鬼獄の夜・第168話のネタバレと感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「鬼獄の夜」第168話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

帝の妻となることが決まった紫蝶を、陰斗が連れ去ってしまいました！

屋敷内は騒然としています。右大臣が現れ、傷心の桔梗のもとを尋ねました。

"鏡を見て恥を知れ。" 陰斗からの心無い言葉を浴びせられた桔梗は、その一言で完全に心を壊してしまった様子です。

彼女は虚ろな瞳で化粧をしていました。
こちらをぐるりと振り向いた桔梗は、真っ赤な紅がズレてまるで血のように見えます。

"この顔は恥じるほどに醜いか？"と生気が失せた表情で右大臣に尋ねる桔梗。
右大臣は桔梗に、"お前はこれからどうしていきたいのか、まだ陰斗を思い彼を守りたいというのか？"と尋ねました。

桔梗は陰斗の心が、もはや完全に自分から離れたことを察しています。
その上で彼女が望んだのは、自分のものにならないなら陰斗を不幸のどん底に叩き落してやるという飛躍的な結論でした。

傷者の自分を捨て、若くて美しい姫と一緒になりたいというのなら、その業に囚われ続けたらいい……。

まるで呪いの言葉のようにブツブツと呟く桔梗。
彼女は自分の命を引き換えにしても、陰斗の幸せを破壊することを誓い、狂乱めいた笑い声をあげます。

それを聞いた右大臣は、待ちわびていたように不気味な笑みを浮かべました。
彼は途端に声を荒げ、司馬陰斗を捕らえる指示を出します。

父子での貫通。
しかも帝の妻となる女と。

これは帝に対する大いなる背信！

陰斗に対する大それた罪を高らかに宣言する右大臣。
どうやら全ては、右大臣の謀略のシナリオ通りのようです。

一方で紫蝶を連れ去った陰斗は、一目のつかぬ山奥にある屋敷に身を隠します。
そこで抵抗する紫蝶を何度も何度も抱いてしまう陰斗。

陰斗は人の世を捨て、紫蝶と二人きりで生きていくつもりのようですが……。

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これは予測に過ぎませんが、おそらくこれは右大臣と魑筮一族のシナリオ通りの展開なんでしょうね。右大臣はもともとこうするために、陰斗と桔梗を自分の子として育て続けてきたのでしょう。

全ては陰斗を究極の鬼にするため。 人々に恐怖を与え、その恐怖を利用して人々をまとめ上げて政治を行うためです。

鬼側として人々を支配するのではなく、 「自分が作り出した鬼たちを自ら対峙することにより、人々の支持を得て政治をする」一人芝居的なのが更に質がわるいですよね。

桔梗も陰斗も紫蝶も、全員右大臣の犠牲者というわけになります。 まぁそうだとしても、桔梗の数々の奇行だけは許しがたい行為ですけどね。自分の子を自ら手にかけるなんてあってはならないことです……。