大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～・第24・25話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～」第24・25話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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川中キヌの死の真相が明らかになる！

【24話】川中キヌの死の真相を調査するべく雪子が訪れたのは、平塚紡績の京都工場でした。雪子はそこで、キヌと同室だった女工2人から話を聞きます。すると、キヌの死の直前の意外な足取りが明らかになり……？

【25話】キヌの足取りと死の真相が明らかになります。大吾は、姉のキヌの命を奪った本当の敵を知り、平塚紡績への謝罪の気持ちと姉の無念を思って胸がいっぱいになりました。そんな大吾に、雪子が力を貸すと申し出ます！

キヌは引き抜きに遭っていた

同室の女工2人の話によると、キヌはとある男から「もっと労働条件のいい働き場所がある」と誘いを受けて、平塚紡績を去ってしまったのだそうです。つまり、キヌが過酷な労働環境の元まともな賃金ももらえずに死に至ってしまった働き場所は、平塚紡績ではなかったということになります。

千波紡績の荒い経営

平塚紡績をある女性が訪れました。それは、先代社長の妻。千波百久子です。彼女はライバル会社である平塚紡績に助けを求めにきたのだそう。なんでも、先代社長が亡くなった後、その弟宇の壽治（としはる）が会社を継いだのですが、女工たちの労働環境を考えずに強引な方法で工場を経営し始めたのだそうです。

本当に憎むべき相手

キヌは、千波紡績に騙されて引き抜きに遭い、過酷な労働条件を強いられて死に至ってしまったのでした。つまりキヌの弟の大吾が本当に憎むべき会社は、平塚紡績ではなく千波紡績だったのです。そのことを知った大吾は自分のふがいなさを雪子に謝罪しますが、雪子はむしろ大吾とキヌの無念を晴らすために戦う覚悟を示します！雪子の働きのおかげで、千波紡績の悪事を暴くことができそうです！

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最初から何かおかしいと思っていましたが、やはり平塚紡績で働いている女工が過労死するなんて話は存在しませんでした。行方知れずになった女工たちはおそらく皆、千波紡績に騙されて連れ去られてしまったのでしょう。

平塚紡績では労働は7時間までと定められており、休憩の1時間は庭で自由に過ごすことができます。対してライバル社の千波紡績は、12時間以上の労働を強いられて食事もまともに与えられず、給与のほとんどを寮の代金として天引きされてしまうのだそうです。

まさにブラックな会社ですが、立場の弱い労働者たちには異議を申し立てる力がなかったのかもしれません。働いているのはほとんどが貧困層の女性たちですし、尚更です。

弟のために仕送りを増やそうと千波紡績へ転職したキヌの無念を思うと、やるせない気持ちになります。同時に、女工たちの人生を微塵も配慮しない千波の経営者たちに強い怒りを覚えました。おそらく大吾も同じ気持ちだったのだろうなと思います。

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