十字架のろくにん・第66話のネタバレと感想｜マガポケ

「マガポケ」に掲載されている「十字架のろくにん」第66話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

弟の翔（かける）が目を覚ましたという知らせを受けた漆間。
猛ダッシュで病室にいる翔のもとへと向かいます。

漆間が到着すると、翔は一度は目を覚ましたものの再び眠りに入ってしまったらしく、残念ながら会話をすることはできませんでした。
ですが、医者の話では確実に快方に向かっているとのこと。
その話を聞いて漆間は"よかった……。"と呟き、眠っている翔の手を強く強く握りしめました。

喜びよりも安堵のほうが大きく、漆間は顔をぐしゃりと歪ませながら今にも泣きそうな表情をしています。

すると、漆間の背後から"弟の目が覚めてよかったね。"と聞いたことのある声が聞こえてきます。 振り返るとカーテンの向こうに人影が。

漆間は、カーテンの向こうにいる人物が誰なのか瞬時に気が付きました。

漆間の表情が固まります。 まるで恐ろしい何かを見ているような瞳です。

"おめでとう……。"そう言ってカーテンから出てきたのは、至極 京でした。

"なぜお前がここに……。"と瞳を丸くして驚く漆間。

至極は"か弱い小動物だった実験体が、4つの墓標を立てるまでに進化した……このことは想定外だったよ。"と不気味に微笑んでいます。

漆間はすれ違う至極に向けて、"後はお前だけだ。"とボソリと呟きました。

振り返る至極。 "そうかな？"と言いながらゆっくりと手を漆間に向け、触れてこようとしました。

たったそれだけ。 たったそれだけで、漆間の脳内では過去の記憶がフラッシュバックし、心臓が爆発しそうなほどに脈打ち始めます。

もはや至極の存在そのものが、漆間の中でまるで爆弾のようなトラウマになっているのです。

至極は、"進化をしてもここは変わっていないんだね。"と言って漆間から手をどかしました。

漆間はそれ以上動くことができません…。
まるで蛇に睨まれたカエルのように微動だにできなくなり、その場に立ち尽くしてしまうのでした。

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4年ぶりに対峙した漆間と至極。 しかしやはり至極の魂は凶悪そのものでした…そのことを肌で感じ取ってしまう漆間はどうしても至極を前にして動くことができません。

決着をつける…そんなのはまだまだ先の話になりそうですね。
その前に四天王的な存在もいることですし…。

おそらく至極よりも白川との対峙が先になりそうです。

例の研究者たちの相手をするうちに漆間も力をつけて至極のトラウマを克服できればいいんですが、どういう展開になるのかは今のところまだ読めません。

そして弟の翔ですが、せっかく覚醒したのにまた眠ってしまいました。
漆間と会話をしているところが見たかったのですが…。