コータロー君は嘘つき・第40話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「コータロー君は嘘つき」第40話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

みのりとコータロー君が東京へ

みのりとコータロー君が、2人きりで特急列車を乗り継いで東京へ行くことになりました。一応「別居中の片親に会いに行く」というのが名目で、夜はそれぞれの家で泊まる予定のため、お泊り旅行というわけではありません。

時間は限られていますが、それでも2人は初めて東京でデートするということもあり、浮足立っていました。

しかし、いざ東京についてみると……あまりにも人が多くて動揺するみのり達。ただ歩いて通りを抜けるのに30分以上もかかると立ち聞きして、尻込みしてしまいます。

そんな中、道行く女の子がコータローのカッコ良さに気づき、コソコソ話を始めました。どことなく不安になるみのり。もしこんな人混みの場所で、コータロー君が例のテレパス少年だとバレれば、それこそ大騒動になってしまいそうです。

みのりの不安は的中か……見知らぬ人が、コータロー君に声をかけてきます。果たして2人の東京観光はどうなってしまうのでしょうか！

危機感の薄いコータロー君

みのりが不安がっているのに対し、コータロー君は、人々の記憶にあるのは10年前の幼い自分の姿だけだから、高校生の今になって気が付く人なんてきっといないと答えました。確かにコータロー君の言う通りかもしれませんが、みのりはどことなく納得いきません。その理由は、自分は10年後のコータロー君にも見覚えがあったためでした。

見覚えがあった理由

みのりがコータロー君に対して見覚えがあった理由は、テレビでコータロー君の姿を見たからではなく、実際にコータロー君とひと夏の間一緒に遊んでいたからです。みのりにとってはかけがえのない輝かしい記憶でしたが、この記憶はコータロー君の操作の能力によってすでに消されています。そのためみのりは、なぜコータロー君に見覚えがあるのか、その真相に未だに気づいていないのです。

コータロー君が消した記憶

コータロー君がみのりの記憶を操作した理由は、自ら命を絶ったハルキが、みのりに自殺ほう助をさせた記憶を消したかったからです。みのりの中のコータロー君の記憶まで消す必要はなかったかもしれませんが、自分たちテレパスに関わるとおそらくみのりの将来が不幸せになると思ったのか、コータロー君はみのりからひと夏の記憶を全て消し去ってしまったのでした。

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やけに危機感の薄いコータロー君ですが、もしかしたら慎重になりすぎていたらみのりと想い出を残せないと考えているのかもしれません。なにせコータロー君は20歳までに自分は命を落とすと考えているのですから……。

常に穏やかに微笑んでいるコータロー君の表情が、読者視点だととてつもなく切なく見えてしまいます。もちろん、みのりがコータロー君の本心に気が付くことはありません。