鬼獄の夜 ・第174話のネタバレと感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「鬼獄の夜」第174話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

洞窟に追い込まれた陰斗と、紫蝶の前に現れた5体の鬼。
しかし陰斗は「京の都の救世主」と呼ばれた腕前をふるい、鬼たちを刀一本で退治することに成功します。

洞窟の奥に逃げ込んだ紫蝶は陣痛が限界に達し、たった一人で出産に臨むことに。
無事に我が子を手にすることに成功し、後を追ってきた陰斗は子を抱く紫蝶の姿を見て、涙を流して心の底からお礼を述べました。

家族を失った陰斗が、新たな家族を得た瞬間です。

しかしそんな感動的なシーンを切り裂くように現れたのは、神の一族と呼ばれる魑筮一族でした。

彼らは、陰斗を最強の鬼にするためにやってきたと言い出します。

巨大な鬼を5体も打倒して、すでに満身創痍の陰斗。
"財も家もなく、寝巻と刀一つで何も持っていない自分から、さらに妻子を奪おうというのか！"と魑筮一族に訴えかけます。

すると魑筮一族は、鬼の成り立ちについて話し始めました。

鬼とは、そもそも人から生み出される生き物なのだといいます。
人の欲望を極限まで高めて、そこに魑筮一族の技術を用いると人は鬼と化すのだというのです。
目だらけたちは、鬼になりきれなかった失敗作たちでした。

魑筮一族は、人の世を制するために鬼を利用してきました。
鬼による恐怖で、人々をまとめ上げてきたのだといいます。

しかし、鬼には欠点がありました。
それは鬼が鬼として存在しているうちに、しだいに人間だった頃の欲望を忘れて、鬼自体が朽ちて滅んでしまうことです。

そのため鬼にするための人間が大量に必要になり、魑筮一族は鬼化させるための生贄用の一族を産み出します。

その生贄用の一族の一つが、陰斗たち司馬家だったのです。

さらに衝撃的なことに、魑筮一族と右大臣は朽ちない最強の鬼を作るために、陰斗を生贄として手塩にかけて育ててきたのだといいます。

親を欲する子どもから両親を奪い、家族への想いを渇望させる。

それが陰斗が強制的に抱かされた欲望でした。

自分の一族が滅んだのも、自分一人がたった一人生き残ったのも、すべては最初から仕組まれていたことだと知った陰斗は大きなショックを受けます。

そしてその直後、魑筮一族の背後から桔梗らしき陰が現れて……？

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どうやら桔梗は右大臣にそそのかされて、陰斗を鬼化させることに助力しようとしているようです。もはや愛は恨みに変わっているのでしょうね。

もし右大臣の謀略がなければ、陰斗と桔梗はこんな形で仲違いをすることはなかったでしょうし、紫蝶も普通に陰斗たちの娘として育つことができたことでしょう。

陰斗も桔梗ももともとは何も悪いことなんてしていないのに、他人にずっと人生を操作されていたなんてあまりにも不憫です。

鬼獄の夜・第175話のネタバレと感想｜マンガMee

魑筮（すだまめどぎ）一族と彼らが従える鬼によって、洞窟の奥へ導かれてしまった紫蝶と陰...