星降る王国のニナ・第54話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜コミックDAYS

「コミックDAYS」に掲載されている「星降る王国のニナ」第54話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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セトの想いはニナに届かず……

ガルガダと戦争を起こそうとしているアズールを止めるべく、ニナは動き出しました。しかし、セトに相談せずに勝手に決断したことに罪悪感を抱きます。

セトはそんなニナを怒りはしませんでしたが、心中は複雑でした。

アズールは一度はニナを突き放したはず。それなのにニナはアズールのことを想い続けています。セトは、ニナの心がまったく理解できず、気持ちに整理がつかなくて……。

アズールはニナを突き放しているのに

アズールはニナを国外追放にした張本人です。もし国外で放浪するニナをセトが見つけてくれなかったら、今頃ニナは餓死をしていたことでしょう。ニナが命の危機に瀕する可能性があるにもかかわらず、容赦なくニナに国外追放を命じたアズール。それでもニナは、アズールの元へ向かおうとしているのです。

セトの目論見

どうやらセトは、「アズールがニナを捨て、ニナが再びアズールを想うことはないのだから、自分こそがニナといつか相思相愛になれるはず」だと心の奥底では考えていたようです。捨てられたはずなのにニナがアズールのことを想い続けているため、セトは自分は一体何の為にニナのことをサポートしているのだろうと思い悩み始めている様子でした。

見返りを求める愛

同時にセトは、自分が「ニナ尽くす代わりに、ニナからも愛されたい」と、愛情に見返りを求めている自分に気が付きます。それが果たして本物の愛と呼べるのか、という深いところまで悩み始めてしまったセトは、一時、ニナの傍から離れて1人で気持ちを整理することにしました。しかし、夜更けになっても気持ちはまったく整理できなくて……。

セトはアズールがニナを捨てたわけではないと気づいている？

セトは、アズールがニナを捨てたわけではなく、「ニナのためにあえて突き放している」だけなのだと気づいているかもしれません。根拠は、アズールが見返りの求めない愛でニナを思っていることとセトが認識している点です。しかし、それはセトにとっては都合が悪いため、「アズールがニナを捨てた」と思い込もうとしているのではないでしょうか。セトは、無償の愛をニナに向けるアズールと、見返りを求める愛し方しかできていなかった自分を比べて、さらに落ち込んでいるように思えます。

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セトの複雑な心境が鮮明に描写されていて、胸が苦しくなる回でした……！現代風に分かりやすく状況を言い表すのならば、「失恋した女の子に優しく手を指し伸ばすことでその子の心を掴もうとしている」のが今のセトの状況です。

セトは、ニナに自分だけを求めてほしいし、自分だけを頼ってほしいんですよね。それでもニナにとっては大切な人がセト以外にも大勢いるわけなので、セトだけに愛を注ぐことは無理な気がします。それは、最終的にニナがアズールと一緒になったとしても、同じことでしょう。

また、作中ではヒメアの婚約者がアズールではなく、ガルガダのビドー王子であることが発覚！ニナの知らない所で、あらゆる世界情勢が急変しつつあるようです！