シジュウカラ・第44話のネタバレと感想｜JOUR5月号

2022年4月発売の「JOUR」5月号に掲載されている「シジュウカラ」第44話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

これまで男にすがることで寂しさや虚しさを紛らわせてきた冬子でしたが、本当の意味で心の拠り所になっていたのは息子の千秋の存在でした。

そのため冬子は、千秋が自分以外の女性と人生を共にしていく事自体に漠然とした抵抗感を抱いています。しかもその相手というのが忍のように地味で、しかも自分と年齢の変わらない女性ときたものですから嫌悪感はさらに増しました。

冬子は、元不倫相手である忍の夫・に洋平に連絡をとります。 現れた洋平は、何だか貧相な面立ちをしていました。

冬子は洋平に近況を尋ねます。
忍と離婚をしたと聞いたけど仕事や住まいはどうしているのかと尋ねると、彼はその質問には答えず、金目当てで呼び出したならムダだと素っ気ない返事をしてきます。

図星だったのかその質問自体がショックだったのか、冬子は少しショックを受けたような表情を見せました。

冬子は、"洋平の嫁（忍）が自分の息子にちょっかいをかけているんだ！"と文句を言い出します。
自分と歳の変わらない女と一緒になるなんて気持ち悪いのに、知ってて見て見ぬふりをしているのかと洋平を責める冬子。

道端でそんな話をするせいで、周りの人々は2人のことをジロジロ見始めてしまいました。

洋平は、そっちこそ他の男に頼れなくて自分のところにきたんだろうと嫌味を返します。
そうやってギャーギャーまくしたてるから、千秋にも見放されるんだと痛烈な一言を浴びせてくる洋平。

冬子は言い返すように、そっちこそそうやって常に上から目線でモノを申すから忍に捨てられたんだろうと売り言葉に買い言葉です。

2人は、選ばれないもの同士飲みに行こうという話になります。

一方で、忍と千秋は穏やかな日々を過ごしていました。
一緒にキッチンに立って料理をする2人。

その後は千秋のほうが忍を誘って、2人はベッドの中で愛し合います。
若い千秋は何度も忍を求めてきました。

その後、千秋は自分の要望で何度か修正が入った脚本を忍にも見せることに。 脚本を読んだ忍は思わず涙を流し、前より全然よくなっていると感想を述べます。

この映画は、過去の千秋を救うための映画だよ。 そんな忍の言葉に、千秋も少し心が絆される気がするのでした。

後日、千秋は映画の撮影現場に原作者として顔を出すことになるのですが……。

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ネタバレ内容に書ききれませんでしたが、実は忍の元夫・洋平が公園で一人で過ごしていると、男の子の迷子に遭遇します。これまでの洋平なら絶対に完全に無視していたはずです。しかしなぜかこの時の洋平は不器用ながらも男の子に声をかけて助けようとするんですよ！洋平の中でもきっと忍に対する後悔や罪悪感があるんでしょうね。今更大事なことに気が付いても、時すでに遅しですが……。

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