シジュウカラ・第50話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ JOUR12月号

「JOUR」2022年12月号に掲載されている「シジュウカラ」第50話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

洋平が完全に人生の線路から脱線していく

千秋は、忍に内緒でなんとTV番組の生放送に出演していました。映画関係者たちは千秋の作品の映画の入りが悪いため、原作者の彼をテレビに露出させることで話題を呼ぼうと考えた模様です。

千秋は、これで原作が売れるのなら何だってやると話しますが、忍には彼が少し無理をしているように思えてしまいました。

一方で、忍の元夫・洋平は相変わらず千秋の母・冬子といい加減な関係を続けていました。恋仲でもないのに体を繋げるも、互いに身も心も満たされず、不倫した側の2人の生活は見る見るうちに荒んでいきます。

さらに洋平は、一向に体調が良くならない冬子を見捨て、パブで知り合った若い外人の女の子について行って南の島へと逃げてしまい……。

元夫・洋平に残る後悔

洋平は、一時は冬子のために家族を捨てようとすら思っていたこともありました。しかし今となっては、そんな気持ちも完全に消え失せている模様です。

彼の心に残るのは、「無事に定年退職していたらもっと裕福な暮らしができたのに」「息子が巣立った後に忍と2人で穏やかな余生を過ごせたのに」という後悔ばかりです。

しかし、目の前にいるのは愛情が完全に尽きた冬子のみ。洋平はそんな冬子と一緒にいるしかない自分の人生に嫌気が刺してしまったようで、借金を踏み倒したまま海外に逃げてしまいます。

しかし逃げた先で金が完全に尽きてしまい、しかもオーバーステイで、日本の大使館から息子の悠太に連絡が入ってしまうという失態まで晒す始末です。

忍は、そんな元夫に心底呆れ果てている様子でした。

千秋の心境の変化

以前の千秋は自分の体験談を元にした作品に対して、周りが間違った解釈をするたびに傷つき、怒りを顕わにしていました。

しかし今回の生放送ではMCが千秋の体験談を「要するにパパ活」と称し、失礼な発言を連発します。以前の千秋なら怒っていたところですが、今回の千秋は始終冷静でした。むしろ怒っていたのは詩暢だけです。

千秋は自分が忍と結ばれるにあたって、経済的に忍から自立しなければいけないと考えています。そのためどうしても原作をヒットさせて、小説家としての道を軌道に乗せたいのでしょう。今はなりふり構っていられないと言った感じでした。

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忍の洋平が悲惨な末路を辿りつつあります。このまま行ったら見知らぬ国で野垂れ死にですね……実際に今の洋平は無一文で南の島の路上で昼寝をするような輩になってしまっていました。

今後、作品の中で洋平のことが描かれることはなさそうです。これが彼の人生の結末といった感じでした。

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経済的に忍を支えられるようになるために、千秋はなりふり構わず自分の映画を売り込む行動...