、どうやら雛乃の嫁ぎ先は雛乃の行方を捜している様子。いつまでも雪子の家にいては、いずれ雛乃は夫に見つかってしまいますが……？

【第64話】駅へ向かう雛乃を呼び止めるのは……

旦那に見つかる前に、誰かに迷惑が掛かる前に、一刻も早く京都を出ようと駅へ向かう雛乃。雪子は雛乃のことが心配でしたが、心を決めた雛乃に水を差すのは野暮だと考えたようです。

雛乃がいざ汽車に乗ろうとすると、彼女の名前を呼ぶ声が……！？はたしてそれは嫁ぎ先の旦那なのか、それとも……？

雛乃の夫はどういうつもりで雛乃の行方を捜しているのか

ここでポイントになってくるのは、雛乃の夫がどういう気持ちで雛乃の行方を追っているのかです。もし単純に心配しているのなら、雛乃と夫の間に和解の余地はあるかもしれませんが、夫が雛乃を自分のところに連れ戻す気持ちで探しているのなら、このまま雛乃を嫁ぎ先へ戻すのは危険です。

雛乃の想い人

雛乃のお腹の子供の父親は、幼少期に一度だけ一緒に遊んだことがある敦という名の青年でした。廓で女を売っていた雛乃にとって、初恋はいつまでも忘れられない特別なものだったのでしょう。

おそらく雛乃は立場的にもタイミング的にも、敦に妊娠したことを話せていません。もし敦がこの事実を知れば、きっと雛乃を支えてくれるでしょうが、誰にも迷惑をかけまいと胸に誓っている雛乃が事実を明かす可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

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雛乃は身請け先の待遇が悪かったわけでもなく、見受けた男性は気の優しい年配男性だったようです。そうはいっても旦那に対して恩はあっても恋心を抱くことはできない雛乃。初恋が忘れられないのも、無理はありませんよね。

恩がある旦那を裏切ることができないため雛乃が選んだのは、想い人も旦那も選ばずに一人で生きていく道だったというわけです。なかなかに芯のしっかりした女性ですが、気丈に振舞っているだけで、内心では心はズタボロだったでしょうね……。

今の雛乃には、そばで支えてくれる誰かが必要です。これから子供が生まれるのだから、尚更、誰かに頼る勇気を持たなければいけません。